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第1話

「刺されなかっただけ、良かったと思った方がいいよ。」

「刺されたとしても、不思議だとは思わない。」


 ついこの前、父に言った言葉だ。

 成人した女が、年老いた父に言った言葉だ。


 思い返すと、幼いころから父に親しみを感じたことはなかった。

 兄や妹ともども、殴られ、怒鳴られ、そのような記憶ばかりで、街中で親子が仲良く買い物をしている姿を見かけると、つい立ち止まって眺めてしまうことがある。


 私とその兄妹は、家族というものを知らずに大人になり、そして、形だけの、戸籍上だけの家族が今ここに解散したのだ。

 これからは、それぞれの道を歩み、決して後ろを見ない、引き返さないと誓って。


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― 新着の感想 ―
[良い点] わ今日からですありがとうございます目は [気になる点] ヒビキさん下、、、これこそありがとうございました [一言] ゆつふれたふぶゆゆしむぬちゆひつ
2021/01/26 13:54 るゆぬちちふちふ
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