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第20話 DIE SET DOWN 2

※前回から続くのでエッな表現に注意してね



鍵穴からの眩い光に気づいたシプカは穴を覗き込んだ。


(今の光は!?はっ…神徒様が消えてる…

やはりあのお方は女神様がお遣いになられた神徒様だったのですね…

きっと先ほどの行為は神聖な行為だったのでしょう…

それなのに私は…なんてはしたない真似を…)


――――――――――――――

神界 女神の部屋


やはりこの部屋だ。


やたらつやつやな駄女神スペクトラが顔を赤くして俺を見つめている…

正直言って死にたい。

ダンジョンで自殺を考えた以上に…


もじもじ…

「…良平くん…♡」

「ころしてください」


「え?」

「いますぐころしてください」

「ちょ良平く」

「こんな思いをするんだったら花か草にでも生まれてればよかった」

「…」

「俺はとんでもない過ちを犯しました…今すぐ死なせてください!!!」ガンガン!

土下座をして頭を打ち付ける。


「ちょーっ!?ほ、他の神に聞こえるからー!!!

良平くん落ち着いてっ!ステイ!ステイ!」


~~~~~~~~

「うっ…うぅ…」ぐす…ぐすん…


「…ど、どうかな?少しは落ち着いたかな…?」


「…やっぱり…見てましたよね?」


「な…なんのことかしらー?」


「見てましたね…?」


「ぅ…はぃ…♡」


「…で、俺を呼びつけてなじる気だったんでしょう?

そういうのいいんでとっとと殺してください」


「ち、違うわよ!その…つい嬉しくって…♡」

「え?」


「えへへ…良平くんがあーしの事ちゃんと女として見てくれてたんだーって

それで嬉しくなってついここに呼んじゃったの♡」

「…」


「あーしって女のくせにやたらでかくてその上ちょっとまっちょじゃん?

それで救済の女神を名乗ってるから他の神達に

”救済って拳で解決するんすか?”とかってなじられてた事も…」

「…」


「…だからね、良平くんみたいなかっこいい子から

そういう風に見られたのが嬉しかったんだよねっ」


「…確かに少しそういう目で…見てました」


「うふふ♡…本当にうれしいよ」

頬を赤らめた女神様は瞳をキラキラさせて微笑んだ。


「…本当に怒ってないんですね」


「事の経緯を見てたからね。良平くんは悪くないわよ?

眼鏡サキュバスの催淫に掛かってたし」


「う…やっぱりリサコさんか…きっとあの飲み物が…」


「そそ。それにさっきからウレシーしか言ってないじゃん。

あっ、でもお尻やおっぱいじゃなく足にぶっかけたのはちょっとアレよね」


「あっやっぱ死にます」ヴェルトロ弾入り拳銃を取り出す


「ちょちょぢょぢょーだんだって!!

キミのそういうギャップもいいって言いたかったの!」


「フッ…ふふっ…」


「むむ?」


「ははっ、こうまで当人の前であっけらかんとされると…ね。

それが女神様だっていうんだから面白くって」


「ね、良平くん。女神様ってのやめない?

あーしはスペクトラよ?もっと気軽に呼んで欲しいな」


「…なんて呼んだら?」


「んー…じゃ、スぺちゃんでいいよ!

ニキちゃんっていつも呼んでるからこの方が言いやすいでしょ?」


「ちゃんって…そんなナリじゃないでしょ」


「あー!ひどーい!乙女心わかってなさすぎ!

さいてー!朴念仁!!」ぷんぷん


「いつもからかってくるんだからこれくらいいいでしょ…

うーん一応神様だから敬意と間を取って今はスぺ様って呼ばせてもらうよ」


「スぺ様ねぇ…まぁいっか。もう彼p…お友達みたいなものだから

いつでもスぺちゃんって呼んでね☆」


「まあそのうちってことで」


―――――――

スペクトラの部屋の前


<アハハ…ウフフ…


「あわわ…ど、どうしよう…先輩が人間の男の子と…

これはマズイっス…!師匠にお伝えしなきゃ!」シュババ!


―――――――


「ありゃ?良平くんごめん。また哀れな死者が送られて来たみたいだから

お仕事に行かなきゃ!続きはまた今度ね♡」


「あぁ。ていうかちゃんと仕事してたんだな」


「当たり前でしょ!それより今度は直接あーしの足でシていいからね…♡」


「ブッ!?ちょっそういう」

「じゃ、元の場所に送るから!またね♡」シュゥゥゥ…


――――――――――――――

礼拝室


シュゥゥゥン…


(やれやれ…どうなるかと思ったけどあの明るさには助けられるな…)

「…そうだ、拭き残しチェックと臭いも消さないと…うっ!?」


ふとスぺちゃん像の顔を見た。


ニコ…


(こ、今度は笑顔になっとる…いや今は証拠の隠滅を…)


ガチャっ


「あの…お加減はいかがでしょうか…?」


「ブ八っ!?え、ええ!おかげさまでヨクナリマシター」汗ダラダラ


「そうですか…良かったです…」////


(えなにこの反応…まさか見られたのか!?

まさかぁ!見られてたら絶対ブチギレるはずだろー…)


「お騒がせしました…そ、それでは俺はこれで…」ソソクサー

「あ、あの!」

「!? はいっ!」


「…どうか…どうか貴方様のお名前をお聞かせください」


「えっ?えーと…さかいー…」


「え?」


「はい。サカーイと言います(微嘘)」キリッ


「神徒サカーイ様…またお会い出来ますでしょうか…?」


(え?信徒?そうか信者扱いされてるんだな)


「はい。またいずれ礼拝に伺おうと思います」ニコリ


「そうですか!またお会い出来ることを心よりお待ちしております!」


「ではいずれ…」シュババ…ぽろっ



「あっ、なにか落とされ…あぁ去ってしまわれました…これは一体…?」


シプカの拾った物は良平のアレを拭いて丸まったティッシュだった…。


(こ、これはもしや…!そうだ礼拝室っ)ガチャっ


くんくん…


「あぁ…まだあの方の香りが…ということはこれは…」スンスン

(!!!)

「なんて濃い…(うっとり)はっ!いえこれは神聖な…!

そうですよね!?女神様!…はっ」つー…


女神像の顔を見たシプカから自然と涙が零れた。


「女神様のお顔が…なんてお優しい笑顔に…

確信しました…やはりあの行為は神聖な儀式だったのですね…

そしてこれは卑しい私の心を見透かした神が与えた聖遺物…

欲求に贖えという神託なのですね…

ですが…あぁ…サカーイ様」すーすー


(んぅっ…今は…今だけはどうかお許しください…)






