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~過去と未来~

元JP-SAS地下本部跡地に出来た公園のベンチ座り天井を眺めながら一人の青年がいた。

青年は21歳でビン底メガネをかけ少し小太りでオタク?って風貌だった。

ここに来て4年が経ち、ここにある学校を卒業しここにある研究所に就職をした。

機密保持を理由にこのエリアから出れない事を除けば特に不自由ではなかった。

変化の無い毎日、ただ暇さえあれば何故かこの公園に来てしまい「なぜここにいるんだろう?誰かでも探してるのか?それとも他の理由?」そんな事をしていた。

研究所に勤めてここで始めて会った親戚がいて「元気?何か変わりは無い?」会う度にその質問しかしない希望のぞみって言う不思議娘がいた。

背も高く、顔も綺麗で、あれで愛想があれば・・・もったいない、しかしどういう親と親を組み合わせたらあんな綺麗な娘が生まれてくるんだろう?と天井を見上げた時何かが視界に入ってきた「何かが落ちてくる」そう思い避けようとしたが、それが人であるのに気づき避けずに受け止めてしまった。


白い天井を眺めながら美由紀は目を覚まし、周りを見ようとしたが首に違和感があり顔を動かすことが出来なかった。

「ここはどこ?」

すると知った声が頭に聞こえた。

「目を覚ましたか、今全力で再生を行っている明日には動ける様になるだろう」

「ジン?私は?」

「ここはあの日から4年後の地球で元JP-SAS本部の近くの病院らいい」

そう言われた美由紀は「元の場所」に戻され、何も無い空間に放り出されて落下しながら気を失ってしまった事を思い出した。

そう「元の場所」のJP-SAS4階にあった指令室は既に無く、まさに空中に戻されたのであった。

「私よく生きていたね」

「落下した所に人がいて美由紀を受け止めてくれたらしい」

「受け止めたって」

「私が聞いた音では数箇所の骨折及び・・」

美由紀は意識でジンを制し

「ジンそこまでで、今度お見舞いに行ってお礼を言わないと・・命の恩人だから」

そんな話をしていると部屋のドアが慌しく開く音が聞こえた。

「美由紀!?」

喜びと悲鳴を足した様な声が聞こえた、誰かわからなかったが懐かしい匂いで誰か理解した。

「あ、カレーの匂い・・雪ちゃんかな?」

首の回らない美由紀の視界にようやく雪の顔が現れてきた、そこにはカレーとスプーンを持っている素敵な大人になった片山雪の姿があった。

「ゆ、雪ちゃん?」

ニコニコ笑顔で「うんうん」と言うと雪は駆けつけ1杯とばかりに

「来る途中で買って来たんだけど美由紀ちゃんカレー食べる?、あれ停める所が無くって時間掛かっちゃって少し冷めちゃったけど」

「す、少しなら」

食べられそうになかったが、雪のニコニコ笑顔につそう答えてしまった。

「手使えそうにないから私が食べさせてあげる」

ニコニコ笑顔の雪に「もう無理」って言えず結局完食してしまった。

「それだけ食べれりゃもう大丈夫だね」

突然聞こえた懐かしい声に美由紀はゲップしながら。

「と、とめさん」

「美由紀動ける様になったらわしの所まで来る様に、それと北海道支部長片山雪・・飛行許可も取らんであれを飛ばすな・・スクランブルは掛かるは・・しかも街中に降りるなんてもってのほかじゃ、支部長なんだからもうちょっと・・まったく・・始末書だからね」

「はーい」

雪は舌を出しながら嬉しそうに答え、とめさんは「じゃ」と言って出て行った。


会議室に本部長の岸田とめ、北海道支部の長片山雪、美由紀の姿があった。

「まず、こちらから話そう」

とめさんが美由紀のいなかった4年間の事をはなしてくれた、公にしたSASを国の対特殊国家防衛組織とされた以外は大きな事件も無かった。

「で、そっちの事を聞こうか」

美由紀は思い出しながら全てを話した。

とめさんは淡々と聞いていたが、片山雪は目をキラキラさせ、まるでおとぎ話を聞いている子供の様で時折「いいなぁー」と発言していた。

話が終わるととめさんがモニターをつけながら

「で、話に出てきたライオンの事なんじゃが・・」

モニターに檻を破って脱走する光輝くライオンの姿が映っていて美由紀は立ち上がって「トレート」と叫んでしまった。

「間違いないね」

とめさんはそう言うと追って指令が出るからねと言って会議を終了し出ていった。


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