フルムーンパーティ
都の一角。
珍妙な商品を扱う骨董品屋があった。月に五、六人ほどしか訪れない暇な店内には、お気に入りの煙草を燻らせながら妖しげに嗤う店主がひとり。貴族、冒険者、魔術師、果てには王室の方々に至るまで、来る者拒まず去る者追わずな店主が気分次第で物を売ったり押し付けたり奪ったりするお話。
珍妙な商品を扱う骨董品屋があった。月に五、六人ほどしか訪れない暇な店内には、お気に入りの煙草を燻らせながら妖しげに嗤う店主がひとり。貴族、冒険者、魔術師、果てには王室の方々に至るまで、来る者拒まず去る者追わずな店主が気分次第で物を売ったり押し付けたり奪ったりするお話。
プロローグ
2016/05/29 20:18