第96話 外伝⑫ 大恵の焦り
これはもう伝説?呪い?ジンクス?なんだろうなぁ。
先日のSmith・Anderson international companyが招待されたパーティーで兄さんたちは大己と大翔とうまくいったらしい。このまま結婚だろうと言われている。
白虎商事のCEOは晩婚…。
「母さん!なんで結婚できたの?」
「うーん、いやぁ甥や姪もたくさんいたし、このまま独身でもいいかなぁ?ってところだったんだけど、父さんと出会ってさぁ。経済界のパーティーに出席したらケビンがいたのよ」
レアケースだから全く参考にならない。私も一生独身でもいいかなぁ?まだ19才だし焦ることないかぁ。
三代目の耳に孫の中で大恵だけが婚約者みたいなのがいないと、焦っているという話が入った。
「大恵はまだ19才だろう?焦るなら三十路になった時にしろよ~。俺は可愛い孫が独身で幸せだ。白虎商事のCEOをしてるんだろ?ずいぶん頭の切れる子だなぁ。ケビンに相談って言ったってなぁ。あいつだってみすみす自分の愛娘に男なんかつけたくないだろうなぁ。俺だって断腸の思いで大海と大輝を嫁に…くっ、思い出すと胃が痛い!」
「大雄さん!大丈夫ですか!」
「ああ、俺にはユキがいる!」
「もう!恥ずかしいなぁ!」
この人達って私の祖父母だけど、80近いんだよね?超ラブラブじゃない?
「今夜も構わないか?俺は引退したかもしれないけれど、まだまだこの手があるからな」
「そういう話は二人の時にしてよ、もうっ、恥ずかしいなぁ!」
え?まだまだ体の関係?現役だったらと思うと…ちょっと度が過ぎてない?と思っちゃうけど?そういうのが夫婦なの?
「まぁ、三十路くらいになってから焦ることにするよ。今だって既に大地って甥がいるから」
私の話聞いてる?二人の世界に入ってない?三代目の手、ばあちゃんの着物の合わせから中に入れてない?胸揉んでる?
「あ、家に持って来てる仕事があるんだったじゃあねー」
「ふぅ、まぁこれでしばらくは婚約者とか騒がないでしょ。最近孫たちの結婚やら婚約やらラッシュだったもんねって大雄さん⁈」
「俺はやめねーぜ?」
不敵に笑われても困ります。そして、私は布団の上に運ばれてしまった。
「大海とケビンとしてはどうなの?」
「私としては、白虎商事のCEOは結婚できないとかジンクスを作られると嫌かなぁ?」
「私は愛娘を嫁に出さなくて済んでとてもhappyです」
今のところのジンクスは『白虎商事のCEOは大企業のCEOと結婚することが出来る』なんだけどなぁ。




