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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
45.白猫少女と(仮)

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45-31.捜索開始

『くっふっふ! ふっふっふ! ふ~! ふっふっふ!』


 どったの? ルーたん?


『これが! ルーのちから!!』


 あかん。



『いまならかてる! ルネママに!!』


 調子に乗ってるなぁ~。



『まだよ。いずれリベンジの機会はあげるわ』


 イロハたん?



『我々の修練が必要です。今のままではルージュの足を引っ張ってしまうことでしょう』


『にんしき』

『おっつかない』

『きらきら』

『いっぱい』


『これがルージュの視ていた世界ですか。興味深いです』


 ツクヨミ、ハルちゃん、シーちゃんは早速新しい覚視を試しているようだ。というか、意識的にオンオフを切り替えないと使えないのは私だけだから、ルージュとの融合が完了した時点で変化が生じていたようだ。



『アルカは自分でやってはダメよ。私達に委ねなさい』


 あらそう?


『最悪の場合精神が焼き切れるかもしれません』


『それか』

『まいご』


 うげ。なんじゃそりゃ。



『FPSゲームを思い浮かべてください。そこからカメラを引いて三人称に。これが以前までの覚視です』


 そうね。だいたいそんな感じね。


『更にその画面が三つに分かれたとします。その画面の中には一秒ずつ違いに過去、現在、未来のゲーム画面が映し出されています』


 ふむふむ。


『後はそれを幾度か繰り返してください。三つの画面でゲームをプレイしている自分を俯瞰した映像、監視カメラでもあったとしましょうか。その映像も一秒間隔で三画面。それを更に俯瞰して……さて。そんな事を繰り返した時、マスターは正しく自己の存在を認識する事が出来るでしょうか』


 ???


『これは実際にやってみた方が早いわね。シイナの例えも正しく表現しきれているとは言い難いし』


 !??!!!?!?


『落ち着きなさい!』


 一瞬広がりかけた感覚はあっさりと途切れてしまった。


『イロハ。急すぎです』


『悪かったわ。加減が難しいのよ』


 何が何やらだ。



『くっふっふ♪ み~なま~だま~だ♪』


 ルージュがとっても凄いって事はわかったわ♪


『さすママ♪』



 融合したらもっとあっさり使えるのかと思っていたわね。


『私達もよ。甘く見すぎていたわ』


『我々の精神がルージュの全てを受け入れられる土俵に達していません。無意識下で拒んでしまっているのでしょう』


『しゃあない』

『そうてい』

『いじょう』


『魂も記憶も経験も混ざりあって尚、我らは自己の常識に囚われてしまうものなのですね』


 それって悲観する事じゃないんじゃない? 融合の制御が上手く出来てるって証拠でもあるんだし。


『その通りよ。焦らず段階を踏みましょう。私達は生まれつきこの視界を有していたルージュとは違うんだもの』


『またしゅぎょー? ルーもーあきたー』


 今度はルーちゃんが先生よ♪


『む~……ふへ♪』


 ふふ♪ その気になってくれたみたいね♪


『も~♪ しょ~がな~な~♪』


『この末っ子ちゃんに先生役が務まるかしら?』


『でーきーるーのー!!』


 はいはい。喧嘩しない。



『ぱぱっと済ませるわよ』


 そうね。いい加減修行編も続き過ぎだものね。




----------------------




「ふふ♪ 悪くない仕上がりね♪ 最低限の合格ラインには立ったと認めてあげるわ♪」


「ありがとう、イオス。お陰で準備が整ったわ」


「やっぱり私の後継者になりなさい♪」


「それは無理よ。その代わりいつまでも一緒に居るわ」


「約束よ♪」


「ええ。約束♪」



 さて。トリウィアはどこかしら?


『む~~~~』


『……実はいつでも側に居たってオチでもないようね』


 或いは逃げ出しちゃった後かも。何か痕跡とか残ってないかしら?


『まだふめい』

『じょうほう』

『おおすぎ』


『それに覚視だけで全てが見通せるわけではありません。あくまで手がかりを見出せるようになっただけです』


 そうね。そう簡単に見つかるならニクスがとっくに見つけ出しているものね。



 神は別系統の神の力を認識しづらいとはいえ、それでもニクスは最上位にも近い存在だ。そのニクスを欺く手腕はやはり相当なものなのだろう。


『イオスやニクスは力の質が純粋過ぎるのです』


 だからこそ気付きづらいと。私も二人の影響を色濃く受けているのよね。


『それでも元は中央世界出身です』


 素養はある筈よね。あそこは数多の神々が集う世界だから。



『系統ってテクスチャの違いだけじゃなかったのね』


『アクセス可能な領域も完全に分かれているようですね。逆に言うと別系統の神の力ではイオスやニクスに傷一つ付ける事は出来ないのかもしれません』


 なんだか作為的ね。


『けど原初神より上位の存在なんているのかしら?』


『そのしこう』

『あと』


『いま』

『しゅうちゅう』


 そうね、ハルちゃん。



 ……。


『……』


『……』


『……』


『……』


『……』



 ……ダメだわ。雑念が多すぎる。



『これ全部視線かしら?』


『こんなにも多くの神々から監視されていたのですね』


『監視と言うより観測では?』


『おもしろ』

『はんぶん』


『これやっ!』


 ルージュ。反撃しちゃダメよ。



『むぅ~~!』



 けど困ったわね。これじゃあトリウィアを見つけられそうにないわ。


『まだ使い方が下手なだけよ。視たいものだけを視る術がきっとある筈よ』


『しゅぎょーぶそく』


『奥が深いですね』


『文字通りですね』


『まかせて!』


 そうね。今回はルージュに委ねるわ。私達を導いて。


『うん!』

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