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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
36.白猫少女と原初神

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36-30.全にして個、個にして全

『あーかー!きゃっ!きゃ!』


『ふっふっふ!

 つっかまえちゃうぞ~♪』


『きゃっきゃっ♪

 たーけてー♪』


 なにこれ楽しい!

いつもルビィ達とも似たような事してるけど!


 何時もと違ってここが水の中だから尚の事なのかも!

景色が新鮮だとか、平面だけでなく上下にも移動出来るとか、人魚であるセーレは海の中での移動速度が速いからとか、色々と理由が重なっている気がする。


 つまるところ、私も全力で楽しんでいるのだ。

誘ってくれたレーネには改めて感謝しよう。


 そして今後はもう少し頻繁に訪れるとしよう。

レーネが許してくれるかはわからないけど。

セーレと仲良くしすぎて警戒されるかもだけど。



『つっかまえた~♪』


『ちゅかまー!

 きゃっきゃ♪』


 可愛い。

脳が溶けそう。むしろもう溶けてる。



『くすぐっちゃうぞ~♪』


『ひゃっきゃはは!』


『早速セクハラですか?

 まったくもうです。油断も隙もありません』


『おかえり。レーネ』


『たーけてー!ねーね!きゃきゃっ♪』


 レーネちょっと不機嫌?

ハルちゃんとの話が拗れたのかな?

油断して隙を作ったのはレーネの方なのに。

いや別に、セクハラしてるつもりは無いけども。


 レーネ達は一体何話してたんだろう。

気にはなるけど、ハルちゃんは教えてくれないだろう。

ハルちゃんの情報管理は完璧だ。


 実はハルちゃん、既に五人くらい別人として存在しているんじゃないだろうか。



『ちかい』


『まるちたすく』

『もうふるい』


『じだいは』

『ぶんかつ』

『そしてせいちょう』


『わかたれた』

『こ』

『ハルと』

『どうとう』


『かくじ』

『せいちょう』


『もちろん』

『ゆうごうも』


『さいとうごう』

『ばくはつてき』

『せいちょう』


『いざとなった』

『へいれつもか』


『いずれ』

『ハルだけ』

『ふるもーど』


 待って!本当に何してるの!?

それ大丈夫なやつなの!?



『言っておくけど、アルカが真似するのはダメよ。

 そもそも真似できるようなものではないわ。

 と言うか、ハル以外の誰にだってそんな事出来ないわ』


 イロハすらお手上げなの?

ハルちゃん、とんでもない速度で成長してるのね。



『私が頑張ったからね!』


 それは確かにキッカケなんだろうけど、多分ハルちゃんは私とハルカがやってる事も一人でやってるんだと思うよ?




 話を纏めると、多分ハルちゃんの分体はスタンドアローンなのだ。


 いや、完全にネットを断っているわけでもないだろうから、その表現は少し違うか?

でもまあ、取り敢えず各ハルちゃんは、個別に意識を持っているのだろう。


 私が意識的に思考を分割しているのとは違うのだ。

ハルちゃん分体は自らの脳で思考しているのだ。

そこだけ考えれば、私とハルカの関係に近いのだろう。


 最大の違いは、その数だ。

私にとってのハルカはワンオフだけど、ハルちゃんにとっての分割体は使い放題の大量生産品だ。

いくらでも数は増やせるし、フィードバックだって気にせず丸ごと取り込める。


 ……これ、どう考えても反乱おこされるやつよね?



『だから誰にも真似できないのよ』


 一体どうやって解決を……。



『ハルにとって』

『アルカが』

『すべて』

『アルカが』

『いちばん』


『アルカと』

『ゆうごうした』

『このハルが』

『オリジナル』


『それいがい』

『みとめない』


『だれより』

『ハルじしんが』


 ハルちゃん……。

その話、どんな顔して良いのかわからないわ……。



『わらえばいい』


 エ◯ァ?



『ハルは消えないわ。私が守るもの』


 イロハまで乗ってきた!?



『えっと……この場合は……』


 ハルカ?

無理やり捻り出さなくてもいいのよ?



『人は思い出を忘れることで生きていける。

 だが、決して忘れてはならないこともある。だね!』


 つまり?



『犠牲となった数多のハル達に黙祷!』


 やめて!

そういう考え方ダメだって!!洒落になってないって!!

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