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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
36.白猫少女と原初神

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36-50.上位争い

「ルイザ!

 また六お願いね!」


「はい!アリア様!」


「なんでそんなポンポン高い目が出せるの?

 イカサマしてないよね?」


「失礼ね!

 アルカじゃあるまいし!」


『私だってしてないよ~!

 多分、現実の運の良し悪しが影響するんだと思うの。

 ニクスも出目はそんなでも無いでしょ?』


「その論で行くなら、アリアも常に六を出し続けられるんじゃないの?」


『そうでもないみたいなのよね~。

 アリアの幸運って外的要因で齎されているものに過ぎないのかも』


「ああ。

 なるほど。

 その線はありそうだね。

 というか、そのアリアに匹敵する幸運値を自前で持っているルイザって何者なのさ」


『さぁ~?』


「ちなみに、不運仲間は他に誰がいるの?」


『今のところ判明しているのはクルルとセフィ姉よ』


「あ~。

 クルルはともかく、セフィは納得かも」


『今のは内緒よ。

 つい答えちゃったけど、二人の事は忘れてあげて』


「それはもちろん構わないけど、どうにかならないの?

 ダイスの出目にもろに影響が出るなんて、ゲームとしては致命的な問題じゃない?」


『調査中よ。目下のところ』


「制御しきれていない部分が多すぎるよね。

 これ、本当にデジタルゲームなの?

 まさかと思うけど、新しい世界を創造してたりしないよね?」


『まっさかぁ~混沌ちゃんじゃあるまいし~』


「……まさかね」


『ニクス?』


「……ううん。何でも無い」


『そう?』


「それより、その名前は不用意に出さないで。

 何が起こるかわからないんだから」


『ええ。気をつけるわ』


「ほらニクス!

 何してるの!先を急ぐわよ!」


「あ!待ってよ!」


『ふふ。そんなに慌てて転ばないようにね~』


「転ぶわけ!げぶっ!」


『あらら』




----------------------




「魔神戦、始まったわね」


「ミユキは躊躇しませんでしたね。

 本気で勝つつもりのようです」


「全力で楽しんでくれているのは嬉しいけどね。

 それはそれとして、後でお仕置きしましょう」


「マスターが一声かければ、思い直していたかもしれませんよ?」


「それはそれで抵抗があるのよ。

 お姉ちゃんが喜んでくれるなら、本当はなんでもさせてあげたいくらいなんだもの」


「後ほどお二人でも楽しまれては?」


「良いわね。

 皆と順番に遊んでみましょうか」


「またマスターの時間だけが大きく進んでしまいますね。

 短期モードも用意致しましょう」


「う~ん。

 どうかしら。

 シーちゃんの気持ちは嬉しいけれど、折角なら皆と思う存分楽しみたいわよね。

 でもまあそれはそれとして、準備はしておきましょう。

 でも急ぎじゃなくても良いからね。

 メインストーリーの調整とか大変だろうし」


「イエス、マスター」


「私達もノンビリ見守りましょう。

 GMは大変だけど、どうせなら楽しまないとね♪」


「はい。マスター」


「ふふ。今はシーちゃんがマスターでしょ♪」


「マスターはマスターです」


「もう。ふふ。

 シーちゃんたら♪」




----------------------




『以上。神様チャンネルでした~』




「魔神戦?

 ただ急げと言われても、後どれくらいで着くのかもわからないじゃない」


「恐らく、まだだいぶ先のようです。

 急ぎましょう。

 わざわざあれだけを知らせて来たと言う事は、まだ逆転の目も残されているのでしょうから」


「いそぐ~!」


「セレネは~!

 探してくれないの~!?」


『あ~、ごほん。

 ごめんね、アウラ。

 セレネはもう脱落してるの。

 お望みならセレネの方に送っても良いけど?』


「ダメです、アルカ。勝手な事を言わないで下さい。

 アウラは私達の大切な仲間です。

 連れて行かれては困ります」


「む~!

 そんな風に言われたら放っておけないじゃん!」


「セレネは諦めなさい、アウラ。

 いっそこのままノアに乗り換えたら良いじゃない」


「ルチア!?

 なんてこと言うのよ!?

 私はセレネのものよ!」


「すっかりセレネに毒されちゃってるわね。

 双子の姉として救い出してあげなきゃだわ」


「ルチアの方こそ!

 セレネみたいな話し方しちゃってさ!

 そんな事までしてノアの気を引きたいのね!」


「何を言っているのよ?

 話し方が変わったのはアウラの方だわ。

 あなたこそセレネ好みに変わってしまったのでしょう?」


「それの何がいけないの!?」


「アウラが言い出したんじゃない」


「二人共。喧嘩は止めて下さい。

 今は先を急がねばならない時です。

 アウラ。すみませんがもう暫く力を貸して下さい。

 代わりに魔神戦が終わった後でなら、私がセレネを見つけ出して送り届けますから」


「うん……」


「まったく。大げさ過ぎよ。

 たかが三日程度セレネと離れたからって狼狽えちゃって」


「ルチア。やめなさい」


「わかったわよ」


『ルチアなんて一日も耐えられていなかったじゃない。

 ノア~ノア~って。見ていられなかったわ』


「なっ!?」


「どうしてそこで薪をくべるのです?

 アルカは私に叱られたいのですか?」


『少しくらいアウラの肩を持っても良いでしょ。

 今はセレネも側にいないのだから』


「気持ちはわかりますが、タイミングを考えて下さい」


『くれぐれも皆仲良くね。

 出来そうにないなら、アウラだけ問答無用で転移させるからね』


「まったく。

 神のくせに干渉しすぎでは?

 少しはニクスを見習って下さい」


『よよよ。ノアちゃんも変わってしまったのね……。

 あの素直で可愛い子猫ちゃんはどこへ行ってしまったのかしら……』


「喧嘩売ってますね?

 反撃されない場所にいるからって随分と調子に乗っているようですね。

 後で覚えておいて下さい」


『楽しみにしてるわ♪

 私もノアちゃんと触れ合えなくてそろそろ限界なの』


「まだ半分残っているでしょうに。

 まったく。仕方のない人です」


「ママ、うれしそ」


「ノア、ちょろいわね……」


「ノアも何だかんだ限界だったのかも?」


「うるさいです。さっさと行きますよ」


「「「は~い」」」

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