神童 ーsin doー
かつて、世界地図の上から小さなひとつの国家が姿を消した。便宜上の消した、ではなく、実際に消えてしまったのだ。
人知を超えた驚異的な災いが、国そのものを滅ばしたのである。
その驚異とは、絶対的破壊を齎す魔神と呼ばれる存在であった。
全人類に対するこの壊滅的窮地を脱するべく、世界各地からエージェント達が呼び集められる。そして選ばれた幼児の肉体を依代にして、見事魔神の封印に成功するのだった。
この時より、日本各地で異能力を持つ子供達が多数確認され始める。
やがてその子供達は神童と呼ばれるようになるのであった。
政府は彼らを保護するという名目でとある施設に収監すると、極秘裏に様々な人体実験を行うのだった。
そして研究が進むにつれ、ある計画が発案されることとなる。
『神童計画』
それは能力者達を、国土防衛の要とする計画であった。
時は流れ現代。その時の幼児も今や高校生となっていた。その青年の名は、宇童(うどう)ヒロトといった。
暴力沙汰により停学中であた彼は復学に向け理事会に望むのだが、そこに待っていたのはかつて倒した暴走族の総長、潮(うしお)の友人、潤布豊満(うるふとよみつ)という男であった。
潮の仇であるヒロトを倒すため、豊満は計略を練っていたのだ。
理事会当日、ヒロトとその育ての親であり叔母の京子は学校へと車を走らせる。
だが理事会など初めから予定されておらず、これがヒロトを誘う為の罠だと知る。
ヒロトと豊満の激闘は熾烈を極めるのだが、実は豊満が政府の捜索から逃げのびた神童の一人であることが判明するのだった。
激闘の末に勝利を掴んだヒロトであったが、肉体に変化が現れ始める。
それは身体の中に封印している魔神の覚醒が近い事を意味していた。
神童に関わる政府機関の部隊がヒロトの動向を探っていたが、同じように他国の軍隊と人体改造を施された傭兵団もヒロトの抹殺に向け動き出すのであった。
ヒロトは三つ巴の闘いの末、新しい可能性の道を示した。そして神童達を集め育成する教育機関に転入する運びとなるのだ。
その学校の名は、防衛省直轄の教育研究都市施設。国立富士宮学園といい、そこでかけがえのない友人達と出会い、成長してゆくのだった。
Operations 1 開幕の狼煙
2023/05/31 23:01
(改)
Operations 2 標的
2023/06/09 21:03
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Operations 3 計略
2023/06/09 21:06
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Operations 4 畏怖
2023/06/09 21:14
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Operations 5 激突
2023/06/12 22:43
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Operations 6 開戦予兆
2023/07/05 22:17
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operations 7 異能(ちから)
2023/09/29 03:50
(改)
operations 8 火蓋
2023/10/29 01:27
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Operations 9 特異戦線
2024/09/23 04:19
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Operations 10 上位戦力
2025/01/31 00:34
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Operations 11 円卓の騎士
2025/03/21 11:30
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Operations 12 神か悪魔か
2025/04/20 06:02
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Operations 13 死線のその先
2025/05/30 03:25
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