~~~~~~~~

裏でとんでもないことになっているとは知らず良平は公園へと戻った。


エミリアとニキちゃんは遊具で遊んでおりそれをリサコが静かに見守っていた。


「あ!リョーヘー!おかえり!」

「もー!にーさまどこいってたのっ!」

「良平様、お帰りなさいませ」


「ごめんねみんな。リサコさんちょっと」


ニキちゃん達に聞こえないようにリサコを木陰まで誘導する。

(次あんな事したら料理食べさせませんし、二度と口も利きませんからね…)


(申し訳ございません!…何でも致しますのでどうかお許しを…)じわ…


(いやなんでもって…ただ普通に接して欲しいってだけなんです。

俺の事を想ってくれるのは嬉しいんですが、俺はその…

積極的に行為に臨みたいといったタイプではないので…)


(…私はこれまで殿方とお付き合いした事が無かったので

距離感が判らず本能のまま行動してしまったようです…)ぽろぽろ


(…サキュバスという種族の性質を全て理解しているわけではありませんが

そんな気がします。そうだ、体を動かしたり鍛えたりして欲求を発散させるのって

俺もよくやってるんですよ。そういった所は似た物同士ですよね!

俺で良ければスポーツやトレーニングに付き合いますので悲しい顔をしないでください!)


(良平様…)きゅん


「リサコ―!にーさまー!こっちきてボールあそびしよー!」

「ボスケットボールをやるのだ!ボスケボスケ!」


「ボス…?早速スポーツのお誘いだ!さ、リサコさん行きましょう」

リサコの手をとりニキちゃん達の所へ走る。


「あっ…」

(暖かい手…良平様…本当に素敵な殿方ですね…

益々本気になりそうです…)ニコッ


「あっ!リサコさんが笑ってるの初めて見たのだ!」

「ほんとだー!にーさまとなにはなしてたのー?」


「ふふっ…秘密です」


「ところでボスケってどんな遊び?」




俺達は日が暮れるまで公園で遊んだ。

いろいろな目に遭ったが3人の楽しそうな笑顔は

今日の俺のトラブルを忘れさせた。







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― 新着の感想 ―
ご拝読させていただきました! 無理を承知ではありますが次回ではスペちゃんが主人公に足でシてあげる描写がどこかしらで見てみたいですね
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