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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
36.白猫少女と原初神

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36-33.家族紹介

「凄いですわ!

 凄すぎますわ!アリア様!」


「ふっふ~ん♪」


 アリアが浮かれている。

浮かれすぎている。


 ルイザちゃんに良いところを見せられてご満悦のようだ。


 アリアの眼の前には巨大なクレーターが出来ている。

自重無しの最大火力で魔法を放った結果だ。


 試合形式ではなく、そういう形でなら披露出来ると考えたのだろう。

セフィとエリスの訓練を見ていて、どうしても我慢できなくなったようだ。


 アリア、こんな調子で大丈夫なのかしら。


 別にこの程度で目くじら立てるつもりは無いけど、秘密にしなければならない事だって沢山あるのだ。

その辺り、ちゃんと区別が付いているのだろうか。



「アリア。そろそろ次に行きましょう。

 皆も待ってるわ」


 元々の計画だってあるのだ。

既に念話で状況の変化は伝えてあるけど、折角協力してくれている皆を蔑ろにするのは不味かろう。



「そうね!

 えっと~次は~」


 ありゃ?

忘れてる?

ほんと、どんだけ浮かれてるのかしら。



「取り敢えず家の中に入りましょう。

 もうお昼まであまり時間も無いわ」


「そうだった!

 ルイザ!行きましょう!

 家族を紹介するわ!」


 普段昼間はそんなに多くが残っているわけでもないけど、今日は何人かが昼食の時だけ戻ってくれる予定だ。


 今日明日と学園組はお休みだけど、お仕事組のお休みは明日だけな場合が多い。


 というか、そもそも毎週確実に休むほうが稀だ。

うちの娘達だけでなく、この世界の人達は基本的に皆勤勉なようだ。


 学園組の休みも、本来なら家での勉強とか場合によってはお仕事の為の休みなのだろう。

あの学園の子達は貴族が多いので基本的に忙しいのだ。




 お仕事組の紹介は昼食時で構わないとして、それ以外の皆を先に紹介しておきたい。


 人数が多すぎて全員を昼食時に紹介してしまうと、落ち着いて食事を済ませるのは難しくなってしまう。




 そもそも最初は全員を紹介するつもりは無かった。

ルイザちゃんだっていきなり五十人も紹介されたら困るだろうし。


 けれど、この後開催予定の双六大会の都合上、できる限り多くの娘達を紹介しておく事になったのだ。


 アリアとツムギは双六の製作に全力を費やした。

ツムギがムスペルの件で途中離脱した後は、代わりにカノンとお姉ちゃんも加わってくれた。


 シーちゃんも自重無しで協力してくれた結果、只の双六とは言い難い、とんでも装置が完成したのだった。




 まあ、あれだ。

ぶっちゃけ、出来上がったのはボードゲームではなくデジタルゲームなのだ。

しかも体感型のやつ。


 自分が人魚やドラゴン、吸血鬼などの様々な種族になって、人生ゲームが出来るのだ。


 ゲーム内では、個人の選択で行動が変化する場面も多々存在する。


 というより、やろうと思えばダイスの結果を無視して突き進む事も可能なようだ。


 敢えてその辺は厳しく設定しなかったらしい。

運命ダイスに従うもよし、無視して好き勝手生きるもよし。

ダイスとそのマスの結果は、人生の指標に過ぎないのだ。

全て従えば他種族の生活を追体験でき、そうでないなら、その普段とは違う肉体で好きに仮の人生を謳歌する事も出来るのだ。


 ただの双六と言うよりも、テーブルトークRPGとかに近いのかもしれない。


 ぶっちゃけ、ゲーム性は二の次だ。

別に今回はこのゲームで競い合う事が目的ではない。

ルイザちゃんに楽しんでもらうのが一番だ。




 このゲームには体感時間を伸ばす機能まで実装されている。

シーちゃん、マジぱねえ。


 まあ、流石に私の深層程の倍率ではない。

大体、一時間で一週間くらいだ。

この一週間が一ゲームの時間となっている。


 リアル人生体験ゲームとはいえ、流石に百年とかやるわけにもいかないからね。

そんなん、絶対に人格への影響が避けられないだろうし。


 数十年~数百年分くらいが一週間に纏められた、ダイジェスト的なやつなのだ。

種族によって寿命とかも違うから、その辺のバランス調整も兼ねているようだ。

色々と考えられているものね。




 全力でゴーとは言ったけど、まさかここまでのものが出来上がるとは。


 当然アリアやシーちゃん達以外の娘達も全力で協力してくれた。


 具体的にはレーネやリヴィが自身の記憶を情報源として提供してくれたり、フィリアス達がその記憶から体感情報を抜き出してくれたりと、本当に皆の力を合わせて作り上げた力作でもあるのだ。


