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夏の虫

作者: 珍黙

数日前からそれの存在はわかっていた。

ガサガサと音を立て、こちらの反応を伺っているのだろう。

奴らは年に何度か現れる。人の物を勝手に自分の物だと思い込み集団でやってくる。

こちらの対応も慣れた物で通り道に罠を仕掛けておくだけ。

奴らの仲間を捕えるとそのまま捨てる。

逃げた奴らはほおっておく。

下手に追い回すと向かって来るからだ。

さて、今年も来はじめた。今年は罠を変更しよう。

奴らの好きな物に自由に群がらせてあげよう。

奴らは歓喜の雄叫びを上げて貪る。

次々に仲間を呼び寄せまるで自分達の縄張りの様に振る舞い始めた。

そろそろかな…

庭の段ボールにワラワラと集まったゴキブリ達。

私の用意したエサに群がり我が物顔で蠢く。

「さようなら」「丈夫だけど下等な生き物」「そこは君達の領土じゃないよ」

上から灯油を撒き火を放った。

勢い良く燃える炎に一瞬にして焼き付くされる奴ら。後には灰だけが残った。


またしつこくやってくるのかな…

それとも…

総力戦になるかな…

あいつら数だけは多いからな、また繁殖してるんだろうな。

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