表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
37.白猫少女と異界の侵略者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1068/1420

37-14.質疑応答

「偽神の今までの行動についてはこんなとこかしら。

 ここまでの話で、何か意見のある娘はいる?」


「私からノア姉に質問」


 真っ先に手を上げたのはルビィだった。



「ノア姉には一度聞いてみたいと思ってたんだ。

 今の話聞いて、ノア姉はどう思った?

 全てを知ったノア姉はなんであれを許せないの?

 あれもまた、ノア姉の大好きな"アルカ"でしょ?

 あれの事を可愛そうだとは思わなかった?」


 皆の視線がノアちゃんに集まる。

ノアちゃんは迷う素振りもなく答えを口にした。



「だからこそでしょうね。

 せめて私の手で終わらせてあげたいと願うでしょう」


「ふ~ん。

 なんかつまんない答えだね。

 憎悪に狂うとでも言ってくれた方がまだマシだったよ」


「ルビィの見てきた私はそうなりましたか?」


「……どうだろうね。

 忘れちゃった」


 ルビィはどうして惚けたのだろう。

この質問で何を知りたかったのだろう。

ノアちゃんの答えを聞いて、本当は何を思ったのだろう。



「他はどう?

 ルビィに聞きたい事でも良いのよ?」


「ルビィにお聞きします」


「どうぞ~ノア姉~」


 相変わらず私の膝を枕に寝そべりながら、パタパタと手を降るルビィ。



「ルビィの力はルビィ本人だけのものですか?

 今現在同化しているフィリアスは?」


「ああ。

 そこ気になるよね。

 うっかりしてたわ。

 出てきて、レヴィ」


「「「え!?レヴィ!?」」」


「うっそ~♪

 冗談よ、冗談♪

 私に同化しているフィリアスはいないわ。今はね」


 少し寂しげに呟くルビィ。

ルビィへの質問なんて気軽に許可するべきじゃなかった。

ルビィには私達に話したくない事なんていっぱいあるはずなのに。



「すみません。ルビィ」


「もう。こんな空気にしたくなくて巫山戯たのに。

 気にしないでよ、ノア姉。

 私、こう見えても皆よりずっと年上なのよ。

 流石にミユ姉程じゃないけどね。……たぶん」


 ひぃふぅみぃと指折り数え始めるルビィ。

これも空気を変えようと巫山戯ているだけなのかな。

本当に年齢なんて忘れてしまう程、偽神に振り回され続けてもいたのだろうけど。



「他に質問は?

 遠慮しないで何でも聞いて。

 ノア姉は気になってるんじゃない?

 私達、どっちの方が強かったのかとかさ♪」


「そうですね。気になります。

 ルビィと私、どちらの方が強かったのですか?」


 ルビィはニヤリと笑って、からかい口調で回答した。



「もっちろん私に決まってんじゃん♪

 もう全戦全勝♪ノア姉なんて相手になんなかったよ♪」


「そうですか。

 ならば私が代わりに超えてみせるとしましょう」


「むぅ~。

 よわよわノア姉のくせに生意気~」


 いーっと歯を剥き出しにしてみせてから、ケラケラと笑ってひっくり返るルビィ。



「ほんと、どうしてこんな風になっちゃったのかしら。

 これはアルカが甘やかしたせい?」


「甘やかしてるのはセレネでしょ」


「ふふ♪

 ママもおかーさんも甘々だもんね♪」


「他にもレヴィやセフィさんだっていたはずでしょう?」


「レヴィ……」


「あ!すみません!」


「冗談だってば。

 もう。一々そんな反応しないでよ、ノア姉」


 ルビィはそう言いつつも、レヴィとセフィ姉について言及する事は無かった。



「ママは?

 何か聞きたい事ないの?」


「ルビィは何番目の嫁なの?」


 なんでそれ聞くのよ……。

なんかもう、偽神の件とか一切関係ないじゃない。

今更だけども。



「え~?それ聞いちゃう?

 聞いても意味ないんじゃない?

 こっちのおかーさんが、私んとこと同じ未来を進むことはもうないんだしさ」


「そうよ、セレネ。

 既にルビィが加わった事で、順番にズレが生じているわ。

 ルビィ、あなたは三十一番目に繰り上がりよ」


「やった♪二桁じゃん♪」


 十年で三桁いくの!?


『四桁かもしれないわよ』


 イロハすてい!今それ言い出さないで!

掘り下げられると面倒だから!



「待ちなさい。

 私は許可していないわ」


「セレネこそ待って下さい。

 今のルビィの発言は深く掘り下げる必要がありそうです」


「ノアちゃん、流石にその件で私を責めるのは違うと思う」


「ママ~だめ~?

 ママの事も~いっぱい可愛がるよ~?」


「……承認」


「ダメです」


「「なんでよ!?」」


 しれっとこっち側についたわね。セレネ。



「みゃは♪

 ノア姉きっびしぃ~♪

 で~も~私よりよわよわのノア姉の言う事じゃなぁ~♪」


「そうよ。

 このルビィはとっくに大人なのよ。

 止める権利なんて……大人なのよね?」


 大人には見えないわね。見た目も言動も。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