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僕たちは騎士である  作者: 佐藤春名
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騎士たちのお叱りタイム

「ポコ、そこに座りなさい」

「────ハイ」


────お母さんのあいかさんは非常にお怒りのようです。


わたくしこと、熊のポコは騎士でありながら、みすみす可愛いすみれちゃんをうさぎ共に拐われてしまいました。

現在、お母様のあいかさんにこってりと絞られております。怖いです。本当に怖いです。


「オカピ! ハリネズミも!みんなそこに並びなさい!!」

「はいぃぃ!!」


ぬいぐるみたちはみんな、眠っているすみれちゃんの横に一列に並ばされました。


「今日は満月だとわかっていたよねぇ」

「────ハイ」

「攫われやすいって、あれほど言ったよねぇ」

「ハイ、おっしゃる通りです」

「だったら、ほんとに気をつけてよぉぉ………!」


あいかさんが四つん這いになって半泣きで訴えます。

僕たちは甘んじてそのお叱りを受け止めるしかありません。


まあ、あえて言えば、僕は対幽霊用の護身ぬいぐるみだし、オカピとハリネズミはまだ0歳の新人だし、今日のうさぎの強力な転移魔法には太刀打ちできなかったという説もありますが。


しかし対精霊用の魔法を得意とするぬいぐるみは、本日お兄ちゃんの桃介くんのご担当だったのです。しかしこういう時のために、僕もそろそろ、対精霊の技も身に着けなくてはいけないよな。そう思います。


僕は精霊魔法を得意とする白熊ぬいぐるみを思い浮かべてみます。実はちょっとした、ライバルです。不意にイラッとしてしまって、思い切り顔を顰めてしまいました。────未熟です。


しかし僕たちは騎士なので、全力を尽くさねばならないのです。


明日はどんな戦いがあるのだろう??


どんな時でも、すみれちゃんが一番なのです。

僕らはすみれちゃんの騎士なのだから。



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