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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
38.白猫少女と修行期間

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38-10.ifルート

 リリカ、シオン、アメリ、カルラ、フェブリを呼び出し、一先ず今いる会議中のメンバーに紹介する事になった。



「後は、グリアの専属ソフィアと、今はムスペルでナディに付いてくれているヒサメちゃんもチハちゃんズの一員よ。

 そしてもちろん、チーちゃん、チハルもね」


 チーちゃんは今、お姉ちゃんと一緒に家族の護衛についてくれている。チーちゃんだけは既に家族として迎えられているので今回はわざわざ呼ばないけど、家族全員にチハちゃんズを紹介する時には全員に揃ってもらうつもりだ。



「ヒサメだけちゃん付けよ」


「お気に入り枠ですね。

 まったく。次から次へと」


 何故か聞こえる声量でコソコソ風に話すセレネとノアちゃん。

というか、チーちゃんだってちゃん付けなのに。

まあヒサメちゃんは確かにお気に入りだけども。



「別にそういう区別はしてないわ。

 ヒサメちゃんはヒサメちゃんって感じなだけ。

 お気に入り枠って言ったら、セレネやヤチヨだってちゃん付けしてないじゃない」


 尚もコソコソ風話を続けるセレネ達。



「あの言い草。

 まるで私とヤチヨが同格みたいよ?

 一番が誰か忘れているのかしら?」


 忘れてないってば。

私の一番はセレネよ。依然変わりなく。

変動性って話だったんだけど、今のところ不動の一位よ。



「ダメですよ、セレネ。

 そんな考え方はいけません。

 私達は全員が同格なのです」


 うんうん。

ノアちゃんの言う通り。

多少特定の子と深い付き合いをしていようとも、私は全員を等しく愛しているわ。



『『『『……』』』』


 何も聞かないわよ。



「ノアだってゼロ番だのなんだの言ってたじゃない。

 何よ、ゼロ番って。

 私より上だって言いたいの?」


 今更そこなの?

随分前でしょ、それ言ったの。



「ふふ。私こそがアルカの最初の伴侶ですからね。

 そして全ては私との出会いがキッカケなのです」


 ノアちゃん嬉しそう。

なんか、段々セレネ対ノアちゃんになってきた。



「あれは私が譲ってあげたんじゃない。

 それに最初って言うけど、私の方が先に出会ってるのよ。

 もっと言うなら、お姉ちゃんやルネルだってそうよ」


 今はミーちゃんもいるよ?

他の誰も太刀打ち出来ないよ?



「家族が増え始めたのは私との出会いがキッカケです。

 私がアルカを家から引きずり出したから、今この時があるのです」


 それ何度擦るつもり?



「ノアがしっかり見てなかったからこんな事になってるわけね」


「止めましょう。この話」


 これはノアちゃんの負けなのかしら?



「はい。皆さんが静かになるまで五分かかりました」


「精々二分程では?」


「この場で唯一ネタだって知ってるノアちゃんがマジレスしないで」


「マジレスも伝わりませんよ?」


「ノアちゃんには全部通じてるじゃない」


「アルカ。いい加減にしなさい」


 何で私だけ!?

カノンの意地悪!!



「じゃあチハちゃんズの紹介はこんなところで。

 アメリ。悪いけど今後の事はノアちゃんとも相談してね」


「はい。承知いたしました」


「それと、後でチハちゃんズの皆には話があるから」


「どうかお気になさらず。

 謝罪は必要ありません。アルカ様。

 既に私達も十分に楽しみました」


「それでもね。

 折角みんなで内緒にしようって頑張ってくれてたんだし。

 ちゃんと謝る機会を頂戴。それとお礼もね。

 今回の件で一区切りつけましょう。

 これからはまた家族としてよろしくね。

 ってまあ、大体そんな感じの決起会でもしましょう」


「楽しみにしております」


「アメリに全部言われてしまったわ!

 これじゃあリーダーの立場無いじゃない!」


「リリカ。

 リーダーはチハルですよ」


「そうだったわね!」


 まあ実際に普段リーダーっぽい事してるのリリカだよね。

リリちゃんズに改名するべきかしら?



