上演案内
設定については随時更新。知識は全て付け焼刃。軍関連について全く理解していないので、そこらへんはぼかして読んでくれると作者は嬉しい。
『内容』
恋愛小説。嘘ではない。
一人称俺。性転換。すごくBL臭い。作者は中二病を発症している。
第一幕:転生したチキンの憂鬱。出会い。
第二幕:計画の失敗。広がる混乱。
第三幕:真実発覚。チキンの決意。
終幕:物語の終焉。愛の行方。
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『世界観』
プレローマと称する世界の中にあるモノゲネースという名の小さな国の話。
自らを独国と呼ぶ。だが、日本に似ている。
オーストラリアのような形をした国。規模はもう少し小さい。
君主制だが、皇帝は傀儡。実質国の権力を握っていたのは元老院。
その元老院の中では、行政立法、司法、宗教、軍、医療という対立構造。
そのため、国は各分野ごとに特化した五つの郡に分かれている。
ちなみに対立してはいるが、各郡に全く他の四つの分野が存在しないわけではない。
ただ一番力を持っているのが郡ごとに違うだけである。
わかりにくいかもしれないけど、例えば行政立法に特化した郡では、行政立法の職につく人が強い権力者となるわけだけど、司法や宗教や軍や医療も郡内には存在している。ただ、郡内の影響力は弱いだけ。
郡長は推薦という形をとり、元老院内部で一定の賛成があれば認められる。
五つの郡にそれぞれ第一から第五まで存在する国内最高峰の教育レベルを持つ国立特化教育機関では、学生たちにより、独自の模擬社会が作り出されていた。
その模擬社会で一番強い権力をもつ者を「王」と呼んだ。
郡内の他の下位教育機関の「諸侯」たちを従えた「王」は、他の郡の「王」たちと勢力争いを繰り広げる。
だが、その支配を良しとしない学生たちも僅かだが存在する。
それらは各々のグループを作りあげ、群雄割拠の時代を作りあげる。
だが、数年前に突如現れた「マメルス」「アレウス」がそれらを吸収し、「諸侯」と並ぶまでの勢力となる。
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『王・教育機関設定』
五角形のように国立特化教育機関は配置され、中央に皇帝の城と元老院が存在する。
元老院は郡のそれぞれに郡長を選定するが、その候補者の第一条件として教育機関である一定以上の権力(王またはそれに準ずる者)を持つことが暗黙の了解となっている。
教育機関には王のほかに、行政立法を行う「生徒会」と司法と警備を行う「風紀委員会」が存在する。
王の選定方法は各郡で違うが、基本、郡の専門分野に一番長けているものが王となる。
王は優遇された権利を保障されるが、その一方で学業の他に、郡内部の教育機関を全て治めるという義務が存在する。
教育機関には国の定めた法律の他に「校則」が存在し、教育機関内部では法律よりも重視される。
教育者は郡によって派遣され、生徒に対する指導と評価を役割とする。
その評価によって生徒の将来が左右されるわけだが、それが妥当であるか否かを判断するのが査定機関である。
査定機関が判断した結果を合わせて生徒は評価を受け、職につくことになる。
国立特化教育機関ではほとんどの生徒が郡公務員となり、官職につく。
第一国立特化教育機関………北。宗教。独裁政治。生徒会は王の下位機関。王によって選定された人間たちによって運営される。最終決定権は全て王が持つ。諸侯たちは各学校の生徒会長を兼任。風紀委員会は生徒会の下位機関であり、風紀委員長は各生徒会長によって任命される。
現在の王の名前は「北条夏樹」。野心家。全ての他郡を嫌っている。
第二国立特化教育機関………東。医療。生徒会も風紀委員会も同格の下位機関。王の副官として、生徒会長と風紀委員長が存在する。他の各学校の場合も同様に、諸侯に生徒会長と風紀委員長が副官として従えている。
現在の王の名前は「水嶋海斗」。第三と同盟を結びたいと考えているが、郡内での反対が優勢。第四との仲は険悪。
第三国立特化教育機関………南東。軍。王・生徒会・風紀委員会の三権分立。王が生徒会と風紀委員会に同等の権力を所持することを認めている形をとっているため、実際には王のほうが権力を持っている。王の下位機関として独自の「騎士制度」が存在する。立法は王と騎士たちによって定められ、生徒会が行政、風紀委員会が司法と警備という役割を持つ。
