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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
38.白猫少女と修行期間

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38-7.山積み

「今日は予定を変更して遊園地で遊びましょう」


 本来ならルイザに私世界を見せるのは時期尚早と考えていたのだけど、昨晩のゴタゴタで既に放り込んでしまっているし、ルイザが私達の婚約者となった以上、隠しておく必要も無いのだ。そもそも私世界の存在やら遊園地やらバレたところでニクス世界に影響を与えるとも思えないしね。


 まあぶっちゃけ、まだ大人組は話し合いを続けたいから、敵の手が伸びづらいと思われる私世界で安全に遊んでもらいたいという思いがある。要は少し目を離しつつ満足してもらえる場所といえば、あの遊園地が相応しいと判断したのだ。



「遊園地!良いのう!楽しそうじゃのう!」


「「……」」


「何じゃその目は!」


「ごめんね、イオスちゃん。

 イオスちゃんは私達と一緒に話し合いよ」


「ふん!なれば仕方あるまい!

 さっさと話を終わらせて皆に合流するぞ!」


 聞き分けの良い子ね~。

もしかしてへーちゃんと少し混ざった?

いや、別にへーちゃん聞き分けいい方でもないか。

今は大人しくイオスの付き人してるけど。

取られちゃったみたいで少し寂しい。後で取り返そう。



「お姉ちゃん。ルネルの様子はどう?

 出来れば護衛にあたってほしいのだけど」


 ルネルは顔を出していない。

まだ家で寝ているのだろうか。



「大丈夫よ。

 用事があれば何時でも召喚して良いって」


 もう。ルネルったら。

今私達から目を離すなんて不用心じゃないかしら。

自分から顔を出すのは抵抗があるけど、私に無理やり召喚されるなら妥協できると言ったところか。仕方ない。先に皆を送り込んでから、後で少し話をしてみるとしよう。



「それじゃあ皆。早速送り込もうと思うのだけど。

 先に何か話しておきたい事はある?」


「はい!」


「どうぞ!今日も可愛い可愛いリヴィちゃん!」


「えへへ~」


 可愛い



「ドラゴンなってい~い?」


 ルイザにかっこいいところも見せたいのかな?

リヴィも狙ってるの?

そんなわけないか。

ゲームでルイザがドラゴンになっていたから、お揃いって見せたいのだろう。可愛い。



「ルネルが一緒なら良いわ。

 少し乗せて飛んであげてね」


「うん!!」


 嬉しそう。可愛い。


 空から見る私世界も中々良いものだろう。

ルイザからしたら、見たことも無いものがいっぱいで楽しいに違いあるまい。



「はい!」


「今度は~、なんだミーシャか。はいどうぞ~」


「酷いです!

 なんで私だけぞんざいなんですか!?」


 いや、そこはほら、ミーシャだし。というか何でいるの?

今朝もチグサ達と一緒に、私世界にいるかと思ったのに。

そう言えばミーシャにも聞きたい事があったんだった。

後で会議に参加してもらおう。



「用件はそれだけ?」


「違います!ちゃんとあります!ルイザの件です!

 ルイザにはフィリアスを贈らないのですか!」


「まだよ。なんでミーシャがそんな事を気にするの?」


「良い子見つけました!」


 なるへそ。気に入った子を売り込みたいわけだ。

それで何を企んでいるのかしら。自分の子飼いを作りたいのか、単に気に入った子を家族に加える口実にしたいのか。


 それにしては、ルイザの専属だと接点が少なくなってしまいそうだけど。


 まさかニクス世界に侵攻を?

自らの手の者をバラ撒くつもり?



「そんな事考えてません!

 普通に気に入った子を家族にしたいだけです!

 離れるったってたかが五年やそこらでしょ!」


 神様感覚。



「なら別にレヴィ達でもいいじゃない」


「良いんですか!?」


「何でダメだと思ったのよ?

 ミーシャ、あなたまさか、私がルイザを軽く見ているとでも思ってるの?レヴィには認めない事でも、ルイザになら認めるとでも言いたいの?」


「違います!そんな事考えてません!

 レヴィの候補は既にミヤコが絞り込んでいるでしょ!

 そこに割り込むのは悪いかと思ったのです!」


 ごめん、ミーシャ。

少し神経質になりすぎたみたい。

いい加減ミーシャを粗雑に扱うのはやめよう。

ルイザに変な印象を持たれても困るし。



「……そう。ごめんなさい。変な風に疑って。

 後でその子と面会するわ。手配しておいて。

 ちなみにその子の名前は?」


 名前聞いたところで私は思い出せないだろうけど、先にどんな子かシーちゃんに確認しておかないとだしね。シーちゃんならミーシャのお気に入りくらい名前を聞くまでもなく把握してるだろうけど。



「ラトナです」


「おかーさん!!」


「ルーシィ?

 どうしたの?そんなに慌てて」


「おかーさん!その子私に頂戴!

 何でもするから!お願い!お願い!お願い!」


 ルーシィ?

本当に何が……え?そういう事?



「ルーシィ、落ち着いて。よく聞いて。

 もし私の想像が正しいのなら、その子にはルビィを任せるべきではないのかしら?」


「私もルビィだよ!だから良いでしょ!ね!お願い!」


「……ごめんなさい。今この場で結論は出せないわ。

 ルーシィが落ち着くまで勝手に決めたりはしないから。

 だから先ずは話をしましょう。

 お願い。私を信じて。悪いようにはしないから」


「……うん」


 そっか。ラトナはルビィの……。

いったいどうしたものかしら……。


 それにしても、昨晩からなんだか連鎖しているみたいに家族が増えていくなぁ。

これもルーシィの出現が原因なのかしら。


 とにかく慎重に進めていこう。

一つ一つ問題を解き明かしていこう。

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