表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢幻犬鏡 ※整備中  作者: 奥瀬
序章 若犬丸、孤児となること
5/39

断章 岩窟無用語り①

 ――若犬丸って、いい名だと思わないかい?

 子どもに犬の一字をつけるのは珍しくないが。


 あぁ、寺住まいで、そんなことは知らなかったって? じゃあ、覚えておきな。昔から犬ってぇ字には不思議な力が隠されてるって信じられていてね。女男(おんなおとこ)に関係なく、子どもの名によく付けられるのさ。まぁ魔除けみたいなもんだ。実際の犬ってのは、そうきれいなもんばかりじゃないけどさ。嗅覚が優れているから、妖しや呪いを嗅ぎつける、なんてことを思われてのことだろうし、安産・多産・丈夫に育つってところからも、犬と子どもってのは()しやすいんだよ。


 けど、代々、男児に犬の字をつけるっていう小山家一門の()(きた)りは、さすがに珍しい。義政公の父の幼名は今犬丸、その兄は(とこ)犬丸だったし。

 『犬』を嫌う狐女がからんでいるか、いないか・・・・・・

 あっ、この狐女はどんな妖しかって。


 そうだ、大切なとこだよ。

 藤原秀郷(ひでさと)は知っているよな。そうそう大百足(むかで)退治で有名な(たわら)(のとう)()だ。龍宮の海王さまに頼られての。

 まぁ、もちろん、それはおとぎ話だよ。

 けど、秀郷はもっとすげぇもんを退治したよな。

 うん。古代の朝敵にして我らが英雄、平将門(たいらのまさかど)公。

 さっきも言ったが、下野の小山氏は、その秀郷の末裔の、(たっと)き血筋なのさ。


 この秀郷、将門、狐女の関係から話さなくちゃいけないかな。

 えぇっと、だいたい五百年も前のこった。狐女が言ったとおり、本当に大昔の話さね。


 じゃあ、将門がまだ大した野望もなく、地方豪族の子息として京に上がり、宮仕えをしていたころ、ここから話そうか。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