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悪魔の生贄が救国の乙女になるまで  作者: らな


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第33話 アルベルト

「銀の娘を心配して、乳母たちが動いたようだな。血の繋がった親より情の深いことだ。」

アルベルトは楽しそうだ。

「せっかくのギャラリーだったしな。先ほどお前たちに見せた過去の映像は、あいつらにも特別に見せてやったぞ。」

それを聞いてルイスの顔色がこれ以上はない程青くなった。


「ああ、そうだ。あのロザリオはお前の物だな?」

アルベルトはクララに視線をやった。

クララは震えながらも視線をそらさず、気丈にアルベルトを睨みつけた。

「たいした神聖力も無いのに見事なロザリオを作りあげたことに敬意を表して一つ教えてやろう。ルイスは銀の娘を私に引き渡した後、お前や家族や関わった侍女を処分すると言っていたぞ。秘密を知る者は少ない方がいいと言ってな。行動を起こして良かったな。」


楽しそうにそう言うとアルベルトは両手を広げた。

キュっと握りこぶしを作ったかと思うと、そこから黒いもやがあふれ出し彼の身体の周りに纏わりついていった。

レイアに一瞬だけ視線を向け思わせぶりにニヤリと笑った瞬間、その姿はかき消すように消えてしまった。

そして茨で拘束されていたソフィアとノアの姿も同時に見えなくなった。


圧倒的な威圧感を聖堂中に放ちながら、悪魔は鮮やかに去ってしまったのだ。


数秒の静寂の後、聖騎士団長が高らかに声をあげた。

「ルイス・フォン・クルム。悪魔召喚及び悪魔との契約締結の容疑で逮捕する。」

団長の号令で、後ろにいた聖騎士たちが聖堂内に入りルイスの周囲を取り囲んだ。

「何をする!私はクルム侯爵だぞ!」

聖騎士たちは叫び暴れるルイスを否応なく両脇から抱え込んだ。


「クルム侯爵夫人。あなたも夫のほう助罪で逮捕します。」

団長の言葉にエマはうつむいた。

彼女は夫と違って、聖騎士には逆らわず素直に連れて行かれた。


二人とも最後までレイアの方に視線は向けなかった。


「ヨハン神父。ご協力ありがとうございました。容疑者の尋問がありますので、我々は先に神殿に戻らせていただきます。」

団長はヨハンに敬礼した後、騎士たちと一緒に聖堂を去って行った。



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