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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
40.白猫少女と帝国動乱・前編

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40-18.修行の成果・その二

「来たか。アルカ」


「あれ? コレットちゃんは?」


「おい。何故第一声がそれなのだ」


「ごめん。つい」


「ほう?」


 あかん。めっちゃキレてる。



「会いたかったぜ! フロル♪」


「ここでは陛下と呼べ。示しが付かんだろう」


 流された……。



「私達以外に誰も居ないじゃない」


 何故かフロルが一人で玉座に座っているだけだ。

周囲には護衛の一人も居やしない。


 まあ今のフロルを傷つけられる人なんていないけど。あの深層での一年間の修行を経て、今では私達の中でも上位に近い実力者となったのだから。


 皆張り切り過ぎだよね。いくらフロルに才能があったからってやり過ぎだよ。もうフロル一人でも帝国を平定出来そうだもん。しかもフィリアスも無しで。たった一年の成果とは思えない成長ぶりだ。



「お主らが来ていたからな。

 人払いくらい済ませておくに決まっておろう」


「まるで私達を危険人物だとでも言いたげね」


「何が違うのだ?」


「ちょっとノアちゃん。フロル調子に乗ってない?

 まさか誰の力で強くなったのか忘れちゃったのかな?」


「どう考えてもアルカのせいでしょう。

 さっさと謝ってください」


 え? まじ?



「ごめんなさい」


「おい。それはなんの謝罪だ。

 頭空っぽのまま反射で口にしおったな?」


 手厳しい。



「フロルもアルカの事がよくわかっていますね」


「躾はしっかりしておけ。ノア」


「躾って……。失礼しちゃうわ。

 ねえ、ノアちゃん」


「すみません。フロル。

 私の力が及ばないばかりに」


「あれぇ? ノアちゃぁん?」


「まあノアだけのせいと言う事でもないがな。

 私も力になるぞ。皆でこの問題に取り組もう」


「心強いです。フロル」


「ねえ? なんで無視するの?

 泣いちゃうよ? ぐすん」


「お~。よしよし。

 元気だして。お母様」


「マキナぁ~」


「おい。何時まで三文芝居を続けておる。

 いい加減本題に入らぬか」


「そうですよ。アルカ。フロルだって忙しいのです。

 なのにこうしてわざわざ待ち構えていてくれたのです。

 ちゃんとその気持に応えてあげてください」


「気持ち? 構ってほしいの?」


「謝れと言っているのよ。お母様。

 最初にコレットの事を気にしていたじゃない。

 あれに腹を立てているのよ。フロルは」


「ダメですよ、マキナ。そんな風に教えては。

 アルカの為になりませんよ」


「あら。ごめんなさい」


 結局どうすれば?

取り敢えず抱きしめておけばいい?


 抱き寄せ魔法で腕の中にフロルを召喚して思いっきり抱きしめてみた。



「おい。私はまだ許しておらんぞ」


「結婚しよ」


「ダメだ。場を改めよ」


 改めたらいいんだ。やっと受けてくれるんだ。


 苦節一年。私的には二十数年。

思えばフロルとも長い付き合いだ。


 おかしいな。

こっちだとつい数日前に出会ったばかりなんだけど。



「今度デートしようね♪」


「いったい何時するつもりですか?

 順番待ちも沢山いるのですよ?」


「散々したじゃない。アイリス使って」


 あれでリセットでしょ。

残りの約束はイロハとのやつだけだ。



「どのみち私も多忙なのだ。

 残念だがその誘いには頷けん」


「ならさっさと終わらせましょう。その時にはお疲れ様って事で特に頑張った子達とデートしましょう」


「なんだか偉そうだな」


「調子に乗っているのはアルカの方では?」


「それは元からじゃないかしら?」


 今度はマキナまで……。



「はいはい。クレームは受け付けないわ。

 それより話を進めましょう」


「え? まさか本当に用事があったのですか?」


「何故ノアが驚いておるのだ?」


「さあ?」


「また脱線してるわ。お母様」


 グッジョブ。マキナ。



「コレットちゃんに」


「「……はぁ」」


「違うから! 話最後まで聞いてよ!」


「どうぞ。続けてください」


「なんだ? わらわは忙しいのだ。

 さっさと話せ」


 ぐすん。



「コレットちゃんに任せたい仕事があるの」


「コレットに? 何の仕事だ?」


「アイドル事業。やってみない?」


「ああ。そういう事ですか」


「あいどる? なんだそれは」


「芸事の一種です。

 人前で歌って踊り、皆を楽しませるのです」


「それをコレットにやらせると?」


「ううん。そうじゃなくて。

 コレットちゃんには運営側をやってもらいたいの。

 もちろん本人が興味あるならそっちでも良いけど。

 でも出来れば今回は運営に徹してほしいかな」


「武闘大会の前座として仕込むのですね」


「うん。そういう事。

 安心して。既に活動中の人気アイドルがいるから。

 その子達を紹介するわ。十分メインを張れるはずよ」


「見てみない事にはなんとも言えんな」


「今晩お披露目会をしましょう。関係者の極一部だけでね。

 他の皆にはもっと大きな舞台で見せてあげたいから」


「よかろう。早めに帰宅しよう。

 コレットにはわらわから伝えておく」


「お願いね。じゃあ私達は帰るわね」


「なんじゃ。用件は終いなのか?」


「一先ずはね。今晩はフロル達とも一緒に居られそうだしここは退散しておくわ。お披露目会が終わったら飲み会もしちゃいましょう」


「うむ。よかろう。

 そういう話ならば大歓迎だ」


 目が輝いてる。

フロルも中々の酒豪だからね。



「なら私も久しぶりに」


「ダメ。ノアちゃんはジュースだけ」


「ケチ」


「後で後悔するのはノアちゃんじゃない」


 私的にはむしろ飲ませたいくらいだけど。

酔っ払いノアちゃん可愛いし。


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