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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
40.白猫少女と帝国動乱・前編

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40-12.お休み

「何だかんだ言いながら、真面目に開発と修行を続けていましたね」


「ノアちゃんがいたからね。

 沼に嵌めるのはまだ早いもの」


 今回は理性を保っている内に抜け出す事にした。

あのまま居座ると息抜きとか言って妙なものを生み出す事になるからね。仕方ないね。



「少しがっかりです」


 そんなに楽しみだったの?



「とにかくこれで一巡目は終了ですね。

 お疲れ様でした。今日はもうゆっくり休んでください」


「ノアちゃんは?」


「対偽神班の訓練に戻ります」


 セフィ姉やルーシィ、ルネルなんかがいるチームだね。

他は後誰がいるんだろう?



「私も参加してみようかなぁ」


「ダメです。休んでください」


「は~い」


 ノアちゃんは心配性ね♪



「ハルのこる」


「お供します。マスター」


「ダメです。二人はこっちです。

 メタモルステッキの量産と配布も今日中に済ませます」


「「え~」」


 ハルちゃんとシーちゃんはまだ遊び足りないらしい。



「さっきの如意棒、メタモルステッキって名付けたの?」


 魔法少女の杖的なネーミングね。

誰が名付けたのかしら?



「ハルが名付けたのです。私ではありません」


 ノアちゃんが不服そうだ。

もっとカッコいい系の名前にしたかったのかな?



「くちすべった」


 未来知識の?

ハルちゃんたら。気を付けなきゃ。

この程度なら叱る程のものでもないけどさ。



「なづけ」

「アルカ」

「みらいの」


 私かぁ~。名付けたの私だったかぁ~。



「ちなみにノアちゃんはなんて名前つけたかったの?」


「カ◯イドステッキ」


 パクリじゃん。



「もしくはアロンの杖なんていかがでしょう?」


 誰よそれ。



「そもそも杖じゃなくない?」


「「「そこはいいの(です)!」」」


 あ、はい。



 結局ノアちゃんはハルちゃんとシーちゃんを半ば強制的に連行していった。流石に一人で残されるのは寂しい。誰か帰ってきてくれないかしら……。



「何湿気た面してんのよ」


「イロハ! 来てくれたのね!」


「仕方なくよ。

 今更アルカが一人になれるわけないんだから」


 本当にね!

まさか自分でもここまでとは思わなかったわ!



「けど何もしないわよ。ゆっくり休みなさい。

 抱き枕くらいにはなってあげるわ」


「それで十分♪」


 早速イロハを抱きしめてベットに横たわる。

まだ皆修行の真っ最中だけど、今日くらいはゆっくり休ませてもらうとしよう。まだ四日目なのに、既に私だけ半年近く過ごしてるんだし。



「皆は順調?」


「ええ。もちろん。

 だから余計な事考えてないで休みなさい」


「ただの雑談だって」


「なら他の話にしなさい。

 折角私と二人きりなのよ? 他に言う事無いの?」


「愛を囁いてほしいと」


「違うわよ。それも禁止よ」


 ならなにさ。

この流れで違う事ある?



「わからないなら別にいいわよ。

 さっさと寝てしまいなさいな」


「え~きになるぅ~こんなんじゃねれない~」


 と言うかまだ寝るには早い時間だし。

それに今の私は精神体だから寝る必要自体無かったりする。



「別に大した事じゃないわ。

 ヴァガルの件よ」


 ヴァガルの?

イロハに言うべき事?

二人きりだから言える事?

何かそんなのあったっけ?


 わからんから聞いてみるか。それとなく。



「イロハはどうしたいの?

 ヴァガルを支配したい? 皇帝やってみたい?」


「違うわよ。そんな話じゃないわよ」


 あらら。私の目論見はあっさり見破られたようだ。



「今度帝都にデート行く?

 まだあの辺りは散策したことないからさ。

 見たことのないお菓子もあるかもよ?」


「喜んで♪」


 正解だったようだ。

どっちだろう。デートが? お菓子が?

ヴァガルの件って言ったし、お菓子の方かな?



「それで? 何時連れて行ってくれるのかしら?」


 どうやらまだ続くようだ。



「えっと、下調べ」


「……」


 あかん。ムスッとしてる。違うらしい。



「の時も一緒に来て欲しいけど、本番はやっぱりイベント中よね。いっぱい屋台やら何やらも出すでしょうし」


「♪」


 ふぅ。正解を引けたようだ。危ない危ない。



「一緒に回ってくれる?」


「ええ♪ もちろん♪」


 やったぜ。


 はぁ……。

なんか無駄に緊張してしまった……。


 本当に大した事じゃなかったし。



「沢山食べ歩きしましょう」


「楽しみよ♪」


 まあこんな嬉しそうなイロハが見れただけでも良しとしよう。イロハは食べ歩き好きだからね。以前も遊園地でクルルほっぽって一人でお菓子食べまくってたし。



「イロハって何時から甘いもの好きなの?」


「さあ? 生まれた時からじゃないかしら」


「聞かせてくれる? 昔の事」


「今更言葉にするような事じゃないわ。

 人間の友達が居たこともあったってだけよ」


「まさか前カノ?」


「なわけないでしょ。友達よ友達」


「ハルちゃんなら全部抜き出せるかな?」


「怒るわよ。本気で」


「ごめんなさい。冗談です」


「趣味が悪いわ。

 そんな事しないで融合してから勝手に覗きなさい」


 あ、それは良いんだ。



「そろそろもう一度ハルちゃん説得してみようか。

 次はイロハとハルちゃんの二人で来てね」


「ええ。そうしましょう」


 二巡目の予定がまた一つ決まった。

明日からもまた頑張るとしよう。

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