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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
39.白猫少女と王国騒動

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39-18.燃え尽きた?

「お主が同席せんでどうするのだ」


 目覚めたフロルに呼び出されてしまった。

ヴァガル帝国とムスペル王国の件はフロルとお義母様に任せてしまおうと思っていたのに。無念。



「本当に良いの?

 また拗れたりしない?」


「拗れさせるな」


 いやそうは言ってもさ。

お義母様はまだ私に思う所あるだろうしさ。

それに余計なこと口走ってノアちゃんに叱られるのも嫌だし。

いや、それ言い出したらあれだけども。


 仕方ない。覚悟決めるか。



「わかったわ。

 頑張るからフォローよろしくね」


「別に気負う必要はない。判断はわらわがする。

 いきなりそこまで出来るとも思っとらんわ。

 アルカはただ知っておればよい」


「うん。了解」


 そんなこんなで、私とノアちゃんも帝国と王国の話し合いの席にお呼ばれする事と相成った。ノアちゃんも興味があるようだ。なら私も本体を向かわせるしかあるまい。とほほ。



「昨日お話頂いた件、前向きに検討させて頂きます」


 だいぶ遠回しな言い方だ。



「うむ。結構」


 こっちはあっさり。



「皇帝陛下。今一度問わせて頂きます。

 今後ヴァガルはアルカさんとどのような関係を築いていかれるのでしょう。これは先の件とは関係の無い質問です。そのようにお考え下さい」


「うむ。より具体的にだな」


 そのまま展望を語り合うフロルとお義母様。

ツムギも混ざって何だか難しい話しで盛り上がっている。

そして何故かノアちゃんもだ。素人ながらに中々鋭い意見を放っていく。


 ああ。なんか無性にセーレに会いたくなってきた。

今私は癒やしが欲しい。あの無邪気な笑顔が恋しい。

この小難しい話しを聞いてるのにも飽きてきた。


 けど、ちょっと盛り上がりすぎているから釘を刺しておこう。



「言っておくけど、ここの技術の殆どは出さないからね。

 そこんとこ忘れないでよ」


「ああ、うむ。そうだったな。

 しかしだな、」


「しかしもカカシも無いわ。ダメなものはダメよ。

 あの世界の神様との約束だもの。破れば天罰が下るわ」


 私がニクスに怒られるっていう天罰が。



「あの? まさかここは異なる世界なのですか?」


 あうち。聡い人はこれだから。



「言葉の綾よ。気にしないでお義母様」


「……そうですか」


 訝しげだ。まるで信用されていない。

シクシク。



「神との約束とはなんぞや?」


 フロルにはまだ説明してなかったわね。



「私は神の使徒なのよ」


 いつもの説明を掻い摘んで伝えてみた。

流石にお義母様の前で全部話すわけにもいかないし。



「アルカ自身が神と言われても驚かんぞ。今更」


 だそうで。

まあ不可思議なものいっぱい見たものね。そうなるよね。



「ということで実は私も結構多忙なの。

 そろそろ中座させてもら」


「ダメだ」


「ダメです」


「ダメですよ。アルカ」


 なんでさ……。



「私は口出ししないわよ?

 ヴァガルにもガッツリ関わっちゃったけどさ。

 これ以上派手に干渉するわけにもいかないのよ」


「今更何を言っておる。

 お主が始めたことじゃろうが。

 最後まで責任を持たぬか」


 それ言われるとグウの音も出ないけども。



「アルカ。確かに私達は干渉を控えろと言いました。

 ですが無関心で良いとは言っていません。

 そして既に二人には色々と見せてしまったのです。

 その行き先を見届けねばなりません」


 止めるなり誘導するなりしなきゃダメってことか。

それでノアちゃんも参加することにしたのね。



「わかったわ。取り敢えず聞いてるだけね。

 ちょっと話しが細かすぎてよくわかんないし」


「イロハに解説してもらってください」


『任せなさい』


 わ~い。こころづよいなぁ~。



『なんでそんなやる気ないのよ?』


 なんでだろ……わかんない……。

なんか疲れてるのかもしれない。

最近色々ありすぎたから。



『これが終わったら休みにしましょう。

 もう少しだけ頑張りなさいな』


 は~い。

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