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17-15.バタバタ

『相変わらずとんでもない美少女だね。

見ただけでアルカの心が癒やされてるよ。

ノアに言い付けちゃおうかな?』


『なんであなた懲りないの?

やっぱり虐められたくてわざとやってるの?』


『ごめんなさい!冗談です!

絶対に言い付けたりしないから!』


『まあ、今は何もしないわ。

アリア達の前ではそんな気分にならないもの』


『は!?

アリア!私はニクスです!

今アルカの心から話しかけています!

私達と一緒に来ませんか!

きっとアルカも歓迎してくれます!』


「本当!アルカ!今の本当!

もう一緒に行ってもいいの!?」


『フフフ!これでもうギャー!』


「もうぎゃー?」


どうしよう・・・

油断してニクスを止めるの間に合わなかった・・・


あかん・・・

何を言うべきか思いつかない・・・


本当になんてことしてくれたのよ!!

やばいやばいやばい!

この状況でどうやって断わるの?


やっぱ今の無しって言っていいの!?


混乱した私はノアちゃんとセレネを召喚する。



「ノアお姉ちゃんとセレネお姉ちゃんだ!!」


掃除中だったのだろうエプロンと頭巾を装備したノアちゃんと、

びしょ濡れのセレネが私の腕の中に現れた。


セレネはお風呂掃除してたのかな?

相変わらず家事はダメダメなのかな?

まあ、服を着ていて良かった。



『助けて二人とも!緊急事態なの!』


私は状況を説明する。



『アルカのバカ!!!

どうして毎度毎度!』


『セレネ落ち着いて。

この状況で私達を呼んでくれただけ大きな進歩です。

まずは褒めてあげましょう。

他は次の課題です』


『二人ともそんな事言ってる場合じゃないの!

早くなにか言ってあげなきゃ!』


『『そんな事言われても・・・』』


流石の二人でもそんなすぐに名案は浮かばなかった。



「アリア!久しぶりに二人も遊んでくれるって!

一緒に皆でお買い物でもどうかしら!」


「一緒に行くってお買い物のことだったの?

そっかぁ・・・

うん。でも行く!アルカと一緒に行きたい!」



苦し紛れの時間稼ぎのつもりだったのだけど、

アリアが何故か勘違いしてくれたようだ。


少し落ち込んでしまったけど、

すぐに元気を取り戻してくれた。


許可を貰ってくると元気に飛び出していったアリア。


それを見て、私に近づいたルカが囁いた。


「アルカ。

アリアには内緒にしておいてあげるね」


何をかな?



「ありがとう。なんでも欲しいものを買ってあげるからね」


「うん!」


ルカ賢い!


ルカももう出会った頃のアリアと同じくらいだ。

とっくにハッキリと喋れる様になったし、

見た目もアリアに負けず劣らずの美少女っぷりだ。


アリアがまさに女の子って感じの美少女なのに対して、

ルカは少しだけクール系になるかもしれない。


なんだかセレネとノアちゃんみたいだ。



私達も急遽行くことになった買い物の為に、

一旦準備をしに戻る事にした。


ノアちゃんはともかく、セレネは着替えなければいけない。


ここの高そうなカーペット濡らしちゃったけど大丈夫かしら・・・



「メイドさんに頼んでおくね」


ルカが手配してくれるらしい。

すっかりお姫様生活に馴染んでいるようだ。



リヴィも連れてきてあげなきゃ。

今頃一人置き去りになっているはずだ。



私達はルカに言伝を頼んで、自宅に転移する。



「アルカ!お風呂場に!」


ノアちゃんに言われてセレネと一緒にまた転移する。


折角掃除したのに床を濡らしてしまった。

セレネ濡れ過ぎじゃない?

どうやったらそうなるの?


抱えていた私も濡れてしまったので、

セレネと一緒に着替える事にする。



「ダメよ。時間無いでしょ。

夜はゆっくり出来るんだから後でね」


「これはもう私のよ!いつ揉んだって良いじゃない!」


「はいはい」


私達が手間取っている隙に、

ノアちゃんがリヴィの準備も済ませてくれた。


ノアちゃんに怒られながら、

バタバタと私達の準備も済ませて、アリアの部屋に転移した。

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