17-20.グダグダ家族会議
アリア、ルカ、リヴィの幼少組が寝静まった頃、
私はノアちゃんとセレネとプラスαで今後の事について話し合うことにした。
『ニクスの方が文字数少ないよ?
なんでそこ言い換えたの?』
「なんかもう名前で呼ばなくてもいいかなって」
『何でそう思ったの!?』
「私の好きだったニクスはもういないのよ・・・」
『わざわざ感情制御してまで本気で悲しまないでよ!』
「何時までイチャついてるの?
そんなの放って置いて早く私達としましょうよ」
「そうね。いっぱいキスしましょう」
「するのは話し合いです!
決めなきゃいけない事が沢山あるんですから真面目にやってください!」
「「はい・・・ごめんなさい」」
「じゃあ、第五回家族会議を始めます」
「今日はノアちゃんが司会役なのね」
「アルカが何時までも始めないからです!」
「良いから進めてノア」
「議題は・・・
ありすぎて困りますね。
まずはアリア、ルカ、レーネの今後についてです。
意見のある方は挙手を」
「はい!」
「セレネどうぞ」
「まずは戦闘訓練ね!
今朝ノアも言っていたけど、
私達が自由に動くためにも、
あの子達に最低限の自衛手段は必要だわ。
最初は別荘である程度強くなってから、
どこかの町に家を買うのはどうかしら」
「良いと思うけど。
それって私殆ど一緒にいられないのよね?」
「アルカ、勝手に喋らない」
「ごめんなさい・・・」
「仕方がないじゃない。
アルカはやることいっぱいあるし、
四人も面倒見る相手がいれば、
私達は二人共側を離れられないわ」
「リヴィなら一人でも平気でしょ?」
「もう・・・勝手にしてください」
司会を無視して話を進める私達にノアちゃんは拗ねてしまった。
「ノアちゃんこっちおいで」
私は拗ねたノアちゃんを強制的に魔法で抱き寄せて膝に乗せる。
「強さはそうでも今は精神まで幼い子どもじゃない。
前みたいに放置してはおけないわ」
「それもそうね」
「それに私は家事もあります。
人数が増えればそれなりにやる事も増えるでしょう。
セレネは頼りになりませんし」
「ごめんなさい・・・」
『戦闘訓練も当面はノアが主導することになるのでは?
覚視の習得が最初の課題だよね?
セレネはインチキして手に入れたから役に立たないんじゃない?』
「何なのその言い草は!
あなたが勝手に押し付けたんでしょ!?」
「ニクスの言い方はともかく、
確かにセレネやる事無いわね」
「アルカまで・・・」
『これが、もうこいつ一人でいいんじゃね?ってやつだね!』
「全部あいつ一人で、じゃなかった?」
「二人はなんの話をしてるんですか・・・」
「まあ、セレネは教会にも顔出さなきゃだしね。
それに保護者が多いに越したことは無いわ。
役に立たないなんて事はないでしょ」
「アルカもやること無いって言ったくせに」
私はセレネも抱き寄せて寄りかからせる。
そのまま引き寄せられるようにキスしてしまう。
『イチャイチャするのか話し合うのかどっちかにしない?』
「「イチャイチャする」」
ノアちゃんは私の方に向いて座り直し、キスしてくる。
「ノアずっこい。私もしたい・・・」
「はいはい」
ノアちゃんはセレネにキスをする。
「そうじゃなくて!私も抱き合いたいの!
でもキスももっと!」
私の膝に座ったまま、ノアちゃんが体ごとセレネに寄って抱きしめながらキスをする。
「私は!?二人とも!」
『なら私が相手になる!』
ニクスがそういうなり意識の表層に取り込まれる。
「無理やりしないでよ!
というかこれ外どうなってるの!?」
「アルカの体は無防備に放置されてるね。
きっと二人が良い感じに使ってくれるんじゃない?」
「何か体触られてる!?
ノアちゃん!セレネ!ちょっとストップ!」
「無駄だよ!今のアルカには何も出来ないよ!
それよりこっちも!」
「やめ!ニクス!虐めるわよ!」
「良いよ好きなだけイジメて!」
「良いから出しなさいってば!
もう閉じ込めないって約束したのに!」
ニクスに抱きつかれてキスされながら、
外でもノアちゃんとセレネにもイジメられる。
見えない所からも来る刺激に翻弄されて
上手く集中できず、ニクスにも反撃できない。
暫くそんな事が続いた。
「「ごめんなさい」」
並んで正座するノアちゃんとセレネ。
ニクスはいつも通りお仕置き中だ。
一晩は開放する気はない。
「ダメ許さない。
神殿でイジメられた仕返しもまだだったわね。
二人とも覚悟は良いわね」
私は二人を連れて別荘に転移する。
「なんでここまで!?
アリア達が心配するわよ!」
「じゃあ、一人ずつにする?
片方はイジメられてる感情を感じながら悶々としているのも良いかもね」
「「二人でお願いします・・・」」
私はセレネの拘束結界を真似て、
二人の身動きを完全に封じる。
「アルカいつの間に!?」
「アルカ!これはやりすぎです!
私はここまでしてないはずです!」
「さっき似たような事したじゃない。
それにこれはお仕置きよ。
拒否権なんてあるわけないじゃない」
私は二人の服を捲りあげて、
それぞれの脇腹に手を添える。
「「それはダメ!」」
そのまま二人が泣いて謝るまでくすぐり続けた。




