第21話 エルフリード
村の子に交じって遊ぶこともあった。
同年代の子と外で遊ぶのもそれはそれで楽しかったが、エルフリードはレイアと2人で過ごすのが一番好きだった。
そんな生活をしているうちに身体は丈夫になり、喘息発作もほぼ出なくなった。
時おり王都に戻らないといけないこともあったが、療養中の母を言い訳に、すぐにオイレンベルクに舞戻り滞在し続けた。
王立学院に入学するまではそんな生活だったが、流石に学院に通わないという選択肢は許されなかった。
母が亡くなった後はオイレンベルクに行く理由も無くなったが、長い休暇の度にそこを訪れた。
ゆっくりと交流を重ね、それとなく自分の想いをレイアに伝えてきた。
レイアもエルフリードに好意を抱いてくれていると思っている。
この国では男子は18歳、女子は16歳から結婚が許可されている。
レイアは女の子だから既に結婚することが出来る年齢だ。
彼女は高位貴族の娘だし、ぼやぼやしていたら他の誰かに取られてしまう可能性もある。
来年には18歳になり、エルフリードも結婚出来るようになる。
次の休暇にレイアにプロポーズしよう。
そして本人の了承を貰ったらクルム侯爵家に結婚を申し込みに行こう。
エルフリードはそう決意し、6月に入ったらレーゲンスブルクに行くと書いてレイアに手紙を送った。
しかし手紙を送った直後アクシデントが起こった。
神聖力学の講師が急病になり、その実習が来学期に延期されることになったのだ。
そしてその結果、休暇の開始が1週間前倒しされることになった。
訪問予定日を連絡をした後だったが、訪れる日を変更することにした。
早く訪れて、サプライズで驚かせるのも楽しいかもしれないな。
レイアの驚く顔を思い浮かべて、エルフリードは笑顔を浮かべたのだった。




