表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/21

パート8

男は独身らしく、家には1人だった。iPadやらパソコンやら、たくさんある。


盗んでやろうかとも思ったけど、あたしには使えないので、意味ないと思った。


机に座って、iPhoneを操作し、ラインを立ち上げる。やっぱり知らない連中ばかりである。変なメッセージばかり交換しているらしく、中身が全くわからない。


中でも「ミク」とか言う子は怖い。なんだかものすごいテキスト量を送って来ている。この男が地雷でも踏んだのだろか。


とにかく、誰かと連絡を取らないと。マルコシアス、通称マー君が良いかも。舎弟だし、子分だし、あたしのことが好きみたいだし。しかし電話番号が思いつかない。ラインIDも。今時はみんな電子化されているで、憶えるってことはほとんどしないのだ。


この家に手がかりはあるわけがない。


とにかく、高崎に行かなければ。ここはいったいどこなのだろう。


グーグルマップを立ち上げる。


夢見ヶ崎動物公園、どこよそれ。検索すると、神奈川県の川崎市である。

高崎までは…。104キロ!


絶望した。


絶望したってのは何になんだろう。まだどこかで演奏会に間に合うと思っていたのだろうか。


「あたしも甘いなぁ〜」


って男の声で言うと、なんだか変だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