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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
36.白猫少女と原初神

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36-66.vs魔神 - 決戦準備

「ここね。

 うん。大丈夫そう。

 教会として認識されたみたい」


 転職が使用可能な状態になっている。

これでイロハを吸血鬼に変えられるだろう。

ただ残念ながら、直接フィリアスには出来ないようだ。



「ならさっさとしなさい」


 イロハは待ち切れないようだ。

一刻も早く私と同化したいのだろう。

なんだか私、危ないお薬みたいだ。



「少し待って。

 先に決めておく必要があると思うの」


「というと?」


 ノアちゃんが首を傾げる。



「誰をフィリアスにするか、そして誰と同化させるかよ。

 勇者と聖女は残しておく必要があるわ。

 魔神を倒すには二人の力が必要なの」


「ならば、勇者、聖女、使徒の三人を残せば良いのでは?

 アルカはニクスを止めた後、勇者と聖女を守る役を務めては如何でしょう」


 そっか。

置物になっちゃうんだった。

果たして私だけで守りきれるかしら……。



「ルイザちゃんも残しましょう。

 守りに関して、ドラゴンは役立つわ」


 それに少しなら飛べるみたいだし。



「それで構いません。

 残りは全員フィリアスへと変えましょう」


「もう一つ、レベルの問題もあるんだけど」


「レベルは一からやり直しでしたね。

 無理やり上げてしまう事は出来ないのですか?」


「無理ね。

 シーちゃんの管轄だから」


「そうですか……」


「そんなの、気にする必要無いじゃない。

 下にいっぱいいるんだから。

 同化した上で、空から最大威力の魔法でもぶち込みなさいよ」


 なるへそ。

それで経験値が分配されるなら、一気にレベル上げも可能なのか。



「ならまあ、そんなところで。

 もう少しだけ待っててね。

 今調べてるから」


「何をです?」


「使徒をノアちゃんに変えられないかなって」


 いくら何でも、この大切な局面でルビィに全て背負わせるのは不味かろう。



「先に契約を結びましょう。

 同化の実験を済ませておくべきです」


 ああ、そっか。

神である私と同化出来るか試しておかないとだ。



「って……無理ねこれ。

 本来契約する所が使徒の指名に置き換わってるもの。

 神は魔物と隷属契約を結べないみたい」


 ニクスがやってないもんなぁ。

そりゃそうだよなぁ。



「いっそ神の交代は出来ないのですか?」


「……それも無理よ。

 シーちゃんなら出来るかもだけど」


 ノアちゃんは「だよね~」って感じに肩をすくめた。

最初から期待はしていなかったのだろう。



「使徒の再指名も出来ないわね。

 もう。神って言う割には全然出来る事ないじゃない」


 まあ一応、これゲームだもんね。

何でもありだと収拾つかなくなるだろうし。



「ではやるべき事は決まりましたね。

 先ずは勇者アリア聖女ルチア使徒ルビィルイザ以外を全員吸血鬼に。

 その後、吸血鬼達をフィリアスに。

 全フィリアスはルビィと契約及び同化を」


 フィリアス達を勇者と聖女にも振り分けるより、最強の使徒を産み出すべきって事か。


 まあ、そうね。

どの道二人は身動きとれないんだし。

そうならざるを得ないわよね。



「その後は二手に分かれましょう。

 アルカは単身乗り込んでニクスに呼びかけてみて下さい。

 その間にルビィは地上の眷属達でレベル上げを済ませて、勇者、聖女、竜を回収して決戦の舞台に戻るという事で」


 私がニクスを落ち着かせられればそれで良し。

私のパワーアップは出来なかったけれど、神ならそうそう死ぬ事も無いだろう。

何より、自由に空飛べるし。一人なら動きやすい。



「ハルの意見は無視するつもり?」


「そんなつもりは無いわ。

 けれど、今のニクスを放っておけないもの。

 それにこの作戦は、私達が準備を終えるまでにニクスが魔神を倒しきれなかった場合の話よ。

 ニクスが自前の力まで使っている以上、ゲームの制約は無視できるかもだし、混沌ちゃんが介入した事で魔神の方にも何か変化があるかもだし」


「ならよくよく状況を見てから動く事ね。

 過信してしまえば、アルカだって危険なのよ」


「そうね。

 気をつけるわ」


 ふふ。やっぱりイロハはイロハね♪



「とにかく動きましょう。

 何にせよ、備えは必要です」


 ノアちゃんもノアちゃんだ。

ちっちゃくて可愛い吸血鬼でも、いつも通りだ。

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