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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
45.白猫少女と(仮)

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45-29.グダグダ育児

「ママ~♪」


「はい♪ ルージュ♪」


 ふふ♪ ルージュは甘えん坊ね♪



『そろそろ服くらい着ませんか?』


 だって嫌がるんだもの。


『甘やかし過ぎだと何度言えば』


 今だけよ。見逃して。そういう約束だったでしょ。


『いい加減飽きませんか? 風呂と布団の往復ばかり。しかもやることはただ抱き合って名前を呼び合うだけ。他になにかやること無いんですか?』


 ルージュは赤ちゃんなんだから仕方ないじゃない。


『様々な経験を積ませるのも親の役目でしょう』


 だって嫌がるんだもの。


『断られたからって簡単に引き下がってどうするのです。後で知識は詰め込まれるからと手を抜いているのですか?』


 そんなこと……。


『知識と経験が違うことくらいわかっている筈です。特に幼少期の経験は重要ですよ。このままではハルが教育を施しても思うように成長させられないかもしれません。少しはルネルさんを見習ってください。そもそもアルカだって子供の相手は得意でしょう。いつも通りにやってみてください』


 ……そうね。わかったわ、ノエル。



「ねえ、ルージュ♪ ルージュ♪」


「な~に~♪」


「ママね~♪ 可愛いルージュが大好き♪ それにかっこいいルージュも大好きよ♪」


「えへへ~♪」


「ママね♪ そんなルージュにお願いがあるの♪」


「な~に~?」


「ママと追いかけっこしてみない? ルネルママといっぱいやってたでしょ? ママもあれやってみたいの♪」


「え~♪」


「ルージュと遊びたいな~♪ 遊んでくれるかな~♪」


「も~♪ しょ~がな~な~♪」


 やったぜ♪



『案外チョロいですね』


 ノエルったら。意地悪なお姉ちゃんね。




 ルージュの気が変わらない内にと、早速グラウンドに移動した。



「むぅ~~!!」


 あらら?



「どったの? ルージュ?」


「ふーく! やっ!!」


「でもお外だから」


 ルネルとの修行中はちゃんと着てくれていたじゃない。


『舐められているんですよ。アルカは』


 困ったわね~。



「お外ですっぽんぽんじゃ恥ずかしいでしょ?」


「な~い~!!」


 平気だそうです。


『折れないでください。この程度で』



「やっ!!」


 結局ルージュは全ての服を脱ぎ捨ててすっぽんぽんになってしまった。



「マ~っも!!」


 今度は私の服を引っ張りだした。どうしても脱がせたいらしい。



「流石に無理よ。全裸鬼ごっこは」


「めっ!」


 なんで私が叱られているのかしら……。


『どうしてそこで叱らないのです?』


 折角乗り気になってくれたのに、叱ったら戻るって言い出すに決まってるじゃない。


『どのみち時間の問題では?』



「む~ぅ~~!」


 あかん。ほっぺがぷっぷくぷ~だ。



「もーやっ!!」


 あかん。もう限界らしい。仕方ない。せめて室内でやるしかないか。この際全裸鬼ごっこは甘んじて受け入れよう。


『録画しておきますね。後程皆にも見ていただきましょう。アルカの無様な姿を』


 ひどい……。



「そうだ♪ プール行こっか♪」


「やっ! もーどーもいーかーなー!」


 もうどこも行かない?


『成長するどころか幼児退行してますね』


 流石にマズい気がしてきたわ。


『遅すぎです』


 取り敢えずプールに移動しましょう。


『どうせなら露天風呂の方が良いのでは? ルージュが求めているのは全裸同士の触れ合いですよ?』


 お風呂で暴れるなんてダメに決まってるじゃない。


『そこは気にするんですね。ですがこの様子では水着すら嫌がりますよ』


 そうね。セレネだったらむしろ水着を着る方が盛り上がるでしょうに。


『だから何です?』


 ノエル冷たい。


『少し失望してるんです』


 ごめんてば。


『まあ、水辺ならばまだ言い訳も利きますか』


 いっそ湖とかにしときましょうか。わざわざ水着着る人いないんだし。


『我が家の常識的には着るものですが』


 そこはほら。あくまで私の生まれた世界の常識であって、ニクス世界にそんな文化無いからさ。


『どちらの常識を教えるべきなのかは悩みどころですね』


 教えた所で生かされる機会って無いでしょうけどね。


『わかりませんよ? ヤチヨとヒサメみたいに旅に出る事だって』


「マぁマっ!!!」


 やばい。



「ルージュ♪ 良い事思いついたわ♪」


「やっ! かーえーうーのー!」


「お洋服着なくて良いところ行きましょう♪」


「むぅ~う~!」


 不満そう。一歩遅かったか……。



「ママ、ルージュと遊びたいな~♪」


「う~~~~~~~~」


「可愛いルージュがもっと可愛くなるとこ見たいな~♪」


「むぅ……」


 およ? ちょっと悩んでる?


『ちょろい……』



「ほらこれ♪ お洋服の代わりにこれ着てみない?」


 水着付きのマネキンを出してみた。



「やっ!」


「きっとルージュに似合うだろうな~♪ 絶対可愛いだろうな~♪」


「む~ぅ~~!」


 流石にゴリ押し過ぎただろうか。



「きーあーいー!」


 なっ!? きっ嫌い!?


『着ないでは?』


 ……仕方ない。一回仕切り直しましょう。


『水着から慣れさせるのは良い作戦かもしれませんね。アルカが褒めちぎればそのうち着るようになるかもしれません』


 そうね……頑張りましょう……。

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