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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
38.白猫少女と修行期間

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38-30.役割

「ノアちゃ~ん!お願い~!許して~!」


「知りません!」


 ノアちゃんの機嫌を損ねてしまった……。


 結局リリカの特別教室の詳細を吐かされてしまったのだ。

思い出の詰まったあの家を勝手に使おうとしていた事にショックを受けてしまったらしい。リリカの言う通りだった。ノアちゃんはずっと大切に思っていてくれたようだ。



「場所は変えてもらうから!

 あの家はノアちゃんの好きにしていいから!

 ね!お願い!許して!ノアちゃん!」


「必要ありません!

 好きにして下さい!」


「ノアちゃ~ん!」


 ダメだ。

全然こっちを向いてくれない……。



『暫く放っておきなさい。

 ノアだって自分が無茶言っているのはわかってるわ。

 その内勝手に機嫌を治すわよ』


 無茶?



『内緒にしていた分のお説教は済んだでしょ。

 後は感情の問題だもの。アルカ自身が勝手をした事に負い目を感じているのも伝わってるから、それ以上は何も言わなかったでしょ』


 それはそれとして、納得し難いと。

止める理由は無いけど、気持ち的には。



『そうよ。

 自分が一番思い入れを持っていると自負している聖域に、他の誰かが入ってくるんだもの。

 だからって、ノアにあげるなんて言ってはダメよ。

 アルカが思い出を大切にしていないと捉えてしまうわ』


 ぐぬぬ……どうすれば……。



『だから放っておきなさいって。

 ノアの機嫌を損ねるなんて何時もの事じゃない』


 でもぉ~!



「ね~ノアちゃ~ん」


「放っておいて下さい!」


『まったく……』


『しかたない』


『ハルも止めてよ』


『ほっとけ』

『イロハこそ』


『……それもそうね。

 まあいいわ。いっそしつこくし過ぎて距離を取られればいいのよ』


『そのすきに?』


『いっぱい甘やかしてあげましょう』


『めいあん』

『おとなぐみ』

『ほうようりょく』

『みせつける』


『それまで内緒話でもしていましょう』


『みらいのこと?』


『そうよ。

 私にも教えなさい。

 ハルに追いつかなきゃならないんだから』


『ダメ』

『イロハ』

『セーフティ』


『それは本来ハルの役目でしょう?』


『だからこそ』

『イロハいがい』

『まかせられない』


『まったく。仕方ないわね』


『さすがイロハ』

『ハルのあいぼう』


『それはアルカでしょ』


『あいぼうちがう』

『ハルのいちぶ』


『昇格したと。

 私は空いた席を譲ってもらったわけね』


『ふまん?』


『ええ。とっても』


『ならあいじん?』


『より酷いわね』


『ぱーとなー?』


『それは何か違わないかしら?』


『むむ』

『むずかし』


『そうかしら?』


『きょうだい?』


『せめて姉妹にして欲しいわ』


『しんゆう』


『悪くはないわね』


『せいぎょそうち』


『なんで遠ざけたの?』


『ゆうごうしよ』


『脈絡無いわね。

 セーフティじゃなかったの?』


『もんだいない』

『うちからとめる』

『それだけ』


『いやよ。

 今のパワーバランスじゃ、一方的に支配されそうだわ』


『なら』

『イロハそだてる』

『ハルよりつよく』


『支配されたいの?』


『されたい』

『ふへ』


『そういう特殊性癖はアルカにだけ向けてほしいわね』


『むう』

『つきあいわるい』


『勘弁しなさいよ』


『ハルカ』


『ダメよ。巻き込まないで』


『ならシイナ』


『良いわよ。好きになさい。

 なんならヤチヨにも頼んでみたら?』


『むずかし』


『なんで?』


『ヤチヨ』

『こっちがわ』


『そう?

 しょっちゅうアルカに意地悪してるじゃない』


『まだめざめてない』


『まさかそれ、未来情報?』


『のーこめんと』


『今のヤチヨにそんな属性ないわよね?

 未来のアルカに目覚めさせられたの間違いじゃない?』


『……』

『おしおき』

『はまった』


『なるほど。やんちゃし過ぎたと』


『しかたない』

『フィリアス』

『ハルのいんし』


『ねえそれ、私にもその属性が眠ってるってこと?』


『はっくつする』


『嫌よ』


『むむ』


『止めておきなさい。

 全員そっち側じゃ虐める人がいなくなるじゃない』


『むむ』

『いちりある』


『まあ私は付き合う気ないけど』


『そういうの』

『いまのうち』


『待って。

 今のハルがそういう事言うのはシャレにならないわ』


『ふへ』


『何笑ってんのよ?』


『ナイショ』


『何よそれ。意味がわからないわ』



「ノアちゃ~ん!」


「しつこいです!」



『ノアがブチギレたわね』


『そろそろ』

『ほんきだす』


『何によ?』


『さくせん』


『聞きましょう』


『アルカ』

『まかせた』


『ノアを狙うつもりね?』


『ちからみせる』

『あたらしいハル』


『ストレス発散の相手にでもなるつもり?』


『そんなとこ』


『アルカはいいの?』


『もどってくる』

『イロハが』

『なぐさめたあと』


『良いとこ取りしようと?』


『そう』

『たのしみ』

『イロハのおしおき』


『やらないわよ。なんでそれ言っちゃったのよ』


『ろーるぷれい』


『真の目的は別にあるって事?』


『そう』

『それはないしょ』


『付き合わないわよ。バカらしい』


『だいじょぶ』

『イロハつきあう』

『なんだかんだ』


『赤裸々過ぎよ。

 思惑全部漏らされて付き合うわけ無いでしょ』


『さくはある』


『ねえ、あなたおバカになってない?

 もしかして未来から変なウイルス仕込まれてない?』


『むむ』


『いや、そこ本気で検討しないでよ。

 ハルならやりかねないとは私も思うけど』


『じょうだん』

『いってくる』


『だから付き合わないってば』


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