 お陰様で、ゲーム内で体感する経験は真に迫ったものに仕上がっているはずだ。

私も体験させて貰ったけど、思わず感覚が引きずられてしまいそうになったくらいだ。


 一応安全対策もバッチリなので、ゲーム終了後にまで響かないようには考慮されている。


 諸々魔法と言い張るつもりだけど、果たしてルイザちゃんは信じてくれるかしら。




----------------------




 屋敷に戻った私達は、早速ルイザちゃんに家族の紹介を始めた。


 先ずは皆のお母さん、ノアちゃんの紹介だ。

そして相棒のルチアだ。


 今日はもう、仕事は切り上げてこっちに付き合ってくれる事になった。


 これで先ず二人。




 次に教会組の面々だ。

セレネ&アウラとニクスが帰ってきてくれた。


 クレア&ツクヨミとグリア&ソフィアは教会に居残りだ。

まあ、柄じゃ無さそうだものね。


 アムルは相変わらず教会奥に引き籠もっているらしい。

アムルを人目に晒すのは色々問題があるのだろう。

相変わらず詳しい事は教えてくれないけど。


 そう言えば、ソフィアの立ち位置って中途半端よね。

家族に認知されているチハちゃんズというのが正確な表現なんだけど、立ち位置的にはいい加減ハルちゃんズに移籍しても良いかもだ。

ハルちゃんの拘りも知っているけど、グリアがお嫁さんに加わったのだから、その辺は臨機応変に対応していきたい。

後でちょっと相談してみよう。


 ここまでで、計五人。




 学園組は当然全員参加だ。

アリア、ルカ、リヴィ、ラピス、クルルの五人だ。


 ここは改めて紹介するまでも無かった。

どうやらルカ達とも面識があったそうだ。


 一応、クルルだけが初対面だったのでそこだけ紹介しておいた。


 これで、計十人




 次に商会組だ。

カノン&スミレ&コマリと、レーネ&セシルだ。

この娘達は昼食を終えたら仕事に戻るらしい。

それでも夕食前には戻って来るので、ゲーム大会には途中参加という形になるのかしら。

一応、途中休憩や気分転換のイベントを挟んで何回かプレイする予定なので、夕食後にまた改めてやっても良いだろう。



 ここまでで、計十五人。




 お次は家事担当……だったのだけど、残念ながらサナは不参加だ。


 本当はステラもここで紹介するはずだったのだけど、ムスペルの件でツムギ達と一緒にこの地を離れている。


 ムスペル組の、ツムギ&ヤチヨ、ステラ&サナ、アニエス、マノン、ナディ&ヒサメちゃんは、今回は残念ながら全員不参加である。


 特にツムギは、ゲーム開発に全力投球していただけに残念でなるまい。

今はそんな事を考える余裕すらないだろうけど……。


 ここ数日の家事担当は、私の分体がメインを務めている。

他にもノアちゃんやお姉ちゃん、セフィ姉やレヴィ達も色々と手伝ってくれているのだ。

今回の歓迎会用の料理も、皆で準備したものだ。


 こっちはサナが残念がるかな?

サナも張り切って計画を立ててくれていたし。


 代わりに、ムスペルの皆が帰ってきた時にお疲れ様会でも開くとしよう。

そんな風に喜べる結果になる事を切に願う。



 お次は居残り組かしら。

訓練組のセフィ姉、エリス、イリス、ルネル。

幼少組とその教師、レヴィ、ルビィ、エルヴィ。


 ここも全員参加だ。


 まさかルネルまで付き合ってくれるとは。

最近は随分と積極的になってくれたものだ。


 それとも、ルネルも意外とゲームに興味があるのかしら。

ボードゲームの類には熱中してたし。


 今度テレビゲームでも献上してみようかな。

シーちゃん製品はあまりニクス世界に持ち込まないようにしているけど、ルネルなら取り扱いを間違える事も無いだろう。



 これで、計二十二人




 お姉ちゃんとチーちゃんも帰ってきてくれた。

二人も今日はもう仕事には出ないそうだ。


 これで計、二十四人だね。




 今回、私世界組は全員参加しない事になった。


 研究班のチグサ、ナノハ、ノルン、ミーシャ。

フィリアス運営組のミヤコ、コマチ。

私世界運営組のアリス、メア、ナハト、食客のヘスティ。


 アリスはこのままヘスティを囲い込むつもりかしら。


 一応ヘスティに関する今の状況は、過去改変の技術について研究する前の準備段階ってところだ。


 私がヘスティに出した、「家族の信頼を得ること」という条件を思えば、ヘスティは私達家族と仲良くするために積極的に動き出さねばならない。


 だと言うのに、ここ数日のヘスティは特に行動を起こしているわけでもない。


 本人の気質もあるけど、そもそもアリスに捕まって外に出して貰えていないのだ。


 先ずはアリスとの仲を深める必要があるとも言えるので、今はまだ口出ししていないけど、ヘスティが困っているようだったら手を差し伸べるとしよう。




 最後に私の側近組だ。

ハルちゃん、シーちゃん、イロハ、ハルカの四人が今回の参加者だ。


 残念ながら新入りのヤチヨは早速出張任務についている。

帰ってきたら今度こそたっぷり甘やかしてあげるとしよう。


 シーちゃんはゲームマスターを務める事になるので、厳密には参加者ではない。

シーちゃんもたっぷり労ってあげたいものだ。

何時もの事だけど、今回も特に尽力してくれた。

私はもう、シーちゃん無しでは生きられない。


 へーちゃんは相変わらずなので、今回は私と二人で部屋に籠もりきりの予定だ。


 ルイザちゃんが私の部屋に近づく事はないだろうし、二人が今回出会う事は無いだろう。

混沌ちゃんの件もあるから、その方が都合も良い。



 これで、合計二十八人だ。

私とルイザちゃんはまだカウントしてなかったから、ゲーム参加者は、丁度三十人だ。




「本当に?

 全員覚えたの?」


「はい。この程度造作もありませんわ」


 ルイザちゃんは、今挨拶した二十八人全員の顔と名前を覚えたそうだ。

曰く、貴族のお嬢様には必須スキルらしい。

この倍でも問題無いそうだ。


 ならまあ、うちの家族全員を紹介しても問題なかったようだ。

今回は事情があって紹介出来なかった子も、次回があれば紹介してみよう。


 まあ、その頃にはまた家族が数十人増えてるかもだけど。



『『『わらえない!!』』』


 ごめんて。

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