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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
45.白猫少女と(仮)

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45-1.準々決勝・第一試合

 武闘大会もいよいよ終わりが近づいてきた。今日は二つのトーナメントの準々決勝が行われる。我が家から勝ち残っているのは、カティ、アリア、マグナ、セフィ姉、ヤチヨ、ヒサメ、フロル、ノアちゃん、そしてクレアだ。


 第一試合はカティ対アリアだ。カティがどこまで強くなったのか見せてもらいましょう。それにもちろんアリアにも期待している。アリアなら準優勝だって狙えるだろう。トーナメント表にだいぶ作為的な偏りがあるから最初から想定された展開なのだろうけど。なにせアリアには華があるからね。仕方ない。うんうん。



『よくないわよ。そういうの。って思うけど、アリアなら仕方がないわよね。しかもあの子ったら最近増々綺麗になっているんだもの。それもアルカ好みに』


『ぎゃく』

『アルカのこのみ』

『ちょうきょう』

『されてる』


『アリアが基準となっているのですね』


『調教と言うより更新と呼ぶべきかもしれません。そして融合した私達にもその影響は生じています』


『ナナミ』

『ナイ』

『サミシ』


 ナナミンとお姉ちゃんもそろそろ融合してみる?



『チョロすぎよ、小春。私はともかくナナミとは出会ってからそう時間も経っていないじゃない』


 なんかね。相性良いんだよね、私達。


『ネ~♪』

 ね~♪


『小春先輩。これは怒っていいやつですよね?』

『うらぎり~かなし~』


 あ、やっべ。今は二人もいるんだった。



『なぁにがやばいんですかぁ~?』

『かぁ~?』


 あかん。完全にブチギレてる。



『私達にはダメだって言いましたよね?』

『よね~?』


『融合は特別なんですよね?』

『よね~?』


『ナナミは良くて私達はダメなんですか?』

『すか~?』


『どうなんですか? なにか言ってくださいよ?』

『いよ~?』


 いや、あの。誠に申し訳ございません……ぷっ。


『『あぁん?』』


 ちょっ! ふふ! 待って! 笑わせないで! 違うんだってば! 真剣に悪いと思ってるの! 二人に言った事は撤回する! 二人とも融合する! だからちょっと待って! これ! ふふ! あははは!



『ヒサメのコバンザメっぷりがツボに入ったみたいね』


『わらかしに』

『きてた』


『コウミョウ』


『しかもそれでいて怒りは本物です。酷い罠ですね』


『わざわざ旅に出て漫才コンビとして修行してきたのでしょうか』


『ふっふふ♪』


 ちょっとお姉ちゃん。ふふ。笑わないで。ふっふふ。移るからぁ。止まらなくなるからぁ。



『小春先輩!!』

『アルカさまぁ~!』


 待、って! 違うんだってばぁ~!!




----------------------




 あ~。ひどい目にあった。お腹よじ切れるかと思った。


『大げさです』

『ぷんすか~』


 ごめんてば。そろそろ機嫌直して。


『ダメです』

『せいい~』


 なんでもするから。融合も受け入れる。


『折角ですがまだダメです』

『おひろめ~』


 二人の成長を見せてくれるの?


『第三試合は私達の試合です』

『とくと~ごらん~』


 ふふ♪ 楽しみにしているわ♪


『仕方ありませんね。許してあげましょう』

『しょ~』


 あなた達増々仲良くなったのね♪


『寝取りました』

『とられた~』


 それって私から? それともリリカから?


『リリカは強敵です』

『だいすき~』


 つまり私は三番目なのかしら?


『私の一番は小春先輩のままです』

『むずかし~』


 おっと? 一人揺らいでるぞ♪


『ジェラってますね』

『らし~』


 それにヤチヨったら少し緊張しているみたい。


『試合が終わるまでは真面目モードです』

『ほんき~』


 なるへそ。その後は以前のはっちゃけヤチヨんに戻ると。


『パワーアップした私の力をとくとご覧あれ』

『ヒサメも~』


 なんかよくわかんないけど楽しみにしているわ♪



 話している内に第一試合の選手達が会場に入場してきた。特にアリアが現れた際には会場中を包み込むような歓声が鳴り響いた。アリアには早くもファンが出来たようだ。二回戦で敗退したアイドルユニット、ラブカ&フェリルにも引けを取らない大歓声だ。



「頑張れ~~~~!!! カティ姉~~~~~~~!!!」


 パトラが全力で応援旗を振っている。気持ちはわかるけど他のお客さんの迷惑になるからやめなさい。



『試合! 開始!!!』


 アリアはその場に立ち止まり、カティは真っ直ぐ突っ込んだ。どうやらアリアはカティの実力を見てあげるつもりのようだ。普段妹達相手に稽古をつける時のようにカティの繰り出す攻撃を一手一手丁寧に捌いていく。傍から見ていても実力差は歴然だ。カティには万に一つの勝ち目も無いだろう。けれどカティは本気で挑んでいる。最初から相手が強いのは承知の上だ。カティ本人の気質もあるが、きっとツクヨミの教えもしっかりと根づいているのだろう。あの子の動きはツクヨミによく似ている。それでいて決して無理をしているわけでもない。自分の身体で出来る事を正確に理解している動きだ。それだけ修行にも本気で取り組んでいたのだろう。成果が確実に現れている。



「カティも中々やるわね」


「今のジャンヌよりずっと強いでしょ」


「私にも師匠が欲しいわ」


「ふふ♪ 実はもう決めてあるの♪」


「誰なの?」


「今は内緒♪ 後のお楽しみよ♪」


「私そういうのってすぐ知りたいのだけど」


「観戦に集中して。パトラを見習いなさい」


「がってんよ」

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