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プロローグ_02
白い少女が去ってから少し経った頃、小さなクレーターの周りに四人の黒いマントを着た者が立っていた。
「ここだな」
「えぇ、この地面の跡がそう物語っていますわ」
「ふふん、ぼくのあの最大の魔法が当たったんだ! もう死んでるでしょ!」
「いや、相手はあの“黒”だからな。まだわからんぞ。……おい、魔力探査はしたか?」
「やってるけどネ。まださっきの遠距離魔法の魔力が散ってて判別しづらいんだネ。でもこれは……どうもそれだけじゃないネ」
「どういうことだ?」
「……探査妨害が展開している気があるネ」
「え! じゃあぼくの攻撃が当たってなかったってこと!?」
「まだそれは判断しかねるわ。ただ……“黒”はまだ生きている、ということはたしかだわ」
「はぁ……。仕方ない、任務続行だ。ただ任務内容を追跡から捜索に切り換える。手分けするぞ」
「ちょっと待つネ。勝手に出てきたあの“白”の方はどうするネ」
「……放っておく。時間がない。捜索開始だ」