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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
43.白猫少女と国家運営

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43-33.偉い人?

「私アイドルになるわ!」


 カーティアちゃんが燃えている。



「カーちゃんまたそういう事言い出す……」


 ラーラちゃんが少し青い顔でゲンナリしている。どうやら人混みで酔ってしまったようだ。



「凄かったねぇ! なんか上手く言えないけど凄かった!」


 イレーニアさんは語彙力を失ってしまったようだ。



「ライブは大成功でしたね♪」


 ノアちゃんは何時の間にかグッズを買い漁っていた。自分もガッツリ身につけつつ、三つの紙袋をお土産用にとカーティアちゃん達にそれぞれ渡していった。



「一旦荷物を置きに行きましょうか」


 ライブグッズ以外にも色々と手荷物が増えている。このままでは動きづらいだろう。私達の分と一緒に収納空間に放り込んでおいても良いのだけど、それやると後で忘れかねないし見える所に置いておいた方がいいだろう。



「どうせなら自宅に転移して差し上げては?」


「後にしましょう。迂闊に乗り込むと何があるかわからないから」


「それもそうですね」


「荷物を置いたら楽屋に挨拶しに行きましょう」


「なら差し入れを買ってきます」


 その格好のまま行くの? 布教活動?




----------------------




 諸々の準備を手早く済ませてコレットちゃん達と落ち合った。



「皆お疲れ様! 最っ高のライブだったよ!」


「「アルカ様!」」


 ふふ♪ なんて優越感♪ ライブ直後のアイドル達に抱きついてもらえるなんて私も偉くなったものね♪



「どういう事!? アルカさんは二人と知り合いなの!?」


「知り合いも何も家族だってば。最初に言ってたじゃん」


 ちゃんと聞いていたのはラーラちゃんだけだったようだ。カティちゃんだけでなく、イレーニアさんも驚いている様子だし。無理もない。二人共ずっと燥いでたし。



「でも他の子達は知らないの。紹介してくれる?」


「はい。主様」


 エグゼなんちゃらプロデューサーのコレットちゃんが直々にメンバーを紹介してくれた。皆少し緊張しているようだ。私はどういう立場だと思われているんだろう? 実際近いのってスポンサーかな? それとも社長? どちらかと言うと社長はフロルよね。それにお金出してるのもフロルだ。なら私は会長ってところかしら? 社長より上だとそれくらいよね? まあでもその辺はオフレコだからね。コレットちゃんがなんか上手く伝えてくれている筈だ。もしくはこれから伝えるだろう。この場に同席させたって事は元々私とも引き合わせるつもりだったのだろうし。でなければ別の部屋でカルラとフェブリだけに会わせてくれた筈だ。



 それから各自の紹介を受け、謎の握手会が始まった。何故かアイドル達が列を作っている。私と握手する為に。



「ねえ、これ逆だと思うんだけど」


「ご冗談を」


 あれ? 本気で言ってる? 少し思ってたんだけど最近コレットちゃんの私への敬意が信仰心に近づいてきてない?


『なんだかんだと二年近くもアルカの影響下にいたんですもの。そりゃあこの年頃の子は変わるわよ』


 コレットちゃんは見た目もぐんぐん成長してるよね。元々伸びやすい子だったのだろう。まだ十二歳とは思えない程大人びている。


『子供の成長は早いわね』


 ほんとね~♪




----------------------




「「「え!? 姫様!?」」」


 ああ。そう言えばコレットちゃんはこの国の皇女様だったわね。そして今回ばかりはラーラちゃんも驚いている。今初めて知ったのだから当然か。



「姫様の主ってどういう事なの!?」


 あら。バレちゃった。別に隠してないけど。



「内緒にしてね♪ 実はこの帝国は私の支配下にあるの♪」


「「「!?」」」


 何時の間にか自分達の住む国のトップがすげ変わっていたとは、三人にとっては想定外の事だろう。



「あらぁ~。あたしったらそんな偉い方に……」


「いきなり距離取らないでよ。イレーニアさんと私の仲じゃない♪」


「あらそうかい? なんかわるいね~」


 満更でもなさそう。



『完全に忘れていたくせによく言うわ』


 それこそ忘れましょう。



「アルカさ、ま」


「アルカでいいってば」


 意外ね。カーティアちゃんはもっと無邪気に調子に乗るタイプかと思ったのに。



「お城も見学させてもらう? 良い思い出になるかも♪」


 私は流石についていけないけど。私とフロルの関係性は内緒だからね♪ 勿論この子達にじゃなくて、世間一般的に。



「行ってみたい!」


 カティちゃんは切り替えたようだ。



「え~……」


 ラーラちゃんはまだ戸惑っている。けどまあ、なんだかんだとついていくだろう。イレーニアさんも興味はあるようだし決定って事で♪



「お願いね、ノアちゃん」


「はい。お任せください」


 一旦皆と別れて、私は自室に転移した。あの子達が城の見学をしている間に少し別の用事を済ませるとしましょう。


『そうね。早く済ませてデートに行くわよ』


 大丈夫。焦らなくてもお祭りは一週間以上続くんだから。


『とか言ってると予定外の事で埋まるじゃない』


 かもだけど。


『しれっとハルは残りましたね。ミユキをデートに誘っていました』


 そこはむしろ今まで我慢していてくれた事を褒めてあげましょう♪


『ハルには甘いんだから』


 イロハとツクヨミも行ってきたら? 二人でも良いし、ハルカやクルルを誘うとかクレアの方に合流するでも良いし。


『ついていくわよ。あっちも気になるもの』


『同感です。殴り込みに行くというなら是非参加させて頂きたいものです』


 そんな事にはならないってば。


『マグナとメグルを会わせてあげるのでしょう? 迎えに行った方が早いじゃない』


 イロハもそっち側なの? 珍しい。


 ただどちらにしたって動き出すのはお祭りの後だ。今はただ調査結果を聞くだけだ。軽く聞いてはいるけれど、一度私世界に行って詳しい話を聞いておきたい。放置して事が大きくなっても嫌だし。


『首を突っ込んだせいで大きくなる事もあるわ』


『どちらにせよ起こるべき事は起こるのです。なればこそ備えは必要です』


 そうだね。だから先ずは知っておくとしましょう。それから慎重に選択しましょう。決して油断せずにね。

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