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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
38.白猫少女と修行期間

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38-15.状況整理

 ツクヨミ、セシル、ソフィア、ミヤコ、コマチの五人と話し合い、ツクヨミ、ソフィア、ミヤコの伴侶入りが決まった。


 セシルとコマチは次回以降に持ち越しだ。

この二人はまだ接点が少なすぎて好感度が足りていない。

ソフィアの方はもっとだけど、最初から好感度高い勢だから別の話だ。それに昨晩の強化合宿バカさわぎにも参加してたからね。仕方ないね。


 コマチがミヤコの事を許してくれたのも少し意外だった。

伴侶入りは難色を示すと思っていたけど。

と言うか実際に以前そのような事を言われていたし。


 そういえばイロちゃんズの方が軌道に乗れば、ミヤコを私の側近にしても良いのよね。

そっちも許してもらえると良いのだけど。



「イロハの方はどう?

 話はついた?」


「取り敢えず側近には加えないわ。

 代わりに私の分体を送る事にしたの」


 なるほど。

どのみちイロハと一緒にいられるなら、それでも構わないわけだ。



「ミヤコ達とも話し合って、他のフィリアス達の管理業務も協力してあげてね。

 場合によってはミヤコをこっちに引き抜きたいから、そのつもりでね」


「チハヤに任せるわ」


 イロハも少しくらい頑張りなさいな。

皆の前に顔出すだけでも良いから。



「ルーシィはまだ戻らないのですね。

 ラトナとの交渉に手こずっているのでしょうか?」


『いえ。とっくに契約まで済んでいます。

 半ば強制的にでしたが』


 それ大丈夫?ラトナ嫌がってるんじゃない?



『問題ありません。

 ラトナも満更では無いようです。

 ルーシィがラトナの趣味に理解を示した事が要因でした』


 あれかな?

オタクくんとギャルちゃん的な?

ラトナ、ルーシィに誘惑されてない?

あの子、下心満載よ?


 まあ良いや。

今日はもう好きにさせてあげよう。



「これで取り敢えずやることは終わりかしら。

 ノアちゃんはどうする?

 皆に合流する?」


「……いえ。アルカと二人で過ごします」


 再び私の膝の上に収まったノアちゃん。

もう少しここでお茶会を続けるつもりのようだ。

イロハ達も隣にいるから二人きりではないけど。



「なんならデートでもする?

 遊園地の方じゃなくて、町にも遊べる場所あるよ?」


「いいえ。ここで構いません。

 ゆっくりしていきましょう」


「了解♪」


 まあそうね。

ここまで何だかんだ忙しかったものね。

少し気を抜きたいのだろう。



「シーちゃん。

 悪いけど、ヤチヨ達に部屋の案内してきてくれる?」


「イエス、マスター」


 ほんと悪いね、シーちゃん。

別に邪魔者扱いするわけじゃないんだけど、少しだけノアちゃんと二人きりにさせてね。


 シーちゃんに先導されたイロちゃんズ御一行と、それに付き添うハルちゃん達も部屋を出た事で、この場に残ったのは私とノアちゃんの二人きりになった。


 まあ、私の中にはまだハルちゃんとイロハの本体も残ってるんだけども。とは言え二人とも意識の大部分を分体の方に回してくれているようだ。


 これは来月の結婚記念日に備えて用意しておいた技術だ。

ノアちゃんとセレネに言われたとおり、完全に三人きりになる為に準備してくれたのだ。流石はハルちゃんとイロハだ。



「また色々見直さないとね」


「配置換えですか?

