第1章私のトラウマ
現在の私の話をする前に少し過去の話をしよう…
私は自分と母がが嫌いだ…。
物心つく頃から父はいない。母は仕事でいつもいない。姉と弟がいたが、いつも両方と比べられた。
『姉の言うことをききなさい。年下でしょ?』とか『お姉ちゃんなんだから弟に譲りなさい』とか…
別に好きで真ん中に産まれた訳じゃない。
小学校の時に、私の絵が県入賞したときだって、別に誉められたわけでもないし飾られた場所が遠いという理由で見ても貰えないままその絵も返ってくることもなかった。
アルバムも姉と弟は2冊あるのにたいして私は1冊もない…むしろ1冊の半分位だろうか?
私の母は、昔ながらの育て方で殴る蹴るは当たり前。ひどいときには夜にで家の近くにあった竹藪につれていかれ置いていかれたこともある。
こんな家庭環境は昔の3姉弟なら良くあることなのかもしれない。
でも、幼い私には十分すぎる位の心に傷をつけいった…。
そんな時に決定的なある事件が起こった…。
小学生低学年だったかな?
夕方だったと思う。その日、家の前で一人で遊んでいた。
すると母が家から出てきて私を見つけると手をつかみ歩きだした。
私はびっくりして『姉と弟は?』と聞いた。
すると母は歩くのをやめ『あんたと二人で出掛けたかった……。でも、そうだよね、家に帰ろうか…』と微笑み家の方へ歩きだした。
私は姉でも弟でもない私一人と出掛けたいと言ってくれた母にすごく嬉しかったのと、余計なことを言わなければ私だけをみてくれる時間ができたのに残念…。と母と一緒に家に入った。
家に入っても母はそのまま私の手をひいてリビングへ連れていった。
手を繋いでくれることも凄く嬉しいなぁとか思っていた瞬間…
『◯◯…ごめんね』と母は泣きながらいい繋いでいた手をはなし、そのまま私の首に両手を添えた。
『ごめんね、ごめんね、もうこうするしか分からないの…』
手に力が少しずつ強くなっていき同時に私は苦しくなっていった。
母は泣いてた。私は抵抗することもなく
『おかあさん、くるしいよ』と言うと母は我にかえったのか首から手をはなし『ごめんごめんごめんごめん』と大声で泣き踞った。
私は『びっくりしたけどだいじょうぶだよ。なかかないで』と母の頭を撫でた。
それと同時に理解した…(わたしはそこまでいらないこなんだ…)と。