それがきっと僕の
間違ってないよな
いつだろうか、いや、きっと僕が彼女に告白したあの日から?
それともずっと昔から。僕は君に恋をして今、その恋に恋してるんだろう。
どうしてだろうか。君と歩いて行く道が分かれてもう、何の関係もない本当に赤の他人のような君をいつも事あるごとに思い出して、君ならどうするんだろう。君ならこうしたって思ってしまうんだろう。結局君のことは、本当は何も分かっちゃいない。君が本当に好きなことも何が本当に嫌いだったのかも。僕が知っていたのは「皆に見せる」君の顔だけ。それでよかった。そう本気で思ってた。
もっと深くまで。
君の言葉の裏に籠もった心も僕が君にとってのどこにいるのかも。それを知りたい何て、今更本気で思ってしまっている。たまに見る君は前よりずっと大人びた顔をしていて、僕は君を見ることを躊躇ってしまう。それでも、僕の心は高鳴ってしまっていて、何が起こるわけでもないのに勝手に期待してる。
いつまで経っても、表面だけ取り繕っていても、僕が僕につけた傷は今も広がったまま、少しも治りやしていない。君に置いてかれてしまった。それだけが僕の心を駆り立ている。本当は並んでいたかも分からないのに。ただ、そう願っていたいだけ。
まあ、君の事だ。僕と違って上手くやって生きて行くだろう。
僕は君のことを忘れらないだろう。君が僕にむけてくれていた、多分本当の笑顔。はにかむようでもからかっているような目と楽しそうな口元を抑えるような君の仕草。それがきっと僕の。どこかで別の人との大事な思い出を作ったとしても、それでも、僕は君を暗闇の中で思い出すんだろう。いつまでも同じ高校生の自分になって。本気で恋して。
ああ、寂しい。エアコンの冷房が効いている。
間違い続けてる