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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
39.白猫少女と王国騒動

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39-20.休憩

『そもそもアルカ自身があの王妃を嫌ってるじゃない。

 そんな状態で好かれるわけがないでしょ。

 歩み寄ると言うならそこを解消なさいな』


 イロハの正論は何時も意地悪だ。



『人のせいにしてないで我が身を省みなさい』


 くっ!

イロハまで敵に回るっていうのね!



『おちつけ』

『イロハにあたるな』


 ハルちゃんまで!?



『小春先輩。今回ばかりは私もイロハに同感です。

 落ち着いて下さい。今の先輩少し変ですよ』


 ヤチヨまで……。



『よしよし~。

 ヒサメが~なぐさめて~あげる~。

 だから~げんき~だして~』


 うぅ……ヒサメちゃん……。



 ごめん。皆。

わかった。少し切り替えましょう。



「一度休憩を挟みましょう」


 場所もニクス世界に移してしまおう。向こうの自宅にだって来客用の部屋くらいあるのだ。お義母様の方はノアちゃんに案内してもらおう。流石にツムギと二人で放り出すのは大人げないし。それにあまりあっちこっち見せたくはないから移動は全部転移で済ませてもらおう。



『そういうところよ。

 警戒心バリバリじゃない』


 わかってるけどさぁ……。



『らしくないわね。

 いったいどうしちゃったのよ』


 わかんない……。



『とにかく動きましょう。

 話はそれからよ』


 うん。


 ツムギ、お義母様、ノアちゃんを私世界から送り出し、フロルとステラと共にサロンに移動した。



「さっきはわるかったわ、フロル。

 少しムキになりすぎたわね」


「ああ、まあ。そう気に病むでない。

 わらわも調子に乗りすぎた。すまぬ」


 もしかして気遣われた?

そんなに弱って見える?



「ムスペルとヴァガルが敵対するのは無しよ。

 それだけは絶対に認めないわ」


「うむ。承知した」


 そこが争っちゃったら本当に世界大戦でも起きかねない。

それでは何もかも台無しだ。しかもそれが私とお義母様の不仲が原因だなんて冗談じゃない。いくらなんでも馬鹿らしすぎる。折角ここまできたのに。




「おかーさんが落ち込んでると聞いて!」


「え? ルーシィ……って!! 何でセーレがここに!?」


「あーかぁー!!!」


 しかも人化してるし!

ルーシィ何したの!?



「ちょっと!

 ダメでしょ! 誘拐は!」


「勿論ちゃんと許可貰ってきたってば。

 と言うか連れてきたのレー姉だし。

 普通にレー姉の所に遊びに来たってだけだよ。

 今日のところは」


「じゃあそのレーネはどうしたのよ。

 今日は普通に仕事行ってるはずでしょ?」


 というかタイミングおかしいでしょ。

落ち込んだ云々は何時誰から聞いたのよ……。



「まあネタバラシしちゃうと、私がセーちゃんと遊びたかったからレー姉にお願いして連れてきてもらったんだけどね。落ち込んでる云々はハーちゃんから聞いたの。ついさっき」


 もしかして私がセーレに会いたいってボヤいたから?

ハルちゃんが気を遣ってくれたの?



『きにすんな』

『あいぼ』


 ありがとよ。相棒。



「う~!! セーレぇ~! 会いたかったよぉ~!!」


「きゃっ!きゃきゃ!」


 取り敢えずセーレを抱きしめてぷにぷにのお腹に頬ずりをかましてみた。ああ。癒やされるぅ~。



「なんか思ってたより心配要らなそうだね。

 よかった。おかーさんが元気そうで何よりだよ♪」


 ルーシィの顔も見られたからね♪

私もルーシィが楽しそうに暮らせていて何よりだよ♪



「ところでアルカよ。

 この娘先程からお主の事を母と呼んでおらんか?

 お主、こんな大きな娘がおったのか?」


「言っておくけど私は見た目どおりの年齢よ。

 ルーシィも娘だけど、そこは色々事情があるのよ」


 未来から来た娘だからとか(以下略)



『見た目通りの年齢は流石に無理がない?

 深層での時間を除いたって実年齢より五年くらいは若いでしょ?』


 くっ!



『イロハすてい』


『今のはイロハが悪いです』


『だめ~いじめちゃ~』


『わるかったわよ……』


 皆優しい……イロハ以外。


『わるかったってば!』



「他にも娘がおるのか?」


「いっぱいいるわよ。

 もう数え切れないくらいね」


 ノアちゃん達も元はと言えば娘だからね。

なんなら大半は娘だろう。



「えーれ~むーめ~?」


「ふふ♪ セーレは違うでしょ~♪」


「むぅ~! ぶーぶー!」


 覚えてた。賢い。



「ダメだよ、セーちゃん。私がレー姉に怒られるんだから。

 それにセーちゃんもおかーさんのお嫁さんになるんでしょ?」


「うー! なうー! おーめさーん!」


 何でもう洗脳済みなの?

誰? お嫁さんとか教えたの。



「ルーシィこそ勝手にそういう事教えちゃダメよ」


 ご両親の悩みのタネが増えちゃうわ。



「私じゃないよ! レー姉だよ!」


「あら? そうなの?

 それはごめんなさい」


 レーネはレーネで何教え込んでるのよ。

ハルちゃんと融合してからよねきっと。

まだあれからそう何日も経ってないのに。

開き直り過ぎじゃないかしら……。



「なんだか賑やかですね」


「おかえり、ノアちゃん。

 ありがとうね」


「いえ。それより作戦会議を始めましょう。

 今度はアルカと王妃様が仲直り出来るように」


 あ、はい……そっすね……。

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