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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
36.白猫少女と原初神

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36-40.種族と目標

 アリアがルイザちゃんに世界観の説明を始めた。

今は種族の話をしているようだ。



「種族ごとにレアリティが設定されているの。

 最上位が、神、勇者、聖女の三人よ。

 これは一人ずつしか選出されないわ」


 うんうん。

神は私で、勇者と聖女は……ぷぷ。まさかあの二人がね♪



「その次が、ドラゴンと機械天使。

 これも精々一人ずつでしょうね。

 それだけ引当てる確率が低いから」


 確かに。

ドラゴンはルイザちゃんで、機械天使はハルちゃんだ。

まあ、この二種族は色々難易度高いからね。

ゲームモードがイージーに設定されていてもお構いなしだ。

ドラゴンは何より言葉が通じないし、機械天使は力を使いこなすのに難がある。

今回はハルちゃんだから問題ないだろうけど、例えノアちゃんだって一筋縄ではいくまい。



「次が、人魚、エルフ、ドワーフ。

 最後に、人間、吸血鬼、猫獣人、兎獣人。

 この辺になると確率も大差ないわ。

 それぞれ何人かずついるはずよ。

 特に今回はフィリアス、吸血鬼の参加者が多いから、結果的に人間か獣人が一番多いはずなの」


 ランダム設定の場合、元の種族とは必ず違う種族に転生する事になる。


 今参加しているのは、商会組を除いた二十五人。

更に私とシーちゃんは運営側なので引いて、二十三人。

内フィリアスが八人で人間は六人なので、フィリアスが最多となっている。


 実際アリアの言った通り、こっちで人間となった者が四人に対し吸血鬼は三人だ。

まあ、殆ど僅差ではある。

とは言えこれは偶然バランス良くバラけただけで、もっと偏りが出れば人間の数は増える事だろう。

私達家族は、元々フィリアスが半数近くを占めているし、人間以外の種族も多いのだ。

かえってゲームの中では人間の割合が増えてしまう事になる。

異種間人生シミュレーターとしては違和感あるけど、それは私達人間の視点での話だものね。

フィリアス達からしたら、人間として生まれて人間として生きるのは新鮮な経験になるはずだ。



「それぞれの種族ごとに初期地点も決まっているわ。

 人間は町や村。

 吸血鬼はダンジョン。

 獣人は森にある集落。

 人魚は海底に一つだけの人魚の国。

 エルフの国も森の中に一つ、ドワーフの国は地下に一つ。

 ドラゴンは森、谷、山のどれか。

 機械天使は常に移動を続ける天空島。

 勇者と聖女は人間に紛れているわ」


 この情報は意外と重要だ。

プレイヤー同士で協力出来るなら効率も格段に跳ね上がる。

ダイスの縛りは誰か一人だけが担えば全員が恩恵を受けられるものでもあるのだ。



「先ずは大きな町を目指すわ。

 勇者と聖女は必ず一度は大きな町に向かうはずなの」


 その地の権力者に目をつけられるのはお決まりだもんね。


 それ以外にも、神とのファーストコンタクトも重要なイベントだ。

大きな街にある教会でそのイベントは発生する。



「ダイスの導きで行く先が決まるとはいえ、何れは分岐も現れるはずよ。

 ドラゴンの場合、分岐を間違えなければ必ず勇者と聖女の下へ導かれるわ」


 ルート分岐次第で聖獣化して人類との共生ルートに入ったり、人類とは決別して竜王や魔王を目指すことになるなど、実に多彩な選択肢が用意されている。


 ここで町を目指すと聖獣化の可能性は高まるはずだ。

ダイスが勇者や聖女の道と交わらせてくれる事だろう。


 しかしそれは、勇者と聖女が運命ダイスに従っていた場合の話だ。

二人が無視して好き勝手していたなら、それぞれの運命はすれ違う事になるのだ。


 なので、アリアの認識は若干間違っている。

ドラゴンが選択肢を間違えずとも、聖獣化の道が絶たれる可能性は存在しているのだ。


 その辺り、場合によってはダイスを放棄する選択肢も必要となってくる事だろう。

何も考えず運命に流されてしまうと、決断するべき時を見誤ってしまうかもしれないのだ。


 まず必要なのは情報だ。

その点で、町を目指すというのは理にかなっている。

勇者や聖女だけでなく、人間の仲間達を見つけ出せる可能性も高いのだ。



「町はどこでも一マス分として扱われるから、一度町に入ってしまえばダイスを気にせず歩き回れるわ。

 それに町と狩り場を繋ぐ限定的なエリアも存在しているから、大きな町に辿り着けたら暫く滞在して、資金稼ぎとレベル上げを頑張りましょう」


 この辺りはまさにRPGって感じだよね。

次は私もそっち側で参加してみたいわね。

シーちゃんも一緒にいかが?



『何れご一緒しましょう』


 今回は無理そうなのね。

やっぱりシーちゃんの仕事を肩代わり出来る子を用意すべきね。

ワンオペなんてダメよね。



「準備が整ったらダンジョンに潜るのもいいわね。

 運が良ければ、吸血鬼になった誰かを迎えに行けるかも。

 仲間に出来れば戦力アップ間違いなしよ♪

 しかも吸血鬼はレベルを上げると、ダンジョンコアを使いこなせるようになるの。

 ダンジョンコアがあれば、寝床にもレベル上げにも困らなくなるわ♪」


 とは言え、ダンジョンコアも無制限に使えるわけじゃないけどね。

エネルギー残量に注意して、計画的に使いましょう。



「取り敢えずの目標はそんなところかしら。

 この世界では本来の意味での睡眠と飲食は必要ないけど、町に着いたら拠点の確保と食事はしたいわね。

 ルイザの体力も少ないままだし、私も結構消耗しちゃってるから。

 先ずは回復が優先よ。

 この世界の睡眠と食事はその為に必要なの。

 道中の魔物は一旦無視してまっすぐ町を目指しましょう」


「きゅい!」


 この調子なら取り敢えずは問題無さそうね。


 はてさて。二人の運命ダイスはどう転がる事やら。

無事に勇者と聖女に出会う事は出来るのかしら♪

先が楽しみで堪らないわ♪

いっそ実況配信でもしちゃおうかしら!



「観客は大勢いますよ。

 この世界の映像は、アルカ様世界のフィリアス達にも繋がっていますから」


 同接四千人近くいるって事?

それって中々大物なんじゃない?


「いえ、ミユキの記憶によると、どうやら数十万から数百万人という記録も存在するようです」


 私の故郷の人達って……。

まあ、うん。分母が違うからね。

比較したってしょうがないよね。うん。

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