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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
14.白猫少女と深海の姫

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14-15.保護者?

私達はまた昼過ぎまで寝過ごした。



目覚めるとノアちゃんの顔が目の前にあった。

というかキスされていた。


ノアちゃんとセレネが

かわりばんこにキスをして私を起こしていたようだ。


勝ち誇るノアちゃんと、

悔しがるセレネを見て、

私はセレネにもキスをする。


そうして、今度はノアちゃんとも。



私の決意なんて木の葉の様に簡単に流されていく。


不甲斐ない・・・



「寝ている間にイタズラしてはダメよ二人とも」


一通り済ませてから今更すぎる事を注意する。



「「は~い」」


二人ともニコニコと間延びした返事を返してくるだけだ。

私は保護者としてはダメダメだ・・・



遅くなった昼食を食べて、

私達はレーネの元に転移する。



『人間さんはこれくらいに起きるのが普通なのですか?』


連日昼過ぎにやって来る私達を見て、

遂に勘違いしてしまったようだ。



『ごめん・・・

ちょっと寝坊が続いてるだけなの』


『お疲れですか?

慣れない環境で疲れちゃいましたか?』


『いえ、違うのよ。

ちょっと家庭の事情でね。

明日からはもっと早く起きれると思うわ』


『そうですか!

良かったです!それは良かったです!

明日からはいっぱい冒険出来ますね!

早速今日も行きましょう!』


『それも悪いのだけど、

今日は出来れば町の案内をお願いしても良い?

セレネは明日からまたお仕事だから』


『良いですよ!そうしましょう!

案内もしたかったのです!ご案内します!』




早速レーネの案内で人魚の町を歩いていく。


セレネはレーネの隣でいろいろ質問していく。

私達の中で一番興味津々だ。

きっとこの町の雰囲気も、

可愛い物好きなセレネの好みなのだろう。


私はノアちゃんと一緒に後に続く。

ノアちゃんはずっと私から離れない。

まだ昨日の事も完全には吹っ切れていないのだろう。

私もノアちゃんの手をしっかり握りしめる。

少しでも安心してくれたら良いな。


リヴィはいつの間にか町の人々に可愛がられている。

撫で回されたり、餌付けされたりして少し遅れながら付いてくる。

相変わらず人が好きなようだ。

少し節操が無いと思うけど。


あなた可愛がられたくてそのサイズを維持してたりしないわよね?

自分の意思でどうにかなるとも思えないけど。




人魚の町はカラフルだ。

それに、様々なものを家に利用している。

サンゴや岩、

巨大な貝殻に、大きな海藻。


それにレーネの家みたいに

巨大な生物の骨を使っているところもある。


とはいえ、流石にあのサイズは他には見当たらないけど。

まあ、あれは王様の居城だものね。



人魚達は誰も彼も気さくだ。

リヴィだけでなく、私達にも声をかけてくる。


いつものノアちゃんなら積極的に会話するのに、

今日はやっぱり私から離れない。

返す言葉もどこかおざなりだ。


ノアちゃんのそんな姿を見ていると心が痛む。

こんなになる程に傷つけてしまった。


昨日、セレネのお陰で仲直りできたと、

もう大丈夫だと、油断していたのかもしれない。



私はノアちゃんを連れて人目につかない所に移動する。


不思議そうに見上げてきたノアちゃんにキスをして、

直ぐに皆の所に戻る。



「・・・ばか」


真っ赤になったノアちゃんの手を引いて戻ってくると、

セレネから念話が飛んできた。



『私も!』


『後でね』


そう返すと、セレネはレーネとの会話に戻った。





その日は結局、町の観光で一日が終わった。

セレネは外の冒険も行きたがったが、

また次の機会にしておこう。


そっちは幸か不幸か手がかりが全く無いので、

まだまだ時間はかかりそうだし。


レーネを送り届けて、

ノアちゃんとセレネとリヴィを連れてテントに転移する。



夕飯の前に全員で別荘の露天風呂に移動する。


成長したノアちゃんとセレネに加えてリヴィまでいるので、

自宅の風呂では流石に狭い。



早速キスしてくるノアちゃん。



「ノア!ズルい!

昼にもしたのに!

私もするの!」


負けじと迫ってくるセレネ。


二人に次々に迫られて、

風呂の中で押し倒されそうになる。



「落ち着いて!二人とも!」


「アルカの覚悟はその程度なの?

二人まとめて一番だと納得させるんじゃ無かったの?」


「良いでしょう!セレネ!

そこまで言うからには覚悟できてるわね!」


私はセレネに覆いかぶさる。



「アルカ!そんな簡単に乗せられないで下さい!

それに私も忘れないで下さい!」


ノアちゃんも私に続き、

風呂の中でバチャバチャとはしゃぎ続ける私達。


暫くそんな事を続けていた。






「ここまでしておいて、

どうしてアルカはキスしかしてくれないのかしら」


「ダメよ。セレネ。

私の紙切れみたいな理性でも譲れないものはあるの」


「ふふ。

まあ、時間の問題ね」


「私の決意を鼻で笑うのはあんまりだと思うの」


「ただ頑固なだけじゃない」


「私は二人が私の考えを認めてくれるまで

これ以上をするつもりは無いわ!」


「考えって二人ともが一番ってやつよね?

無理よ。その前に我慢できなくなるわ。

それに絶対に認められないもの。

例えアルカの願いだってね」


「やっぱりまだまだ足りないようね!」


「もう終わりです!

今日はもうダメです!認めません!」


「最初に始めたのノアちゃん・・・」


「アルカ!」


「ノアやっと復活したのね。

途中から真っ赤になって縮こまってたのに」


「少し我が身を省みて恥ずかしくなっていました。

何時までも感情のままに行動するのは良くないことです」


「一番流されていた気もするけど・・・」


余計な事を言ってノアちゃんに睨まれた。


「とっともかく、ノアちゃん完全に復活したのね!

それ自体はとっても嬉しいけど、

衝動に流されるノアちゃんをもう少し満喫しておけば良かったわ」


「そうね。

私もチャンスを逃したかもしれないわ。

ノアが私と良い雰囲気になるのも少し難しくなったんじゃないかしら」


「良い加減にしてください。

怒りますよ二人とも」


「「ごめんなさい」」


「アルカは節度を守って下さい。

一応、まだ保護者のつもりなのでしょう?」


「まだって・・・」


「セレネもはしゃぎ過ぎです。

嬉しい気持ちも、

恥ずかしさを隠したい気持ちもわかりますが、

程々にしてください」


「ノア酷い・・・全部言うなんて・・・」


「大丈夫です。流石にアルカだってもうわかっています」


「それはまあ・・・」


「うぐ・・・」


「セレネのお陰でちゃんと仲直り出来たんです。

感謝していますよ」


「ノア?突然どうしたの?」


「いえ、まだ言ってなかったなと思って」


「私も感謝しているわ。

いつもありがとうセレネ」


「ぶくぶくぶく」


セレネは顔まで風呂の中に隠れてしまった。

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