現在の王の名前は「須藤龍二」。勢力拡大に一役買ったことで評価され、四年という最短で王座につく。歴代一位の人気を持つ。
第四国立特化教育機関………南西。行政立法。第二と同じ形をとる。だが、生徒会と風紀委員会の他に諜報部の存在が噂されている。
現在の王の名前は「須藤一虎」。第三の須藤龍二の兄。ブラコン。第三と同盟を結びたいが、第二に邪魔をされる。そのため第二との仲が険悪。
第五国立特化教育機関………西。司法。王が風紀委員長を兼任。生徒会は風紀委員会の下位機関。規則と罰則が厳しい。
現在の王の名前は「門間毅」。冷静沈着。自分に厳しく、他人にも厳しい。第一を特に嫌っている。
マメルス………北側。下位教育機関の生徒たちによって作られたレジスタンス。王政に対して、疑問や不満を持つ者たちの集団。義理・人情などに重きを置く時代遅れのヤクザ状態。
アレウス………南側。マメルスのパクリ。だが、性質が丸っきり違う。非常に好戦的で冷酷無比。味方同様に敵も多い。犯罪率が高く、実際少年院に入れられる人間が多い。
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『教育機関兵科』
第三郡の教育機関では、生徒の能力によってクラス分けをしている。
ただし、下位教育機関と国立特化教育機関では兵科の種類に関して違いが存在する。
海軍、空軍、陸軍と下位教育機関は分かれている。
モノゲネースは島国のため、特に海軍に力を入れている。
ちなみに、触れてはいないが、下位教育機関には士官学校以外にも商業や工業など理系、文系の学校は存在する。ただ、出世につながりにくいため、生徒数が少ない。
軍以外の職業につくとしても、士官学校のほうが箔がつく。
階級章のマークは、海軍が錨、空軍が翼、陸軍が星。
指揮科………高級軍人候補。作戦、用兵、情報、総務、通信、補給などをまんべんなく学ぶ。国立特化教育機関のみに存在。成績優秀者が選抜される。ただ、暗黙の了解として平民は選抜されない。家柄も重視される。エリート中のエリート。将来の幹部候補。出世街道。金。
参謀科………高級指揮官の幕僚候補として、情報処理や用兵、総務、通信、補給などを中心に学ぶ。内容としては指揮科とほぼ同じなため、授業が合同で行われる場合が多い。指揮科との違いは、作戦や用兵に重点的に時間が割かれている点である。国立特化教育機関のみに存在。成績優秀者が選抜される。エリート中のエリート。銀。
戦術科………高級軍人候補。陸軍、空軍の高位教育機関にのみ存在し、国立特化教育機関でいう指揮科や参謀科にあたる。成績優秀者が選抜される。エリート。銅。
砲兵科………大砲・ミサイルなどの間接射撃や、観測、移動に関して学ぶ。成績優秀者が選抜される。戦術科から落ちた者が入ることが多いため、科自体がそれについてからかわれる場合がある。黄。
技術科………他兵科よりも重点的に機械や科学技術について専門に学ぶ。国立特化教育機関のみに存在。茶。
工兵科………下位機関の生徒が所属。爆撃、建設、整備など戦闘支援や兵站支援などを学ぶ。緑。
衛生科………医学について学ぶ。成績優秀者が選抜される。国立特化教育機関には第二郡の教育機関への留学制度が存在する。青。
経理科………下位機関の生徒が所属。経理などについて学ぶ。橙。
歩兵科………下位機関の生徒が所属。格闘、射撃など実践的な戦闘に関して学ぶ。国立特化教育機関では狙撃手の育成に力を入れいている。授業で相性や成績によって編成された三人組はほとんどの生活を共にする。編成に対して異議を申し込むことも可能だが、大きな問題がない場合は評価に影響してしまうため、申し込む者は少ない。赤。
魔術科………他国に存在する魔術全般に関して学ぶ。魔術に対する対抗策について研究する。国民よりも強い魔術をもつ他国からの移民の子供が主となる。混血児がほとんど。そのため、差別が存在する。紫。
補給科………下位教育機関の生徒が所属。輸送や糧食・燃料の補給などの戦闘支援について学ぶ。兵站業務専門。白。下位教育機関と違い、国立特化教育機関での補給科生徒は特殊能力が備わっている。特殊能力が備わっていると判断された場合、有無を言わさず、国立特化教育機関の補給科へと入学させられる。黒。