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それとこれは別の物

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

今回は生々しい台詞が飛んでくるので。

苦手な方はご注意下さい。


同棲中の女は気まぐれで、よく家から居なくなる人間だった。夕飯を二人前作っても、二人で寝る為のベッドを整えても、数日掛けても帰って来ない気紛れな一面があった。何せ彼奴は猫のような女人故、きっと家では無い何処かでお零れを貰っているのだろう。愛情と性欲は必ずしも合致しない。ならば、その愛欲を他で満たす事も考えうる。

そうしてそんな家を開けた数日後、女はまたもひょっこりと帰ってきた。大して悪びれた様子もなく、動画を覗いている。

口煩く窘めても、きっと聞きはしない。それどころか症状が悪化するのが目に見えているので、黙って溜息を着く。

「面白いか。それ」

「面白いよ。人の意外な一面は、私の好物だもの」

そうして眺めていたスマホの画面を此方に見せる。お笑い芸人のエピソードだった。様々な方面から『気持ちが悪い』と称される人物だった。けれども女は慈しむ様に頬を染めて笑っている。

「意外だな。女性人気低そうなのに」

これは俺の感想半分、世間の評判半分と言ったところ。奇抜な芸風と相まって、女人からは間違いなく避けられそうだった。けれども女はさらりと一言。

「確かに清潔感はないかも知れないけれど、でも敬意を評するに値する人物だと思っているよ」

猫のように振舞って、仁義に薄い生き物かと思っていた。けれどもこれは、撤回をしなくてはならないと思う。

「まぁ、抱かれたくはないけども」

やはり撤回する必要はなさそうだ。

そんな俺の表情を眺めて、女はぱちり、ぱちり、と瞬きをした。女に獣耳と尾っぽが生えていたならば、耳はぴくぴくと、尾っぽは大きくふわり揺れているのだろう。

「抱かれたいという気持ちと、敬意を称するという気持ちは、別の所にあるんだよ。君だってワンナイトかますなら、性格云々よりも側を選ぶでしょう? でも長らく一緒にいて、お互いを高め合いたいと思うなら、性格をとるでしょう?」

かなり生々しい発言を素知らぬ顔で言ってのける。けれどもただ単に言いたいことを述べただけのようで、二つの文の関連性は全く読めて来なかった。

黙って頭を搔く俺を見て、女はゆらゆらと上半身を揺らす。

「まぁ、私は非常に潔癖症だから、誰が相手であっても君以外に肌を許す事はないけどね」

「どうせ口先だけだろ」

そうやって、他の輩にもお零れを貰っているんだろ。

「そんな事ないよ。実際、容姿がとことん綺麗な輩と、醜い輩の何方にも抱かれるイメージしたものだけど、まぁ、気持ち悪いよね。『はっ?』って感じ。数日間、ビジホに泊まって、迷走の如く想像したけれども、まぁ気持ち悪いよね。君の顔ばかり浮かぶ」

そう言って、俺の肩に顔を擦り付ける。 太腿に掌の硬い部分を押し付けて、ふみふみと押し付ける。

「じゃあ今までの遠出も」

「え、君が一番だって自分に分からせる為の瞑想期間だけど」

自分本位で、相手のことなど気にかけないところはやはり猫である。

惚れた相手じゃないと、どんなに顔が良くても、性格が良くても、触れられる事さえ嫌だよねー?

という女の子の話になってしまいました。


けれども言いたいことは、下の事。


性欲と愛情は全くの別物だと思ってますよ。

性欲はあっても愛せない。

愛情があっても抱けない。

のと同じように。

必ずしも連動する訳じゃないと思うんですよ。

そんな抱きたい抱かれたいランキングで盛り上がるのもその一つかと。


自分の事愛していても、性欲は抱かず、他の誰かに手を出す。

なんて考えてる彼氏さんです。


誰しもこんな、複雑な感情の一つは持ち合わせてそうですね。

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