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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
38.白猫少女と修行期間

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38-16.許容量

「アムルはどうしているの?

 結局アムルの役割だけは教えてもらってないよね」


「今は私と二人きりの時間を楽しんでくれるのではなかったのですか?」


 折角イチャイチャしていたのに、また真面目な話を始めてしまった私に、ノアちゃんがいつものジト目を向けてきた。

いやこれ、他の子の名前を話題に出した事が問題だったのかな?



「ごめんて。

 でもほら、気になるじゃん。

 イオスが力を貸してくれるからもう必要無いんでしょ?」


「いいえ。それはそれです。

 イオスはまだ全てを信じて任せられる相手ではありません」


 まあそりゃそうだけども。

でもほら、私の伴侶入りしたんだし仲良くやってほしいわけで。流石に経緯が雑すぎて私も実感ないけど。


 え?本当にあの子私のお嫁さんなの?

まだ大して話した事も無いわよ?

それこそ今更だけども。



「次善策くらいの気持ちで継続するって事なのね」


「はい。

 アムル本人もその気ですから」


「そう言えば、アムルは文句言わないかしら」


「いい加減にして下さい。

 一日で十人も増やしておいて、まだ足りないのですか?」


 ルーシィ、ミーちゃん、ルイザ、スミレ、コマリ。

レリア、イオス、ツクヨミ、ミヤコ、ソフィア。

本当だ。丁度十人だ。


 これで私のお嫁さんは、遂に四十人になったわけだ。

ちょっと今回、雑に増えすぎじゃないかしら。

この調子じゃあっという間に五十人越えてしまいそうだわ。


 五十人目こそ、何かお祝いしないと。

お祝いと言えば、チハちゃんズとの決起会もあるのよね。

そこでもお嫁さん増えるんじゃないかしら。


 それにイロちゃんズの歓迎会もしなきゃだわ。

ヤチヨが帰ってきたら側近新人歓迎会のやり直しもある。

ヤチヨだけでなく、新たに増えたシーちゃんも歓迎してあげたい。いっそその前にミヤコに声かけちゃおうかしら。


 コマチの好感度稼ぎが先か。

今の状況でミヤコ取り上げちゃうわけにいかないし。


 相変わらずやることがどんどん溜まっていくわね。

はやく片付けていかないと追いつかないわ。

お祝いごとに対してこんな風に考えるのはあれだけども。



「今日はもう増やさないで下さいよ。

 チハちゃんズやラトナと関係を進める事も認めません」


「ラトナは難しくない?

 ルーシィが手を出しちゃったら、私のお嫁さんにもしなきゃだし」


 ギャルの方から積極的に迫る系の組み合わせだからね。

オタクくんなラトナでは、あっさり流されてしまうのではなかろうか。



「……明日以降にして下さい」


 それで良いの?

ノアちゃん、もしかして諦めてる?



「新しくお嫁さんになった子達とも強化合宿しなきゃね」


「何ですか、強化合宿って。

 そんな表現止めて下さい。

 ただの乱◯でしょ」


「ノアちゃん!?

 なんてこと言うの!?」


「無闇矢鱈に隠語を増やさないで下さい。

 かえって話しがしづらくなります」


 それはそうだけどさ!



「そう言えば、マノン達も婚約者に加えるのよね」


「何で今話し飛んだんです?」


 なんとなくね。

マノンもそういう事ハッキリ言うからさ。連想しちゃって。



「マノン、エリス、アニエス、ナディ、ヒサメちゃん、リリカ、アメリ、シオン、カルラ、フェブリ。うん。丁度十人」


「ラトナを忘れていますよ。

 というか本当に何を言い出してるんです?」


 ごめんて。

もうジト目通り越してチベットスナギツネみたいになってるじゃん。



「エリスはマリアさんの説得が難しいだろうし、そこが入れ替わる感じかしら」


「なんなんです?

 五十人に合わせる事に何か意味でもあるんです?」


 いや別に無いんだけどさ。

なんとなくキリが良いかなって。お祝いの。

そもそもアムル、へーちゃん、ハルカ、チハル辺りも可能性高いだろうし、五十人丁度に調整するのは難しいかもしれない。



「結婚記念日とどっちが先かったたたた!ごめんて!」


 ノアちゃんに抓られてしまった。

調子に乗りすぎた。



「早くムスペルの件が解決すると良いですね」


 口を尖らせながらも、私の気になっていた事をズバリ言い当ててくれたノアちゃん。そんなノアちゃんに我慢できず、勢いのまま抱きしめて頬ずりした。



「それで誤魔化しているつもりですか?」


「ううん。嬉しかっただけ。

 ノアちゃんが私の事をわかってくれてて」


「今更何を言うのです?

 一体何年の付き合いだと思っているんですか」


 そこで愛してるからとかじゃないんだ。珍しい。



「かれこれ五年くらい?」


「既に六年目に入って半年くらい経っています」


 細かい。



「なんだかあっという間ね」


 最初に出会ったノアちゃんは、まだ九歳だった。

あの頃は本当に小さな子どもだったのだ。


 懐かしい。

久しぶりにあのノアちゃんも見たいなぁ。



「ねえ、ノアちゃん。

 ちょっと変身してこれに着替えてくれる?」


 私は収納空間から一着のメイド服を取り出した。



「え!?

 何でそれまだ持ってるんです!?

 私がアルカに買われた時に着ていたやつですよね!?」


「そりゃあ持ってるわよ。

 なんたって私の宝物だからね♪」


「とっくに処分したものと思っていました」


「そんなわけないじゃない。

 そもそも、今サナ達が着てるやつだってこれを参考にして作ってもらったのよ?」


「そんなの、記憶を見ればいくらでも再現出来るでしょう。

 わざわざ現物を残しておく意味はありませんよ」


 そう言いつつ、大切なものを扱うように小さなメイド服を手に取るノアちゃん。



「着替えて♪

 ノアちゃん♪」


「無理です。

 変身魔法は苦手です。

 今はルチアもいませんから」


 そっか。遊園地組に送り込んでいたのね。



「私が変身させてあげるわ。

 安心して。昔のノアちゃんの姿も完璧に思い出せるから」


「はいはい。

 好きにして下さい」


 いつもはメイド服を嫌がるノアちゃんも、どうやら珍しく乗り気になってくれたようだ。


 ふふふ♪これは楽しくなってきたわね!

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