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第5話 ダンジョン生活も悪くない!

ヴェルトロと友情を結んだ後、俺達が行ったのはレベル上げではなく……



「くらえ!ヴェルトロ!!!」


((フン!!なんの!その技はもう見切って…?グワァァァァ!!!!))



―――――――――

YOU☆WIN!

―――――――――


((馬鹿な…!?我の知らぬ技だとは…!ぐぬぬ…もう一戦だ!!))ピコピコ


「奥の手は隠しておくものだぜ?ヴェルトロくん」



格闘ゲーだった。



良平はアイテムボックスから漫画、ゲーム機、モニター、バッテリーを取り出し

ヴェルトロとゲームで親交を深めていた。


挿絵(By みてみん)

「しっかし、トロも始めて3時間なのに随分強くなったじゃないか?

流石に奥の手まで出すことになるとは思わんかったぜ…」


((フン!コンボには手こずったが、万能の我に掛かればどのような事でも朝飯前よ!

…ところで良平よ))


「ん?」


((その…随分とくだけた口調になったな?))


「あぁそっか。友達とか相手だといつもこんな感じなんだ。割と人見知りっていうか、

初対面には硬く喋ってしまう癖なんだよ。」


((なるほどな!これが素の良平だったか!我もこっちの感じの方が好きだぞ!))

「ふふっ!おだてても手加減はしないぞ!?」グゥゥ…


((ム?いつもは魔力で補っていたが良平のカレーで胃が刺激されたようだな))


「なら飯にしようか」


((!ならカレーを…!!))


「いや、折角だらだらしてるんだ、こういう時には…」シュゥゥゥ…

(マルゲリータ、チーズミックス、ミートコンボ、シーフード!そして…)


「宅配ならぬ、転送ピザセットだ!」


((ピザ…!?この四角い物体がか…?))

「それは入れ物だ、開けてみなよ」

((どれどれ…おぉ!!))ぱかり


蓋を開けるとアツアツの

王道!モッツァレラチーズ、バジル、そしてトマトソースのシンプルなマルゲリータピザ!

様々なチーズトッピング!生地の中にもたっぷりだ!チーズミックスピザ!

ベーコン!ひき肉!生ハム!ペパロニ!お肉たっぷりのミートコンボピザ!

えび!イカ!ほたて!ホワイトソースのシーフードピザ達だ!


「まずはシンプルなマルゲリータから食べてみてくれ」

((ほう!ではイタダキマス…!))ぱくり


ヴェルトロはピザ一枚ごと口の中に消えた。


((おぉ!!!もちもち柔らかな生地にこの赤いソースのかすかな酸味、

白いとろとろのが合わさると味が引き立って…!さらにこの葉っぱのようなモノの香りで

渾然一体となり、シンプルながらも非常に奥深い味わいとなっておる!!))


「ウマ~~~~イ!!」


「次はミックスチーズだ!マルゲリータにも乗ってたチーズという牛の乳から作られた

食材をこれでもかとトッピングしたピザだ!」


もぐもぐ


((むむっ!これは先ほどのチーズ!いや、他にも別のチーズが!?

更にもちもち生地の中にもふんだんにチーズが入って嚙む度にとろけていく!!

チーズにも様々な種類があってそれを楽しめる…!!これも))


「ウマ~~~~イ!!」


「だろ?ならこれも一緒に飲むといいぞ?」しゅわわわ…


((む?なんだその黒い液体は??))


「コーラだ!俺の一番好きな飲み物だ」


((良平の一番好きな…!?どれどれ…))ごくごく


しゅわ~~~~((っ!口の中で液体が弾けて!?毒?いやこういう飲み物なのか!そして

カレーの時感じた甘味を超える甘さ!!

刺激と甘味が喉を通りそれが心地よい感じに…))


「フシギナノミモノダ!ウマイゾ!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「どのピザが良かった?」ごくごく…


((ウーム…ミートの食べ応えも申し分なく、シーフードの海鮮の味というものも

良かった…!チーズというのもかなり気に入った!…が、))もぐもぐ


((やはりマルゲリータであろう!シンプルに纏まっておりながら

あれほど見事に味が調和しておるのはまさにピザというものの基本なのだろう!

