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わたくしは

 わたくしはネコである。名前はまだない。


 ンなことはない。私は人間だし、名前も一条いちじょう みやこという立派かどうかは解らないが、両親が愛情こめてつけてくれたものがある。

 そうだ、私は人間だ。明日から新社会人としてバリバリ…かどうかはわからないけど、しっかりと働く、勤労意欲に燃えている成人した女性だ。そのはずだ。

 ではなぜ、私の視界はこんなに低いのか。

 もともと160センチあった身長だ。特別高くもなく、特別低くもない。普通の身長だった。

 それがどうだ、今は目の前の45リットルゴミ袋がとてつもなく巨大に見える。

 しかもなぜか体は自然と四足歩行。

 ベッドで寝ていたはずが、目が覚めればゴミ袋に埋もれていたので驚いて声を上げてみれば、耳に聞こえたのは「ニャッ」というちょっと和みそうな可愛らしい、泣き声。

 ジタバタもがいたときに見えたのは、真っ白い毛皮。

 おーけー。りょーかい。理解した。


 わたくし、一条都は、ネコになりました。



 暗転。







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