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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
7.白猫少女とダンジョンマスター

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7-6.襲撃

私達はドワーフ爺さんにお願いした

魔道具の完成を待ちつつ、

周辺の高難度ダンジョンに潜っていた。


理由は二つある。

一つは、ダンジョン深部への転移を可能にするため。

一つは、ダンジョンコアの状況を確認するためだ。



ダンジョンコアが消えているのであれば、

敵がダンジョンの支配を完了しているという事だ。


それだけ敵の戦力が増しているという事になる。

大まかにでも敵の戦力を把握できるかもしれない。


予想していた通り、いくつかのダンジョンでコアが消えていた。

それにも関わらず、ダンジョンそのものは健在だった。


コアが持ち出されてもダンジョンは消えないのだろう。



「今コアが無いダンジョンから一斉に襲われるなら、

それだけでも十分過ぎる脅威ですね・・・」


「そうね。

それでも動き出さないという事はまだ戦力に満足していないのかしら」


「どうしてあんな事が出来るのでしょう。

どんな被害が出るのか想像出来ないのでしょうか」


「気にもしていないのでしょうね。

もしかしたら、町の人達を魔道具や手に入れた力の実験台くらいにしか考えていないのかもしれないわ」


「・・・」


「私達からしたらわけがわからないけれど、

そんな事を考える人も存在するわ。

ノアちゃんも気をつけて。

大きな力を持つとそんな奴らに目をつけられる事も増えてくるの」


「はい・・・」


「けれど安心して!必ず私が守ってあげるから」


「・・・なら、アルカは私が守ってあげます!」


「うん!頼りにしてるわノアちゃん!」


「さて、次のダンジョンへ・・・」


そう言おうとした瞬間、

私達の周囲に光が溢れ出す。


そうして魔物が次々に召喚されていく。



私は即座にノアちゃんを抱えて、

ダンジョンの上空に転移する。


そのダンジョンからは魔物が溢れ出していた。


(コアが無いのにどうやって止める!?)



ここは町からそう遠くはない。

幸い、既に周辺住民の避難は済んでいるはずだ。



魔物達は町に向かっているようだ。

ここで何時まで続くかもわからない湧き潰しを行うよりも、

町に急いで防衛準備を整えるべきだ。



私は急いで町に転移する。


ギルドに駆け込み、ギルド長に状況を報告する。



「話はわかった。報告感謝する。

すぐに防衛体勢を整える!」


慌ただしくなったギルドを出て、

コアの無かったダンジョンの上空に転移していく。


思った通り、どこも魔物が溢れ出していた。

遂に敵が動いたようだ。


このままだと町の全方位から魔物が迫ってくる。

とても私とノアちゃんだけでは対処しきれない。


転移門で町の人を逃がすべきだろうか。

あの町は大きい。

いきなりそんな人数を受け入れられる場所など存在しないだろう。

ギルド長さんならその辺りも手配しているのかもしれない。

けれど、それは最後の手段だ。


まずは、町を守る為に尽力しよう。




今度は、ドワーフ爺さんの店に転移する。


「爺さん!魔道具は出来てる!?」


「まだじゃ。必要な素材が揃っとらん。手配中じゃ」


「そうよね。約束の日はまだだものね」


「緊急事態のようじゃな」


「ええ。申し訳ないけど、

説明している時間は無いの。

もう行くわね」


「おう。気を付けてな」




私は次にクレアの元に転移して、

また協力を要請する。



その次はセレネの所だ。

あらかじめセレネにも状況は大まかに伝えておいた。

聖女の力は防衛に最適だ。


セレネも協力する事を快諾してくれた。


「任せてアルカ!私が町ごと守ってみせるわ!」


本当に心強い。


「今回は私は役に立たんだろう。

セレネ君不在の間は上手くやっておくから、

安心して行ってきてくれたまえ」


「グリアもありがとう。

セレネ行きましょう!」


「うん!」



私はセレネとクレアを連れて再び町に転移する。


「すっごい嫌な感じ・・・」


セレネはそう呟くなり、町をすべて覆う結界を展開する。

本当に聖女の力は強力だ。


「暫くは持つと思うけど、

流石に全方位から攻撃され続ければ結界も破られるわ」



「ありがとう。十分よ。

時間さえ稼げれば魔物はなんとかするわ」


「ノアちゃんはセレネの側で守ってあげて!」



「はい!任せて下さい!」



「クレアは私と一緒に一つ一つ魔物の大群を潰していきましょう」



「おう!」



「ノアちゃん、セレネ、ギルド長と話ができそうなら、

私達の状況を共有しておいて」



「「はい!」」



私はクレアを連れて、

町に迫る大群の近くに転移する。


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