 そう頻繁にやるべき事では無いと思いますが」


「それはそうだけどさ。

 でも色々と事情が変わりすぎてしまったもの。

 具体的な敵が現れた。

 それぞれの秘密を明かしあった。

 家族が一気に増えた。

 私達はもっと効率良く動かなければならないわ。

 ノアちゃんだって、お仕事は暫くアメリに任せて修行に集中したら?早くルーシィに勝ちたいでしょ?」


「……そうですね。

 アルカの言う通りです。

 ですがそうそう切り替えられはしませんよ。

 事態が切り替わるのはいつも突然です。

 前の問題は毎度のように有耶無耶になってしまいます。

 これで本当に良いのかと不安でたまりません」


「しかたないわ。

 何でもかんでも白黒つけられる事ばかりじゃないもの。

 アスラの件だって、完全に根絶やしになったかなんてわからないもの。私達は何時だって後手後手なんだもの」


「頭の痛い話です。

 せめてギルドの掌握と国取りで、その辺りの問題が解決できれば良いのですが」


「難しいわね。

 パンドラルカはその問題を補えるように構築したいわね」


「そこまで至るのに何百年掛かるのでしょう」


「わからないわ。

 けれど、一つの世界程度で手こずっている場合ではないのよね。偽神討伐はその先の目標になるんだろうし」


「国を取り、ギルドを掌握し、世界に根付き、領域の神を凌駕して、最後に他の領域とも張り合える力を手に入れる。

 そこまでして初めて対抗する為の力を得られるのですね」


「本当に気の遠くなるような話ね。

 順を追ってはやってられないわね」


「家族全員で手分けしましょう。

 同時進行で進めるしかありません」


「国取りは変わらずセレネ達ね。

 可能なら予定を前倒してもらいましょう。

 人手はいくらでも用意するわ」


「ギルドの掌握は私達に引き続きお任せ下さい」


「パンドラルカ、ギルドを超える諜報機関の設立も、変わらずカノン達の役目よね。

 こればかりは前倒しのしようも無いだろうけど。

 いっそフィリアスだけで構築してしまおうかしら。

 三千人超えのフィリアス達を世界中にバラ撒いて、アルカネットで常時監視するの」


「ダメです。

 色々問題はありますが、そもそも非効率過ぎます」


 そうね。

そんな事の為にフィリアスを使う程の価値はない。

ギルドの掌握がなされるなら、そもそも焦って見張る必要も無いんだし。


 それにこれは、人間社会そのものに構築するからこそ意味があるのだ。



「でもまあ、巨大組織を産み出すには相応の人手も必要よ。

 軌道に乗るまでだけでも、手元から派遣しても良いわけだしね」


「カノンは納得しないでしょう」


 カノンの拘りは少しだけ厳しめだ。

それは元々私達が望んだ事でもあるけど、誰よりカノン自身が私達家族の在り様を憂いている。

カノンは今後も私達の為に、手段に拘り続けるだろう。



「その辺は追々話し合っていきましょう」


「また会議ですか。

 そろそろウンザリしてきました」


「ふふ。ノアちゃんでもそうなのね。

 私もよ。なんだか体を動かしたくなってきたわ」


「後でルーシィに相手をしてもらいましょう」


「それは良い考えね。

 そうそう。ルーシィには頼みたい事があったのよ。

 あの双六ゲームを改良して戦闘シミュレーターを作れないかなって」


「是非やりましょう」


「ふふ♪ノアちゃんならそう言ってくれると思ってたわ♪」


「我々は偽神を超える強さを手に入れねばなりません」


「私は神々との契約とイオスとの繋がりで強くなるわ」


「私達はルーシィを目標に個の武力を上げていきます」


「選抜メンバーを決めないとね」


「クレアさんもやりたがるでしょうね」


「なら早く国取りの方終わらせなきゃね」


「結局そこに戻ってきましたね」


「やるべき事が明確なのは良い事ね」


「どうせまた脱線するのでしょうけどね」


 ムスペル、何事も無いと良いのだけど。

まあ、ツムギ達とカノンに任せておきましょう。

あまりしつこく考えていると、妙なことになりかねないんだし。



「そう言えば、レリアはどうしているのですか?

 レリアにも色々と聞いておきたいのですが」


 世界の意思の擬人化だものね。

因果とも関わっているはずだ。

今までどんな干渉をしてきたのか、そもそも何が出来るのか、諸々ハッキリさせておく必要がある。



「今は私の分体と一緒にいるわ。

 もう少し待っていて。

 話が出来るようになったら改めて紹介するから」


「そうですか。わかりました。

 さて。ここらで真面目な話は終わりにしましょう。

 折角二人きりになれたのです。

 何時までも会議みたいな事を続けるのは勿体無いです」


「仰せのままに♪」

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