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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
45.白猫少女と(仮)

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45-6.締め切り間近

「小春先輩。何か忘れてはいませんか?」

「ってんだ~」


「忘れてない忘れてない。シーちゃん? このまま続けてもいいかしら?」


「はい。二人との融合ですね」


「待ちなさい。融合は時期尚早よ」


「イロハの言う通りです。先ずは私達で鍛え上げます」


 結局そういう話になったの?



「アルカったら忘れているのかしら? 私達が融合した今、生半可な準備では飲み込まれるわよ。やるなら徹底的によ。以前の私達を軽く超えてもらうくらいじゃないと融合なんて認められないわ」


 まあ確かに。イロハの言う事にも一理ある。



「ちなみにお姉ちゃんは?」


「逆にアルカが飲み込まれるでしょうね」


 残念。まだ修行が足りないか。



「もしや私の師はイロハですか?」

「ツクヨミ~?」


「逆ですよ」


「……そうですか」

「びっくり~」


「何故ですか?」


「いえ、私もイロハの娘として認められたのかと誤解しただけです」

「ちがう~?」


「違わないわよ。ヤチヨは間違いなく私が生み出した子だもの。単に能力的な相性で選んだだけよ。そもそも以前はツクヨミにも師事していたじゃない。それでも私の方が良いと言うならヒサメ共々纏めて面倒を見てあげるわ」


「結構です。ツクヨミ師匠。お願いします」

「イロハ~よろ~」


「はい。承りました」


「まあどっちがどっちとかどうでもいいわよ。これから皆で一つになるんだもの。精々仲良くやりましょう」


「喜んで」

「で~」


 これは丸く収まったのかしら?




----------------------




「正直ね。やっぱりおかしいとは思っていたのよ」


「アルカでも?」


 それはどういう意味かしら?



「ルカは知っていたの?」


「うん。囮だって。あと増やせって。三人」


 ダースって本気だったの?



「この状態で更にナンパしろと?」


「簡単でしょ?」


 なんでさ。



「ルカはいいの? デート中なのにこんなに注目されて、あげく私が他の子に声かけたりして」


「後で占有していいって」


 つまり私は売られたのか。もともとルカは私の伴侶だから売るも何もないけど。



「とは言え困ったものね。出会いなんてそうそう転がっていないものよ。普通は」


「アルカだし」


 いくら私だって限界ってものがあると思うの。たった一週間でもう九人も増やしたのよ? 流石にこれ以上は増えないんじゃない?


『マグナ、カティ、ラーラ、アイリス、ナナミ、パトラ、おチョウさん、ジャンヌ、キッシュ……随分と濃い一週間だったわね。久しぶりに』


 ほんとにね~。半分くらいは私が能動的に動いたからってわけでもない気がするけど。


『要審議ね。そこは』


 別にいいよ。真面目に考えなくて。


『投げやりね』


 真面目に考えてもどれだけ対策しても、増える時は増えるんだし。


『それはそうね』


「困ってる? 友達紹介する?」


 カサ増ししろと?



「ルカの同級生って二年生じゃない」


「アルカ好み」


 流石に幼すぎるってば。



「これ以上リオシアとのしがらみを増やすわけにはいかないわ」


 テオちゃんが伴侶に加わった以上は今更な気もするけど。



「なら孤児院」


「やめなさい」


 まったくルカったら。



「ベーダに心当たり聞いてみる?」


「珍しいわね。ルカが下調べを欠かすなんて」


 そういう時は予め確認してあるでしょうに。



「急だった」


 出かけ際に急遽指令が飛んできたのね。そんな事するのはいったいどこのセレネかしら。



「そんな事よりデートを楽しみましょうよ」


 折角二人きりなんだから。少々ギャラリーは多いけど。おかしいわね。確かに監視の目は少なくなっていた筈なのに。これもフロル達の仕込みかしら。仕込みと言えば私がルカと二人きりなのも不思議よね。いくらルカの為とは言えアリア達がそう簡単に譲ると思えないんだけど。つまり誰かの思惑が働いているのかも。いったい誰が何を考えてるのかしら。



「試合の後アリアはどこへ行ったの?」


「聞いてない」


 本当かしら? 折角セフィ姉に勝ったのを褒めてあげようと思ったのに。アリアもいっぱい頑張ってきたものね。あの勝利も純粋な実力によるものだろう。でなきゃ国を預かる軍団長が年端もいかない少女に負けるなんてシナリオにする筈もないんだし。勿論セフィ姉も頑張っているけどね。



「仕事ある」


「やっぱり知ってるの?」


「違う。たぶん」


「そんな気がする?」


「そう。アリア燥いでた」


 なるほど。口にはしていないけどシスコンストーカー妹の目は誤魔化せないと。



「そろそろ大詰めだものね。皆最後の仕事に向けて頑張ってくれているのよね」


「そう。だからアルカも」


「あと三人?」


「そう。ノルマ未達」


「冗談だと思ってたのよ」


「子供多すぎ。要即戦力」


 なるほど。確かにセレネの要望は満たせていなかったのかもしれない。実年齢が大人なのはマグナ、おチョウさん、ジャンヌの三人だけだ。しかも全員見た目は子供ってどういう事かしら。今更過ぎるけど。



「ならルカの同級生もダメじゃない」


「勿論冗談」


 さいでっか。



「大人のお姉さんを三人探せばいいのね」


「任せる」


 一応指定されてるわけでもないのか。されたところでどうにもならんけども。別に私が選んで決めてるわけでもないんだし。

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