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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
38.白猫少女と修行期間

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38-43.決起会ぷらすあるふぁ

「チハちゃんズ決起会!あ~んど!

 側近新人歓迎会改め!トリスリトス!結成式!

 は~じめっるわよ~!!」


 深層に私含めて十七人が集まった。



 私の零番と一番。

ノアちゃん、セレネ。


 側近組固定枠とその娘。

ハルちゃん、イロハ、ハルカ。


 新生「トリスリトス」初代メンバー。

シーちゃん、ヤチヨ、ヒサメちゃん。


 「チハちゃんズ」御一行。

チーちゃん、リリカ、シオン。

アメリ、カルラ、フェブリ、ソフィア、ラトナ。


 ラトナはついでだ。

ぶっちゃけ立ち位置はハッキリしてないけど、折角だから親睦を深めようと思ってルーシィから借りてきた。あの一年近い修行期間の殆どをルーシィの中で過ごしていたから、私はまだ全然話した事がないし。なんなら、あの面接以来かもしれない。




 それにしても、やっぱりちょっと多すぎたわね。

本当は一緒に開催するつもりなかったんだけど、別件でリリカと話し合ってたら、いつの間にかそんな流れになってたのよね。



「やっぱり三船霊さんせんれいにしませんか?

 トリスリトスよりわかりやすいのでは?」


 トリスリトスも結構安直よ?

意味は「三つの宝石」だし。

いっそ三宝玉とかでも良かったんだけどさ。


 これはハルちゃんとイロハを除いた側近三人の総称だ。

所謂「四天王」にあたるやつだ。


「アルカ」には箱って意味もあるから、私の守護者という意味を強調するか、私の中にしまう宝物って意味を強調するかで考えて、後者を選んだのだ。


 多分ノアちゃんは語感だけで三船霊を推しているのだろう。船霊ふなだまは船の守護神の事だ。これもこれで結構な安直ネーミングだ。



「ハルちゃんはどう思う?」


「さんせんれい」


 裏切り者め。



「イロハは?」


「どっちでもいいわよ。そんなの」


 ノリが悪い。



「じゃあ、ハルカ」


「右に同じ~」


 ちくせう。



「シーちゃん、ヤチヨ、ヒサメちゃんは?」


「「「お好きに」」」


 さようで。



「ということで、ノアちゃん。

 多数決により、トリスリトス決定で」


「違いますよね?

 多数決なら、三船霊ですよね?

 二対一でしたよね?」


「違うわ。

 二対四よ」


「好きにしろって、どっちでも良いと同じですよね?

 票を好きに扱えという意味ではありませんよね?

 それはズルですよ、アルカ」


「私の側近なんだから私が決めるの」


「ハルはアルカでもあるのです。

 アルカ自身、二つに意見が割れているじゃないですか」


「じゃあセレネに決めてもらいましょう」


「もう四天王で良いんじゃない?

 ノアも混ぜてもらいなさいよ」


「採用です!」


「ダメだから!しないから!

 新しい案出さないでよ!」


「いっそ七煌◯樹とかどうですか?」


「七枠にして良いなら認めましょう」


「ダメです。マスター。三枠です」


 シーちゃん厳しい……。



「アルカ様!

 こっちも始めて良いわよね!」


「ええ、もちろん。

 チハちゃんズの皆、これまでご苦労さま!

 新メンバーも加えて、これからまた頑張りましょう!」


「「「「「「「「お~!!」」」」」」」」


 こっちはチームワーク抜群ね!

それぞれ別々に活動してるけど、殆どのメンバーが協調性高いからね。側近と入れ替えてしまおうかしら。



「ラトナも遠慮せずに楽しんでね。

 何時もルーシィの事見ててくれて感謝してるわ」


「……はい。えへへ」


 よかった。前話した時とあまり変わっていないようだ。

ルーシィにもっと染められてるかもとも思ったけど。



「それじゃあ皆!

 早速だけどアイリスにログインしましょう!

 これから一週間、遊び倒すわよ!」


「「「「「「「「お~!!!」」」」」」」」


 アイリス、便利よね。

本来なにもない暗闇だけの世界であるこの深層で、海水浴だって楽しめてしまうのだ。


 仮想世界とはいえ、体感的には現実と遜色ない。

なんだかどんどん出来る事の幅が広がっていくし。


 ただ一つ問題もある。

ルイザが自宅に帰り、ムスペルで王妃様が目覚めたあの日から、実は未だ丸一日が経過していないのだ。

いくらなんでも今回は引き伸ばしすぎた。

軽い気持ちで一週間どころか一年も過ごしてしまった。

ツムギの修行に必要だったのだから、軽い気持ちなんて言い方は相応しくないのだろうけど、出来ることが増えた結果、忌避感が薄まってしまっているのだ。


 これはとっても良くない。

ノアちゃんの十五歳の誕生日はまだ数ヶ月後だけど、とっくに成人は迎えているのだ。それは敢えて誰も口にはしなかったけれど。


 とにかく今日はこれで最後にしよう。

最後のこの一週間を終えたら、大人しくニクス世界に戻って布団に入ろう。これでようやく止まっていた時間が動き出すのだ。


 暫くは深層の利用も控えよう。

実際に問題なんて起きてはいないのに、嫌な予感のような、落ち着かない気持ちも湧いてくる。

何れ、ニクス世界で暮らす皆との間に、何か取り返しのつかない致命的な隔たりが生まれてしまうのではないかと怖くなる。


 だからこれで最後だ。

今だけは切り替えて楽しむとしよう。

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