それが気に入った!!!))ごくごく…


「わかってんじゃん。俺もこれが一番だと思うぞー」


((ムフフ。ところで良平よ、氷を入れて飲むよりもっといい方法があるぞ!))シュゥゥゥーッ


ヴェルトロは氷魔法でジョッキのようなグラスを作り上げた。


「これは…氷のジョッキ…?」


((ただの氷ではない!我の氷は獄炎の中でも

決して溶けぬ割れぬの永久に凍ったままの氷よ!!))


「こ、これは!?す、すごいぞ…!!み、店のコップを全部これにしたら…!ヴェルトロ!!

最高だ!ありがとう~~~!!」


俺は思わずヴェルトロに抱き着いた。


((おぉぅ…どういたしまして))/////

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


((ところで良平、おぬしのレベル上げなんだが))


「あぁ、あの条件の生成でレベリング出来ることが分かったんだ。

また撃ってくれって言うのは無しだぞ?」


((そうではない。あそこに転がってる物が見えるか?))


ヴェルトロが指さした方向にはアニメとかで見たような

埃被ったゴーレムらしき物達があった。


「あれは…もしかしてゴーレムってやつか?」


((そうだ。我が作った魔力で動く石人形よ。あれと戦って良平のレベルを上げようと思う。))


「おぉ!けど作ったって…壊しちゃってもいいのか…?」


((構わぬ。実は我、ゴーレムを作るのが趣味でな…

感情は無いが寂しい時動かしたりして気を紛らわせてたりしてた事も…))


「そっか… ところで俺まだ低レベルだけど、危険だったりしない?」


((ある程度は強くしてある。だが心配はいらぬぞ?))シュゥゥゥン

ヴェルトロは俺に手をかざし、何かの魔法をかけたようだ。


((今おぬしに防護魔法をかけた。かなり防御力が上がって痛覚は激減し、

もし仮にも死ぬ攻撃を喰らっても3回まで復活出来る代物よ。))


「片手間でそんな魔法を…ありがとう。早速この銃を試せるよ」


((フッ…では準備するがよい!))







~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

神界


女神の部屋

「良平くん…どうなるか不安だったけど、あのヴェルトロと友達になっただなんて…

なんつーコミュ強なのよ!あーしの加護のお陰かしら?

なんだかアイツも救われてる気がするしよかったわね!

流石あーしの見込んだ男ね♡」


女神スペクトラは仕事が終わると物や服が散乱してるきったねぇ

自室で良平の動向を見ていた。


(しっかし、良平くん…監視しといて正解だった…

転移が間に合ってよかったわほんと…)



限界だった良平が自殺を決意し

転送魔法陣に乗った時、本来の行先はいつもの何もない廊下だったのだが

強い死の意志を感じ取ったスペクトラは咄嗟に神威魔法で転送先を

ゴールであるヴェルトロの門へと転送させたのだ。



(本当は手を貸しちゃいけない…けど、良平くんが死ぬ結末は

救済の女神として黙っておけなかったわ!

てゆーか手を貸すなら遅かったくらいよ?2年もあんな状況で…)


「良平くん…髪の毛真っ白になっちゃったね…」


実は良平、この時まだ気づいてないがストレスで髪が真っ白になっていた。


―――――――――――――――――――――――――――

「「どうだ?美味いだろ?」」爽やか笑顔

―――――――――――――――――――――――――――


「白髪爽やか笑顔のイケメン!くっそええやんけ!!」カッッッ!!!!(眼光)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




魔力を注がれたゴーレムは起動した!



良平は生成したマガジンをポーチに差し、ゴーレムを見据える。



((クク…さて、我は…))

















((コーラ飲みながら漫画読んでるね!!!!!!!))カッッッ!!!!(眼光)


























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