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悪魔の生贄が救国の乙女になるまで  作者: らな


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第7話 エルフリード

ベルナー王国では男子は18歳、女子は16歳で結婚ができる。


エルフリードは自分が18歳になればレイアに結婚を申し込もうと思っていた。

公爵家からの申し出であれば、侯爵であるレイアの父も受けざるを得ないだろう。


レイアはきっちりした貴族の教育を受けていないし、それならいっその事、結婚後も病弱という設定をそのまま引き次いでオイレンベルクで暮らせばいいと思っていたのだ。


長期休暇の度に田舎の別荘にこもるエルフリードに第2王子を含めた友人たちは”気になる女の子でもいるのか?”と冷やかしてきたが、いつも曖昧に笑ってごまかしていた。

そして、今までレイアの存在を学院の誰にも話したことはなかった。


そのうちレイアの2つ下の妹であるソフィアが学院に入学してきた。

彼女は金髪に緑の目でレイアとは全く雰囲気が違ったが、さすがに美男美女と名高いクルム侯爵夫妻の娘だけあり非常に美しい子だった。


レイアにはない高慢そうな表情がエルフリードは好きになれなかったが、第2王子がその美貌にほれ込み、2人は付き合うようになった。

婚約こそしていなかったが身分的につり合いもあり結婚前提での交際だった。

それを見てやはりレイアが学院に入学しなくてよかったと、エルフリードは胸をなでおろしていたのだった。


時は流れソフィアが入学してから2年たち、彼女は第2王子の正式な婚約者となった。

おそらく王子が18歳になり学院を卒業し、ソフィアが16歳になった直後に結婚式を挙げるのではないかと噂されていた。


ソフィアは高位貴族で、もとからそれを笠に低位の貴族をいびるような鼻持ちならない少女だったが、王子の婚約者となってからはそれがエスカレートし学院で女王様のように振舞うようになっていった。


レイアと結婚したら、あれが義妹になるのか・・・。


エルフリードはげっそりしながらソフィアの様子を見ていた。

公爵家は兄がつぐので自分は父が別に持っている侯爵位の一つを受け継がせてもらう予定だ。

ソフィアは王家に入るし、田舎に引っ込めば親戚付き合いする必要もないか、と楽観的に考えていた。


ソフィアの婚約から1年後、第2王子マルクスとクルム侯爵令嬢の結婚式の日取りが正式に発表された。皆の予想通り王子が学院を卒業し、ソフィアが16歳を迎えてすぐの日取りだった。


エルフリードは公爵家の次男だ。

そして自分で言うのもなんだが、見た目もいい方だと思う。

第2王子が婚約したため、相手の決まっていない次の高位貴族は自分となった。

そのため今でも見合いの話が山ほど押し寄せてきているのだ。

次男だし、結婚は好きにしていいと父も言ってくれている。


次の長期休暇にレイアにプロポーズする。


エルフリードはそう決意し、着々と準備をすすめるのだった。

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