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15-4.聖女との繋がり

「そんな風に考えると、

本当はセレネとクレアは私を止める為の聖女と勇者なのかも。

封印された魔王への対抗はある意味イレギュラーだったんじゃない?

前任者のやり残しってだけだったのかも」


「・・・嫌よ」


「大丈夫よ。

私は魔王になったりしないわ」


「私もさせない」


「ありがとう」


「女神はアルカに二つの力を与えた。

一つは神力。もう一つはわからない。

けど、その二つを使いこなせば、

邪神からの干渉は防げる」


「そして、その力はセレネが導くことが出来るとも」


「見当がつかないわ。

もう少し丁寧に説明して欲しい」


「まあ、本当に時間が無かったのでしょうね。

いくらセレネが頑張ってくれても、

たった数年で十分な力を取り戻せるはずがないもの」


「そうね。

けど、力を取り戻せば助けてくれるとも言ったわ。

つまり、私達が生きている間に達成できると思っているんじゃないかしら」


「・・・えっとね、

それについてはね、もしかしたら・・・」


私は以前かけた不老魔術について説明する。


たぶん、ルネルをイメージしたから

相当長い年月を生きる事になると思う・・・

千年以上は硬いだろう。


不老不死とまではいかなくても、

不老長寿は間違いないはずだ。


しかも、私は魔法が使えなくなってしまった。

今のところ解く手段が無い。


そもそも、魔法が使えても

解き方がわからなかった。


魔法をかけた段階では

何時でも解けるだろうとか油断していた・・・



「・・・初耳ね」


「ごめんなさい・・・」


「まあ、良いのだけど。

つまり、女神がその事を知っていたのなら、

数百年かかるつもりで言っている可能性もあるのね」


「はい・・・たぶん」


「そんな落ち込まなくて大丈夫よ。

アルカも言っていたじゃない。

不老不死を得てでも私達を何時までも縛り付けていたいって」


「そんな事言ったっけ?

確かにそんな気持ちはあるけど、

流石にそこまで酷い事出来ないわ。

可愛い娘達を人の道から外すわけにはいかないもの」


不老魔術まで使っておいて何を今更だけど。



「ああ。そうね。

アルカ憶えていないのね。

ともかく安心して。

アルカがあれだけ私達を想ってくれていると思えば悪い気もしないわ。

あの時のアルカ怖いくらいだったんだから」


「一体何を言ってしまったの・・・」


「ナイショ。

ともかく、今は神力の扱いをマスターしましょう。

大丈夫。安心して。

私もノアもいるのだから。

アルカならきっとすぐよ」


「うん」


「もう一つの力はその後ね。

私との接触で条件を満たしたと言っていたけど、

どういう事なのかしら。

魔王には無理だったようだけど。

魔王の側にも聖女はいたのにね。

でも、側にいたのは聖女になる前だったわね」


「接触・・・・キス?」


「したいの?」


「そうだけど、そうじゃなくて!

魔王がして無さそうな事で、

私とセレネの一番印象的な繋がりかなって」


セレネは私にキスしてきた。


さっきのノアちゃんにされた事が脳裏によぎって、

一瞬体が固くなる。



「どうしたの?

何でそんなに怯えてるの?」


「さっきノアちゃんにイジメられたのを思い出して」


「アルカ・・・

流石にそれは酷いわ。

キスしている最中にノアの事を思い浮かべたの?」


「ごめんなさい・・・」


「わかった」


セレネはそう言うなり、

私を結界で拘束してキスを続ける。


魔法が使えない今の私に逃げるすべはない。



「や!・・・なに・・して!」


「ノアの顔が思い浮かばなくなるまで、

いえ、ノアとキスしても私の事を考えてしまうまで続けるわ」


そう言って、

今度はセレネにイジメられてしまう。



「だめ・・って」


「喋らないで。集中して」



セレネの術で身動き一つ出来なかった。

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