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悪神の巫女  作者: 夢見茅
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昔物語

むかしむかし、あるところにひとりのかみさまがいました。


そのかみさまはまいにちがとてもたいくつでした。


ですがあるひ、かみさまはとてもいいことをおもいついたのです。


「そうだ、せかいをたくさんつくってそれをながめていよう」


そしてかみさまはとてもたくさんのせかいをつくりました。


そのひから、かみさまはたいくつをしなくなりました。


そのはなしをきいたほかのかみさまは、そのかみさまのまねをしてとてもたくさんのせかいをつくりました。


しかし、たったひとりのかみさまだけはべつのことをしました。


それは、ほかのかみさまがつくったせかいをこわしていったのです。


それにおこったかみさまたちは、そのかみさまをわるいことをするかみさまといういみをこめて【あくしん】となづけて、とあるせかいにとじこめたのです。


しかし、【あくしん】はまったくはんせいしませんでした。


そのたいどにさらにおこったかみさまたちは【あくしん】をやっつけてしまおうとそのせかいにはいります。


そして【あくしん】となんぜんねんとたたかい、ついに【あくしん】をやっつけたのです。


ですが【あくしん】はたおれるさいごにいいました。


「ぼくはただ、いっしょにあそんでほしかっただけなのに。それなのにきみたちはぼくをいじめるの?

ぜったいにゆるさないぞ、ぜったいにふくしゅうしてやるぞ」


そういいのこして【あくしん】はまっくろなひかりになってきえていきました。


のこされたかみさまたちはかんがえました。


どうして【あくしん】がせかいをこわしたのかをです。


あそんでほしいのならそういえばいいじゃないか、たいくつならわたしたちとおなじようにせかいをつくってながめていればいいじゃないかと。


そこでひとりのかみさまがいいました。


「【あくしん】は、あのこは、ものをつくることがうまれつきできないのです」


そのひとは【あくしん】のおかあさんでした。


そのはなしをきいたかみさまたちはとてもとてもわるいことをしたきもちになりました。


そこでかみさまたちは、【あくしん】のおはかをつくり、まいとしこのひにおはかにあつまり、みんなで【あくしん】にあやまろうときめたのです。


このひから、かみさまたちはせかいをつくることをやめました。


そしてせかいをいまもみまもりつづけているのです。


誤字脱字等ありましたらご報告下さい。

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