「それは荷が重いわ!

 リーダーはチハルに任せておくわ!」


 今は心の声と会話するのやめようね。

ノアちゃん達は聞こえてないんだし。



『がってんよ!』


 いい子ね。



「はいじゃあ、次はルーシィの番ね。

 未来の話を聞いた場合と聞かなかった場合について。

 ルーシィの考えを改めて聞かせて頂戴。

 先にハッキリさせておくと、今の私のスタンスとしては聞くべきではないと思っているわ」


「知らなかった事でどんな問題が起こるかを知りたいって事で良いんでしょ?」


「ええ。一先ずはそんなところね。

 ルーシィが言っていた、未来の知識を前提とした歴史とやらについて聞きたいの」


「う~ん。

 具体例は出さない方が良いんだよね?」


「未来に関してはね」


「ならノルン姉が現れた時の話をしようか。

 あれは過去だしわかりやすいからね」


 ノルン?

そう言えばあの時のノルンはやけに詳しい様子だった。



「ノルン姉は未来を知っていた。

 おかーさんがミーシャ世界に召喚されるって知ってたの。

 その時召喚されるはずだったのは、おかーさん一人だけ。

 本当はハーちゃん達だってついては来れなかったの」


「ハーちゃん?」


『ハルのこと』


 ハルちゃん?

もしかしてハルちゃんも未来ルビィの恋人だったの?



「あれの解析は順調?」


『ほぼほぼ』


「さっすがハーちゃん♪」


 何の話?



『ルー』

『あとで』

『あたらしいの』

『うめなおす』


「え!?もう出来るの!?」


『もちろん』


「本当に流石だね!

 ふふ。ハーちゃんと♪久しぶりだなぁ♪」


 何が何やらだ。



「いい加減、何の話をしてるのか教えてくれない?

 話す気無いなら元の話に戻してくれる?」


「どうしよっか?」


『ないしょ』


『ダメよ、ハル。

 アルカ。ハルはルーシィからあるものを受け取ったの。

 正確には抜き取ったの方が正しいけど』


「なにそれ?」


『ルーシィに融合していたハルの分体の残滓よ』


「融合?分体と?

 どゆこと?」


「未来では家族の大半にハーちゃんを融合させていたの。

 既に私の知ってるハーちゃんは存在しないけど、その置き土産が残ってたんだってさ」


 ハルちゃん!

何で勝手にそういうの取り込んじゃうの!?

危ないでしょ!ぺっしなさい!


『もんだいない』

『ハルはハル』

『えいきょうない』



「……はぁ。

 その話は後よ。

 ハルちゃんとイロハへのお説教もその時に。

 先ずはノルンの話の続きを聞かせて頂戴」


「がってん~♪」


『私は話したじゃない』


 今の今まで放置してたじゃない!


 ホントにこの子達は……。

まったくもうだわ……。



「とは言え、難しい話じゃないよ。

 ノルン姉が来なかった時点でゲームオーバー確定なの。

 おかーさんは一人でミーシャ世界を旅したの。

 ハーちゃんもシーちゃんもいないからね。

 自分の身一つで全てのフィリアス達に立ち向かったの。

 でまあ、結局ツク姉と相打ちで力尽きちゃうんだけどね。

 イロハとはそもそも出会えても勝てるわけないしね。

 とまあ、そんな話を昔ノルン姉から聞いたことあったの。

 流石に私も直接見たことは無いけどね」


 そこで出てくるのがツクヨミなのね……。

というか私、よくツクヨミと相打ちまでもっていけたわね。

むしろそこに驚きだわ。

多分現地協力者がいたのだろう。

ミヤコかクルル辺り仲間になってくれたのかしら?

案外ヤチヨやコマリって可能性も?

ちょっと気になる。

機会があったら、ノルンに聞いてみよう。



「それが未来を知ることを前提とした歴史ってわけね……。

 なるほど。ルーシィの言葉は正しいのかもしれない。

 ちなみに他の例はある?」


「えっとね~」

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