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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
38.白猫少女と修行期間

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38-22.強化合宿(真)

「ツムギのフィリアスを決めましょう」


 ヤチヨは私のだからね。

正式配属なら他の子を探さないと。



「今回は引き続きヤチヨにお願いするべきでは?

 今から準備するには時間がかかりすぎるのでは?」


「ふっふ~ん♪

 心配要らないわ♪

 私のミヤコならとっくに選定は済んでるはずよ♪」


 元々ツムギ専属フィリアスの選定は頼んでおいたからね。

結局サバゲーで相棒を決めるだのなんだのは、実現できてないけど。でもサバゲー大会はヤチヨへのご褒美にもなるかもだからね。引き続き機会を伺うとしよう。



「大丈夫よ、ノア。

 どの道噂を広げるにも多少は時間がかかるもの。

 それに騒動の規模が大きいから調査も時間を要するわ。

 正式な沙汰が下るのはその後よ。

 準備する時間くらいは残っているわ」


「ツムギは現地に向かう必要があるのでは?

 噂の拡散役が必要ですし。

 それに、時間稼ぎくらいはしておくべきでしょう?」


「アイリスと深層を使いましょう」


「アイリスって誰です?

 また新しい家族ですか?」


「あれ?

 言ってなかったっけ?

 あのゲームの名前よ」


「……次はゲームの擬人化ですか?」


「何の話?」


「疑似人格の案内役とか作ってはダメですよ?」


「……面白いわね。それ」


 というかノアちゃん、その発想が自然に出るとは。

順調に育ってるわね。ますます私好みに。



「ダメですってば」


 シーちゃん。よろ。


『ダメです』


 大丈夫だって。シーちゃんとキャラ被りとかしないから。


『ではなく危険なのです。

 アイリスは一度乗っ取られたばかりです。

 私以外の意思に委ねるのは時期尚早です』


 それは相手が悪かっただけよ。

気にする必要はないわ。


『気にはします。対策もします。

 マスターの要望にお応えできるよう精進致します。

 ですが今はどうかご理解を』


 わかった。無理言ってごめんね。

ありがとう、シーちゃん。


『はい、マスター』


「悪巧みは済みましたか?

 シイナはなんと?」


 私の考えていた事はお見通しのようだ。

さすノア。



「危ないからダメだって」


「やっぱり頼んだんですね」


 しまった!!ただのカマかけだった!?



「お説教は後にしましょう。

 正式にフィリアスを配属させると言うなら早急に済ませましょう。今はその是非を議論している場合ではありません」


『面会の準備は出来ております、アルカ様。

 対象者は三名です。全員とお会いになられますか?

 それともこちらで一名を推薦致しますか?』


 う~ん……。

ううん。全員採用。

ツムギに一人選んでもらいましょう。

残りの二人は、マノンとアニエスについてもらいましょう。



『マノンにはイロちゃんズからお選び頂いては?』


 ああ、そっか。

マノンは強くなりたがってるもんね。

相応の実力者を付けてあげた方が良いのか。


 じゃあそれで。もう一人はナディの専属にしましょう。

それとも他に誰か選んでた?



『問題ありません。

 想定通りです』


 なるへそ。私が面接しちゃったらどうせ全員採用する事になると考えて、ツムギでもアニエスでもナディでも問題ないようにしておいてくれたのか。さすミヤ。



『恐縮です』


 もしかして最初はマノン用にもう一人選んでたの?



『他の候補者も多数おりますが、今はお会いにならないのが得策かと』


 まあそうね。

どうせ私、関わっちゃった子は全員絡め取ってきたんだし。

また全員理由をこじつけて採用する事になるのがオチね。

なんかこれだと、あのオーディションの不採用だった娘達と運営委員の娘達に悪いわね。今度またデートの機会でも設けましょう。



『皆も喜びます。ですが今は』


 そうね。早速始めましょう。




----------------------




 新たなフィリアスを迎えた後、私達は深層に移動した。

メンバーは私、ツムギ、ノアちゃん、ルーシィ、マノンだ。

当然私達の中にはフィリアス達もいる。

私の側近組に加えて、ルチア、ラトナ、そして新たに加わった、ヒオリとサクラがこの場に来ている。



「ヒオリ、サクラ、やるべき事は把握したわね?」


『『はい。アルカ様』』


 久々のハルちゃん式詰め込み教育も終えて、ヒオリはツムギと、サクラはマノンと契約し、既に同化も済んでいる。

ついでにラトナにも詰め込み教育を施したらしい。


 ラトナ、大丈夫かしら。

ルーシィの記憶だって見ちゃってるでしょうに。

短期間で色々詰め込み過ぎじゃないかしら。



「先ずはここからアイリスにログインするわ。

 一週間かけて親睦を深めつつ、ツムギに戦いの基礎と実践経験を叩き込むわ」


 必要な機材は持ち込んである。

これで一ゲームに必要な一時間という時間も短縮できる。



「ゲーム内での一週間が過ぎたら、引き続きこの場所でルーシィとノアちゃんがツムギとマノンを鍛えるわ。ニクス世界に戻れるのは何時になるかわからない。何日でも、何ヶ月でも、必要な力を得るまでは籠もってもらうわ。わかっているでしょうけど、ニクス世界では一瞬で済むから安心して」


 マノンはツムギの護衛役だ。

どうせだからと、ついでに鍛える事にした。

マノンもそれを望んでいたようだし。

幸い教師役はいくらでもいるからね。

ハルちゃん、イロハ、ハルカも頼りになるのだ。

もちろん、ヤチヨとシーちゃんも。


 とはいえ、今回私の側近組は補助役だ。

ヤチヨにはヒオリに引き継ぎをしてもらいたいし、シーちゃんはアイリスの運営がある。いっそミーちゃんも連れて来るべきだったかしら。


 まあ今は急いでるからね。あんまり人数いすぎてもやりたいことぼやけるし。一先ずこのメンバーで様子見だ。

ノウハウが蓄積されれば、後でまた改めて他の娘達にも同じことしても良いんだし。



「それじゃあ始めましょう。

 皆も準備は良いわね?」


「「「「はい!」」」」

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