表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/63

第一章_05

「そういえば依頼の内容ってなんだったんだ?」


 ぽつぽつと大きな家が建っているの広い通りを雑談しながら歩いていると、不意にカケルが質問する。


「丘の上の果樹園を荒らす魔獣の討伐です」


「なんと! あそこの果樹園おいしいのに、荒らすなんて許せない!」


 ミユが両手を上げて怒りを露わにしている。


「魔獣の予想って出ているのか?」


「はい、学校側の予想によるとシカ型の魔獣ではないかと」


「シカかぁ。かわいらしいよね、あのつぶらな瞳が!」


 今度は両腕で自分の身体を抱きしめながら左右に揺れる。


「シカ型ね。魔法を使ってくるかもな」


「俺もそう思います」


「ヒロトくんの能力が活かされる相手だね!」


 そして笑いながらヒロトの背中をバンバンと叩く。


「……ミユちゃんっていつもこうなの?」


 カケルは声を小さくしてヒロトに話しかける。


「……はい、俺の知っている限りではいつもこんな感じです」


 ヒロトもつられて声を小さくして答える。


「へっくし! うー、誰かな、わたしの噂をしているのはー」


 ミユは鼻を人差し指でこすりながら、むむむ、と唸る。噂をしているのは近くにいる二人であるということには全く気付いていないようだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