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第1章 時空契約と干渉 第12話 新しくやってきた世界に祝福を‼︎

お久しぶりです‼︎いつも読んでくださる人、ありがとうございます‼︎

さて、皆さんも気になってはいたのだろうが、タイムジャンプに関しては想像を絶するものであった。

そもそもタイムジャンプするだけなのに、なぜ飛行機的なものが必要なのかも俺としては不明なのだが、そんな疑問も吹き飛ぶレベルにそれは驚きだった。


「まさかタイムジャンプはおろか、ついでに宇宙旅行までするなんて思わなかったぜ。」


「そんな大層なものでは無かったじゃろう?物体を瞬間的に離脱させる空間は近くだとあそこぐらいしか無かったんじゃ。」


なにがあったか端的に説明しよう。

まず、裕希たちは離陸した後、どんどん上昇させて、宇宙まで飛んで行った。?機体が音速を超えて、衝撃波が走ったりしたのだから忘れはしない。

フェリスによると、月の裏側に『物体空間離脱及び異時空間変換装置』というものを置いていたらしい。それはフェリスが操作するハンドルに埋め込まれている機械と連動して起動し、約時速2500kmを超えることによらなければいけないらしく、移動の瞬間は周りの景色が揺らぐほどのものすごいスピードになっていた。

移動後は案外速やかで、フェリスの時空の月から脱した後、地球へ向かい、だいたい大西洋の端(フランスの西の海あたり)に着陸した。

そして


「ここがフランスか。」


「そなたらの世界で言えばな。この世界ではここは『マルコ・フランソワ連合王国』というんじゃ。」


「なにその、まるこふらんそわ、って。人名?それとも呪文?」


「前者じゃ。昔この国の危機を救った、2人の戦士が今は神様として崇められているんじゃな。」


「神様になっちゃったのかよ…。」


裕希達の世界でも、そういうのはある。キリストやムハンマドだって実在した人物だった。その頃の人は、神様ぐらいしか頼もしい存在はいなかったのだろうか。今となっては世の中にたくさんの技術が出回ってしまったため、神様に頼ることも少なくなってきたが、昔の人たちは、いろいろな事例を神様のおかげだと考える節があった。

でもそんなはずは無かった。『現実』はもっと厳しく、残酷で、また、気まぐれなのだ。なにが起きるかもわからない世界の中に、裕希達も含む人類は生かされているのだ。

それから目を背けて、やれ神様のおかげだ、悪魔の仕業だって、言えるだろうか。


「神様なんているはずねえよ。」


「そうか?そう思うならそれでいい。実際、この世界に何人が神様の存在に本当に気づけているのか、数えられるかもしれんしな。」


「お前はどうなんだ?」


「私は……」


てっきり、裕希はフェリスは直ぐ否定するものかと思っていた。彼女は科学的理論に基づいて物事は全て理屈でおさめる人だと、そう思っていた。

だが、彼女の考えている本質はそこでは無かった。


「私は、信じている。神様は、いると。」


「へ〜。」


「全く信じていないのかと思っていたんだけどな。」


「ーーーーーー。」



フェリスは少し悲しい表情をした。

不思議だ。

何故か前にもこんなのを見たことがある気がした。

抱きしめたくなるような、悲しい表情をしたフェリスを。



「小さい頃に、神様を見たことがあったような気がしてな。それでじゃ。」


「小さい頃からカオスだったお前にまた斬新な個性が追加された気がするが、まあいいか。」


「ちなみにそなたらにも、これから信者になってもらう。」


「………?」


フェリスは得意げな顔で裕希達を見上げた。本当は見下ろしたかったのだろうが、背が小さいから仕方ないね。


「なに言ってるんだ?俺は神様は信じないって言ってんだろうが。」


「悪いけど、私的にもちょっと神様とかイタい者は信じられないかな。」


「おい、信者に向かってイタいとかいうな。それじゃあまるで私がイタい見たいじゃろうが。」


「まるでもなにもねえだろ。」


「後で覚えておれよ……。…この国に住むためには、マルコ教かフランソワ教、どちらかに入団しなければいけない。私がフランソワ教に入っているからそなたらもフランソワ教に入ってもらうんじゃがな。」


「なにその国、住みたくねえ!!」


「私はアクシズ教に入ってるからちょっと……。」


「残念、アクア様はこの世に実在も、ラノベにすら出てきてませーん。」


「うわ、うっざ。こんな世界誰が祝福するんだよ。」


カズマくんの気持ちがよく分かったところで、俺たちは着陸した空港の中を進んでいき、地下鉄の駅までたどり着くことができた。

それにしても


「ところで、この世界ほんと、魔法ばっかだよな。電車も飛行機も車も全部魔法なんて何かがおかしいぜ。」


「そなたらの世界で言えば、電気みたいな者じゃな。こっちの世界は魔法があるから、電気はほぼ必要としないんじゃよ。私としてはもう少し電気を普及させるべきじゃと思うけど、需要がないから意味のない研究になりそうで、怖いからまだ手付かずだ。」


「ほえー。」


「その反応、お兄ちゃん絶対理解して聞いてないよね⁉︎」


まあ魔法でパソコンが使えるならいいんじゃないか?あとスマホな。あれはないとダメ。だってないとパズドラできないじゃん。あれほんとやり始めるとスタミナ気になって勉強出来なくなるんだよな。ああいうのがあるから国民の脳みそレベルはどんどん下がっていってる気がします!


魔法で動く地下鉄は真っ先に王城へ向かっていた。フェリスは王女だから、特別席というところに座り、裕希たちも同伴者ということで同席させてもらった。

そこは王族のために作られただけはあって、椅子が社長席みたいなリクライニング式になっていた。

だが、そんなところに座っている暇もなく、王城についた。

過去に見たことのないぐらいの壮大な建物だった。

高さはスカイツリーぐらい、そしてその高さまで、シンデレラ城を拡張させたような大きさ、ディズニーランドのシンデレラ城ぐらいなら、ゆうに10倍を超えている気がする。列車はそんなところを目指していた。

ようやくたどり着いた王城に、窓越しから感嘆していると、



「ZZZ………」



2人は気持ちよさそうに肩を並べて眠っていた。

くそっ、カメラ持ってくるんだった!

このすば三期来ないかなあ………

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